【無料note】講習生インタビュー"まりるさん"【豊かさの体感】
受講前の自分の状態は?
まりる:深くも浅くもない、パッとしない人間関係が多かったです。もとから自分は行動力はあったので、いろんな人に会いに行ったり、興味のあることに手を出してみたりはしていたんですが、それがなかなか継続できなかったり、単発の刺激で終わってしまうことが多かったです。それでも楽しいは楽しいけれど、それ以上の深みがない。だから面白くない。何か新しい行動をしたら、また普通の日常に戻ってしまう。この繰り返しだったので、感動という感動もなかったし、自分の中でも何となく退屈さを感じていました。日常生活そのものがつまらないという感覚がとても強かったです。
一休:なるほど。自分で楽しそうなものとか面白そうなものを見つけてはやっていたが、自分にハマる感覚があんまりなくて、また別の新しいものにさらに手を出すことを繰り返していたんですね。そういう状況に対して、自分の中で「このままだと良くない」という危機感はありましたか。
まりる:ぶっちゃけ当時の状況が続いたとしても、別に死にはしないから「それなりに生きていけるんだろうな」という感覚はありました。ただ自分の数年先の未来が「大体こんなふうになるんだろうな」という予測がついてしまって。そこで「本当に自分このままでいいのかな」という危機感が芽生えました。あとは「すごいもったいないな」とか「もっと出来るんじゃないかな」という不足感もありました。
一休:何となくは満たされているし「このままいったら不自由のない生活は手に入りそうだな」という感覚はあるけど「本当にこれでいいのか」という疑問を感じていたんですね。
まりる:はい。違和感に近いですね。
受講後の変化や気付きは?
まりる:毎日の振り返りが一番大きかったです。最初の方は毎日やれていなかったですが、今では毎日振り返りを書くのが当たり前になりました。そこで「楽な道はない」ことを痛感しました。視座が高い人のコンテンツを見たり、新しい本を読んだり、新しい場所に行ったり、新しい人と話して刺激をもらえば、自分は変われるだろう。そういう希望を抱いていたんですが、毎日の自分の変化を見ていくうちに「自分の人生や現実を変えるためには、結局自分の行動しかないんだな」という、自分の外側に救いを求めることを諦めざるを得ないタイミングが訪れました。「ああ、もうこれしかないんだ」と気付いてからは、あまり外のことは気にならなくなりました。自分の解釈や考え方を書き換えて、新しい行動をして、その結果を振り返って、また新しい行動を考える。このサイクルを回すことでしか、自分の人生は変わらないという確信。それは毎日の振り返りを書いたり、能動的に美術展や建築を見に行って、自分の心の動きを丁寧に観察することでしか気付けませんでした。
一休:自分の微細な心の変化をキャッチして、結局は「何をするか」でしか自分は変われないことを自覚したんですね。
まりる:結局それが一番エネルギーが出ます。「周りの人にこう言われた」とか「これを勧められた」とか。確かにそれで行動することもあるけど、結局自分の心の底から生まれる「これがしたい」「これ面白そうだな」という衝動を頼りにして、新しいことやってみるのが一番強い。
一休:それまでは「外側にある何かに触れれば、自動的に人生が良くなる」という期待があったわけですね。
まりる:はい。そういう期待をしていることにも気付いていなかったし、その考え方が正しいということを信じて疑わなかった。でもそんなものはなかった。
一休:それを明確に自覚したタイミングはありましたか。
まりる:たとえば「この本読んだけど、自分の現実は変わったかな」とか「この人と会って話したけど、今日明日レベルで具体的に何やるか考えたかな」とか。講習の中で、自問する回数が増えました。「本を読んだり、セミナー行ったり、人に会ったりすれば自分は変われるんじゃないか」という考え方を採用してきたけど、結局何も変わっていない。その事実に直面しました。それとは逆に「自分が明らかに変化したときは、シンプルに何か新しいことをやったときだけだ」ということも、日々の振り返りを書くなかで気付きました。
