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大喜利ファミリーカップの話③
前回
今回は大喜利とはちょっと外れている部分の話と、GWまでの大喜利の話をします
特効さんはファミリーとしてどう振舞うべきか考えていた
話は少し遡る。正式にファミリー結成となってから、まず眠都さんのことを「家長」と呼ぶようになった。本人からそう呼んでほしいと言われたわけでもないが、自分がそうしたかったのでしていた。するとそれに引っ張られるように眠都家長の言うことは絶対といった意識もなんとなく芽生え始めた。「家長の指示だったらどんな大喜利でもやってやる!」という強い気持ちが私にはあった。行き過ぎてイエスマンみたいになっていた部分もあったが……私は役割に入り込みやすいタイプだったのかもしれない
他のファミリーの人達がそんなことをしていたかどうかは正直わからないけど、していなかった人の方が多かったのではないかと思う
4月某日
三姉妹!!
— ライトオンキュー (@RightonCue95) April 14, 2023
(ファミリーカップの作戦会議でした👼) pic.twitter.com/EyS57AvE6O
この呟きを見てとても羨ましくなり、ファミリーのグループDMに「こういう家族写真を撮りたい」と投げかけた。当日の昼にご飯を食べて写真を撮ることになるかと思ったら、家長の提案で一度作戦会議で集まることになった。「そうか、チーム戦ってそういうことやるんだ! うおー」と気持ちが高まった
大喜利ファミリーカップの会場である大阪市中央公会堂が自分の勤務地に近いこともあり、作戦会議の場所は自分が選ぶことになった。幹事(というほど大層なものでもないけど)ドキドキする~。予約の時、利用目的に「作戦会議」と書いたのはあまりにも正直すぎたかもしれない
4月26日
会場付近の居酒屋で作戦会議。大会に向けての具体的な戦略を詰めると言うよりは、自分の大喜利のルーツやスタイルについて喋ったことが多かった。この頃から既に「初答はほぼ確実に取れます」「時間稼ぎはできます、当たったらラッキーです」と言っていたと思う……自分が器用な立ち回りができないのはわかっていたので、行動指針を伝えるぐらいしかできなかった。大会のルールの詳細の予想もしあった。相談が可能なのか、実は特殊なルールが隠されていて回答数に制限がある可能性まで家長は考えていた。家長はずっと先を見据えていた
後は、家長に私の勤務先の名刺を渡したことを覚えている。万に一つ私に最悪の事態が降りかかってTwitter上で連絡がつかなくても、勤務先に電話してくれれば状況はわかるはず、そうすれば切り替えて代わりの人間を探せるはずと考えた。本当にそこまでする必要があったのかは未だに確信できていないが、自分なりの覚悟の表明だった
私も写真を数枚撮らせてもらったが、家長の方が写真フィーバーに突入していた。こちらは家長が選び抜いた写真ということになる。念願の家族写真だ
ファミリー pic.twitter.com/FXt9a2vQQt
— 眠都 (@nemurumiyako) April 26, 2023
作戦会議の場所選びは多分間違っておらず、食べて飲めて喜んでもらえたみたいでよかった
その後は三人で会場を観に行った(表紙の建物)。昼間はたまに見に行っているが、夜の景色は初めてだったかもしれない。幻想的で、荘厳で、こんな素敵な場所で大喜利ができるのかと思うとワクワクした
帰りはすり身さんと同じ路線だったので電車の中で大喜利の話をずっと聞かせてもらっていた。メジャー初段がレジェンドと一対一で話せるようになるなんて、生大喜利を始める前には考えもしなかった。昔の生大喜利武勇伝のような話も聞けて面白かった。家長とすり身さんには良い思いをしてほしいし、自分も楽しみたいと言う気持ちがますます強くなった
特効さんにはゴールデンウィークがあった
5月も大喜利の予定を詰め込んでいた。ゴールデンウィークも大喜利、その後も大喜利。普通の大喜利を少しでもものにするために、願った答えを出せるように必死だった
5月1日
コロナ禍でずっと行けていなかった母方の祖母の家に行った。祖母は相変わらず元気そうで、今でも近所の人に頼まれては服を仕立てているようだった。私はと言うと思うことがあって家にある野菜でずっと料理をしていた。その時食べるご飯だけじゃなくて、置いて行ける漬物のようなものまで作っていた
祖母から着物を利用して作られたチョッキを渡された。勝負服に取り入れるべきかどうかはまだ迷っているが、どこかでは着たいと考えている
祖父母に大喜利のことを報告できた! 言うても祖父は亡くなっているから仏壇の前でだったけど。祖父は笑点の大喜利が好きだったからきっと喜んでいるよと祖母が言ってくれました。寿限無の動画を見せられてよかった……これを見せたからネット上の名前も当然バレた、まぁいっか! pic.twitter.com/w7XcFUlTOh
— 特効さん (@tokkou3) May 1, 2023
後は大喜利を続けて、またいい報告ができるようにしたいと思った……当時はまだ大喜利天下一武道会の動画は上がっていなかったので、次に行くときはそれを見せたいと思っている
5月4日 緊急開催!楽屋A大喜利ライブGWスペシャル!