一休:自分の現実が変わった体験を、振り返りの中で類型化していくことで「結局は今の自分が何をするかでしかない」ことに気付けたわけですね。
まりる:はい。
一休:講習を受けていろんなことを実践するなかで「こういう変化を引き起こした」とか「こういう成果が手に入った」というのはありますか。
まりる:一番実感のある変化としては、守りから攻めのコミュニケーションへの変化です。自分が人に言いたくない弱みとか「これ言ったらどうかな」とか「言うの恥ずかしいな」とか「これ言ったらキモいかな」とか「どう思われるか分からない」とか。そういうことを自分から先に言えるようになりました。そうすることで相手も「この人だったら自分のことを言っても大丈夫なんだ」という安心感を持ってもらえるようになって、結果的に相手と早く仲良くなって外に遊びに行ったり、新しい恋人ができたり、目上の人にいろんなお店に連れて行ってもらったり、あるいは感謝の言葉をもらったり。率先して自分を曝け出すことで、人との関係性が深くなるという変化がとても良かったです。
たとえば大学の友人に対して。自分は元々シャイな性格だったので、人にストレートに愛情表現することもほとんどありませんでした。でもふとしたときに同級生に対して「〇〇のそういうところ好きだよ」という照れくさい言葉をあえて投げてみたり、他には「自分もこういうところあるから、イラッとしたり不快な気持ちになったときは、遠慮せずに指摘してくれると嬉しい」というふうに相手を頼ってみたり。そうやって先に自分の本音や腹の内を見せることで「この人には何を言っても受け止めてくれる」という許可や安心感を与えるコミュニケーションができるようになりました。
一休:それによってどんな人間関係が出来上がりましたか。
まりる:人を気軽に遊びに誘えるようになったし、自分から飲み会を開いたりだとか、シンプルに相手に純粋な愛着や興味が湧くようになりました。大学で顔を合わせるくらいの関わりしかなくても、自然とその人が以前に言っていたことを覚えていたり、ナチュラルに相手の価値観を深掘るようなコミュニケーションができるようになりました。
一休:それによって相手は自分に対して、どんなコミュニケーションをするようになりましたか。
まりる:相手は自分のことをイジってくれるようになりました。最初は自分の方が年上ということもあったので、少し気を遣われてたところがあったんですが、今はもう普通にタメ語で話してくれますし「場の空気読むのが上手いよね」とか「コミュ力高いよね」という嬉しいフィードバックをもらえるようになりました。
一休:なるほど。他にはどんな人間関係の変化がありましたか。
まりる:恋愛に関しては、初対面の女の子に対して、自分と相手の境界線を無くすイメージで関わることで、相手が不快にならないような形で相手をイジったり、純粋な興味を持てるようになりました。自分が持っている固定観念をいったん横に置いて、相手の話を肯定も否定もせず聞いてみたり、たとえば「この子は何を求めているんだろう」と想像力を常に働かせることで、相手と短期間ですごく仲良くなれたし、さらには理想の相手と恋人関係になれました。そういう「攻め」のコミュニケーションは、以前の自分には出来なかったことです。今までの自分では「嫌われたくない」とか「こう思われたらどうしよう」とか、自分を守ることにしか考えが及ばず、相手と深いコミュニケーションは到底できなかった。目の前の相手との対話に集中できるようになったのは、講習を受けるなかで自分の心と向き合うことで、たとえば「カッコいいと思われたい」とか「変なやつだと思われたくない」という自意識が弱まったおかげだと思います。
一休:つまり自分の期待や欲求を先に通すわけではなく、相手のしてほしいことを「これだろう」と考え抜いたうえで、先に与えることを当たり前にできるようになったわけですね。
何が自分に変化をもたらした?
まりる:建築やアートの存在が大きいです。これらに触れると心が動きます。その自分の心の動きをフラットに捉える習慣が身につきました。これを日常生活に応用すると、たとえば人と話していて「今のすごい嬉しかったな」とか、逆に「自分はこういうことで罪悪感を感じて凹むんだな」とか。日常生活における自分の細かな心の動きが見えるようになってきたから、そこから「おそらく自分はこういう状態だったら、幸せな気持ちになるんだろう」というポジティブな気付きも増えました。つまり実際の自分の心の動きから、人生の理想がリアルタイムで形作られていく。たとえば自分の場合は、人と深く繋がったり、人から愛される、人を愛する、人に何か与えることが一番心地良くて、心から幸せだと感じます。そして「自分はこういう感覚や感情を味わいたい」というところから逆算して、日々の具体的なアクションを叩き出す。このように自分の心の動きをキャッチして、自分の人生に活かす力は、コツコツ毎日の振り返りを書いたり、セッションを通して人間心理を学んだり、何より建築やアートに積極的に触れることで鍛えられたと思います。
一休:そもそも自分は人とどういう関係を作りたいのか。そこには必ず心の動きが存在していて、「その心の動きは何なのか」ということを自覚する。そのためには心を動かす体感が必要で、それが具体的には建築やアートに触れることだったわけですね。
まりる:そうですね。何より「体感」が重要です。
一休:それは本を読むだけで手に入りそうですか。
まりる:難しいですね。もともと感受性が高い人だったら、本を読んでもある程度は感動できると思います。その一方で、頭でっかちで体感をあまり重視していない人だったら、本の内容も断片的な「情報」としてしか入ってきません。その先は自分の想像力で補う必要が出てくるので、本を読むだけでは心を動かす体験はなかなか手に入らないと思います。
一休:なるほど。実際に想像力を使って補う場合でも、まず過去の体感をベースに新しいものを想像しないといけないから、そもそもの経験の土台がないかぎり、どれだけ想像を働かせようとも上手くいかないんですよね。日々の講習を通じて、その経験の土台が作られたとも言えますね。
まりる:確かにそうですね。
一休:そもそも本に書かれている言語自体が著者の体感を「抽象化」したものです。その抽象化したものを自分が受け取ろうとしたときに、もう一回その人の体感を引き起こす何かを自分が持ってないと、それをトレースするのは難しい。だから「結局この人は何を言いたいのかよく分からない」というのは、自分の経験が少ないことが原因なんです。
特に印象深かった内容や変化は?
まりる:みんなで古民家に泊まりに行ったことが一番印象に残っています。言葉にできないくらいに心地よい空間で、ご飯も美味しいし、その場には関係性の深い仲間もいて、さらには音楽も気持ちいい。まさしく自分の五感という五感が満たされている状態でした。こういう豊かな体験を積むことで「やっぱりこれが一番の幸せだな」という感覚が腑に落ちました。だから今の自分としては「この豊かさを味わう時間をもっと増やしたい」とか「まだこの体験を知らない人に味わってほしい」という想いが非常に強い。自分以外の人たちにも意識が向いて「この満たされた状態を伝播させていくためには、自分は具体的にどういう行動をしていけばいいのか」という、より豊かな未来に向かうために物事を真剣に考えるようになりました。もちろん実際に自分の心が満たされた体験も豊かだし「その体験をもっと日常に増やしていくためにはどうしたらいいのか」を考えて試行錯誤するプロセスも実はすごく楽しいことだと知りました。「ああ、人生ってこれなんだな」と思いました。
一休:一般的には「お金がなければ幸せじゃない」とか「良いところに住んでないといけない」とか「社会的な地位がなければならない」とか「老後まで安定していなければならない」とか。そういう「常識」があります。でもそれらは今すぐに手に入れられるわけじゃない。仮にそれが幸せだとしても、それを手に入れるのはずいぶん先の話。ということはその価値観を前提にすると、今の自分は絶対に幸福になれない。それにも関わらず、今の自分は幸せだということに対する確信が極めて高い状態に入れたわけですね。
まりる:いったん心がフルに満たされる体験をすると、日常に戻ったときも豊かさを感じられるようになります。たとえば恋人だったら「この人と出会って、今こういうふうに過ごしてるけど、これも当たり前じゃないな」と自然と思えて、相手に感謝することが格段に増えました。
一休:世間一般的には、非日常的な幸せのことを幸せと呼んでいます。たとえば「高級なホテルに行った」とか「特別な体験をした」とか。もちろんそのときは幸せだけど、日常に戻るとしんどい。そうじゃなくて、特別な体験をしてなお「当たり前の日常すら幸せではないのだろうか」という思考に至ることが大切。そうすると日常と非日常の境界線が無くなっていく。
まりる:日常の中から豊かさを感じる力、自分の五感に敏感であることは、講習を通じて磨くことが出来たと思います。
一休:五感をフル活用して、その感覚を引き延ばす。それによって当たり前の日常の中に幸福があることに気付くわけですね。
今後の自分の人生に期待することは?