ライブが始まる前に、ひらたいさんから大喜利の話を聞いていた。それ以前にも大喜利の事でアドバイスをもらったり「回答者としてどういう姿勢でいるべきか」という指導を受けたこともあるので、めちゃめちゃお世話になっている。いっぱい学ばなければならない
【普通の大喜利】を意識し始めていたからか、舞台袖で貰ったfrom yohさんからの「こういう大喜利ライブは多答する場じゃないよ」というアドバイスも何となくは理解した……が、ライブ経験の乏しさもありうまく立ち回れなかったと思う。特に最後の流れを無視するような答えは願って出した結果のものだったので、根深いものを感じた
ところでこのライブにはすり身さんも参加するはずだったのだが、来なかった。来なかったのでゴハさんが相方として責任を取って出ることになった。他の人達は「いつもの遅刻」と認識していて、自分も「そうなんですか~。アハッアハッ」と言ってはいたが、内心では何か悪いことがあったんじゃないかと不安だった
私「ゴハさん、すり身さんがファミリーカップに遅れずに来る確率はどれぐらいですか?」
ゴハ「五分五分ですね。でも大丈夫です、すり身さんはデカい大会はちゃんと来ます」
結果的にはお互いにそう考えるとNオルタナの審査はよう遅れずに来てくれたなという結論に至った。大喜利ファミリーカップは果たしてデカいのか!? 祈るしかなかった……後ですり身さんが当日病室にいたと知り、本当にお大事にしてほしいし、私も体調を崩さないように気をつけなければと思った
5月5日 大喜利暗黒寿司
誰が出るかわからないという珍しいタイプの大会で、誰かが来るたびに「えー!?」と驚いていた
私は【周囲騒然】名義で参加するも、何の手ごたえもなかった。当日の大喜利の調子が悪かったとか、そういう問題だけではなかった。優勝したnanaseさんに最初(エントリー)から勝負は始まっていたこと、差がついていたことを突き付けられて、大喜利あるいは根源であるお笑いの実力差を思い知る。自分が目指すと決めた相手はとても遠い存在なんだと改めて感じた
大喜利暗黒寿司、明日です!
— 将棋紳士 (@shogishinshi) May 4, 2023
以下はエントリー情報の最終版!
正体が分からないので
個別に確認のDMなどは送れないので
エントリーした人はお忘れなきよう!
淀川区民センター 第1会議室
13時20分開始です!#大喜利暗黒寿司 pic.twitter.com/e5Hd7vXfNd
5月7日 第10回『喜利ってあそぼβ』
この大喜利会は当初すでに定員に達していて参加できないはずだった。当日は寝て過ごすつもりだった。しかし数日前に「あーあ、参加したかったなぁ」と思いながら何となくツイプラを見たら空きがあり、滑り込んで参加することができた。つくづく私はクジ運以外の運はいいらしい
大喜利の成果はと言うと通常大喜利ではベストアンサーを一度取れたが、神戸杯Ⅱは予選敗退に終わった。勝敗を付けない形式だとまだ落ち着いて取り組めるのだが、大会形式だとまだ「引っ張られる」感覚が強いということはわかった
大喜利で印象に残ったのは、自己紹介で「朝ごはんと昼ごはんを食べられていない」と言っており、「断食!」と笑い飛ばしていたfumiyanさんが神戸杯Ⅱで面白い答えをバンバン出していたこと。間違いなく不利な状態を乗り越えて突き進む姿勢に感銘を受けた
大喜利の外で記憶にあるのは、VtuberでもあるイナズマKすけさんに「僕の大喜利配信に出てくれませんか?」と声をかけられたこと。Vtuber配信は全くの未経験だったが、大喜利はいくらでもやりたいので承諾した。大喜利を続けているとこういうお誘いもあるんだと思った、ありがたい
普通の大喜利を意識したところでたった数日で成果が出るはずがないのはわかっていた。普通の人は一年、いやそれ以上をかけて向き合うことになるし、ましてや自分は先にスピード大喜利を選んでしまったのだから難易度が高いのは確かだった。目指していることとやっていることの噛み合わなさも感じていて、不安も強かった
それでも普通の大喜利を目指し続けたいと思えたのは、大喜利ファミリーカップという目標があったから。自分のためだけだと怠けるが、他人のためだとちょっとは頑張れるらしい
ちなみに私が導き出した【普通の大喜利】の定義は【お題と向き合い要素を拾う事】と【書いている内容と言っている内容を一致させること】だった。要するにお題とは無関係で使ってきたワードスロットは封印しなければならないし、喋りで何とかしようという考えも捨てるつもりで挑んでいた
続く
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