まりる:今までも人の相談には乗っていますが、最近ではより長期的な目線で人と関われるようになってきました。以前までは「相手を変えたい」とか「より豊かになってほしい」という自分の気持ちが先行するあまり、自分が伝えたことを相手がやらなかったことに対して、いちいいちイライラした凹んでいました。でもふとした時に「それは自分の勝手な期待だ」ということに気付きました。それからは相手のより遠い先の豊かな未来に向かって、気長に関わり続けることに「面白さ」を見出せるようになりました。これは今後も継続していくことです。
一休:ではその経験を通して、自分はさらにどう変化していけそうですか。
まりる:今までの自分は人との対話を一対一でひっそりやっていましたが、今後はもう少し大々的にイベントや食事会を開いてみたいです。自分が積み上げてきたものを人様の役に立てる場のスケールをもっと大きくして、より多くの人に新しい変化や気付きを与えられるのではないかと期待しています。
一休:いいですね。今までの人間関係だけでなく、これから紡ぐであろう新しい人間関係に対しても、自分が満たされてきた体験を通して、人に変化や気付きを与えて満たしたい。そういう新しい願望が湧いてきたんですね。
まりる:また自分は今まで人間心理やコミュニケーションで人の心を動かすことをメインに勉強してきました。最近それとは別の軸で「新しく自分の武器を増やしたい」と思い始めました。それはたとえば料理かもしれないし、彫刻かもしれないし、音楽かもしれないし、まったく別の活動かもしれない。とにかくコミュニケーション以外のところでも、人の心を動かせるようなスキルを身につけたい。
一休:まだそれが何なのかは自分の中で決まっていない。どちらかというと見つかってないことに対してポジティブな解釈があるんですかね。
まりる:そうですね。他のアプローチも試してみて「結局自分はコミュニケーションなんだな」というふうに回帰するかもしれない。あるいは別の軸で「これは継続できるぞ」というものが見つかったら、それはそれで良い流れですし。その試行錯誤の過程そのものが楽しい。
一休:なるほど。今後やりたいことがさらに見つかりそうだし、新しく見つけたいという気持ちが強いんですね。
まりる:「人の心を動かすことが、一番自分が満たされる」ということが腑に落ちていることが大きいですね。もちろん「自分さえ良ければ良い」みたいな感情も出てきますが、自分の理想はその先にあることを確信しています。
どんな人に講習をオススメする?
まりる:金も地位もあるけどいまいち満たされない、モヤモヤしている人。毎日があまり楽しくない、つまらないと感じている人。現状に満足しているけれど、まだ何かできる気がする、違和感を感じている人。こういう状況が起こるのは、自分の感性が貧しいことが最大の原因です。そういう人ほど講習を受けることで、まったく新しい世界が見えてくるはずです。でもそれは頭で考えるのではなく、実際に体験してみないと分かりません。
一休:なるほど。ありがとうございました。
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