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大喜利タッグ・チーム戦(組み方)のコツ

コツシリーズ第4弾。前回はこちらですが今回の話とは割と無関係なので読まなくても問題ないです


はじめに

皆様はもうこちらのラジオは聞いたでしょうか?聞いているという前提でこのnoteは話が進んでいきます

こちらの回で取り上げられたお便りの内容は以下の通りです

チーム戦のメンバー選びについてお聞きしたいことがあります。お二人は、仲はいいけど強くない人にチームやタッグに誘われたらどうしますか?
その方は最近大喜利会によく参加していて、頑張っているのを知っている(面白くなっているわけではない)ので、余計に断りづらく、「チーム戦の日は所用がある」と嘘をつきました。負けた時に絶対に何パーセントかその人のせいだと思ってしまう自覚があったのです
嘘をついたので、他のチームでも出られなくなってしまい、「友人が最初に声をかけてこなければ」と恨んでしまっています。仲良くはしたいけど実力差を考えてほしかった。チーム発表でも明らかに戦力に明らかに差があるチームを見ると心が苦しくなります
お二人はどうやって納得いくチーム作りをしていますか?また、弱い人を傷つけずにチーム戦から遠ざける方法を教えてください

これについては反響がいろいろあったみたいです(私の意見については最後に書きます)が、どうやらこの回を聞いて心苦しくなった人もいるようです。そりゃそうでしょう、ポジティブな内容とは言い難いですからね

そこで、そういう心苦しさをちょっとでも取っ払えるような話をしたいなと思ったのでコツという形でまとめます。やや「自分から誘う人向け」かもしれません

皆様もチームを組んでほのぼの大喜利バトルをしましょう



チームを組もうとする前にやるべきこと

・自分の大喜利を把握して説明できるようにする

他の人がどうとか考える前に、まず自分と向き合いましょう

チーム戦なので当たり前ですが、チームメンバー全員で戦わなきゃいけないし、一人で立ち向かわなきゃならない場面も出てきます。そういう状況で「自分が何をできるか」を把握していなければ動きが取れなくなり勝てる勝負を落とす可能性が出てきます

また、勝負以前にチームメンバーを集めるにしても自分の持ち味を説明できるに越したことはありません
例えば自分から誰かを誘う時に「自分はこういうことができるから、こんな人と組めば面白いことになるかな」と言う考え方をするには当然自分を知っている必要があります
また、人を直接誘う勇気がなくてXで大会のハッシュタグをつけて「参加したいです!誘ってください!」と表明するにしても、何かアピールできるポイントがあった方が注目されやすいと思います

実例を出しますが、私は「こもごも」で誰と出たいか考えていた時、こちらの呟きを見て「初速とフィジカル」という部分に興味を持って誘いました。組んでもらえたので頑張るぞ~

実際、どれぐらい説明できれば理想なのか?歴が浅いとなかなか……という方もいるかもしれませんがいくつか例をピックアップします

・得意(かもレベルでもいい)なお題の種類や審査の形式
・大喜利のスタイル(多答、熟考、フィジカル多用など)
・(大喜利に限らない)得意ジャンル(アニメに詳しい、読書家など)
・その大会に出てどんな動きができるか
・いっそ大喜利の動画があるなら見てもらう
・いっそネットで何か実績があるなら見てもらう

何となく優先度が高そうなものを上の方に書いている

例として、特効さんの場合だと

・画像お題、見た瞬間に答えが導きやすいお題、3分2題(印象)が得意
・初答を取る、多答する
・近い部分の要素を食いつぶす

短所に見える部分もある?そういうもんです

動画を出すとしたらこちらかな(『福岡地獄大喜利~沼~』)

「直近であること」と「自分のいいところがでていること」の折り合いをうまくつけて動画を出しちゃいましょう

ここで注意してほしい点が一つあります
【強い・弱いについて考えないこと】
「私はこれが得意だけど、でもあの人に比べると弱いかも……」なんて考えて持ち味を引っ込めないようにしましょう。唯一抜きん出るなんてそんな無茶苦茶なことは誰も求めていないと思います。自分の持ち味を並べて「これ全部を持っているのは自分だけ!」ぐらいの気持ちでいようじゃないですか


・自分と他人の評価軸を把握する

自分の評価軸とは「自分は何を面白いと考えるか、どういう能力があったら強いと評価するのか」です。他人の評価軸とは「他人は何を面白いと感じるか、どういう能力を求めているか」です(自分を他人に差し替えただけ感はあるけど別物ではある)
何故これが大事なのかと言うと、これを持たない場合、自分・他人に対して「弱い」という言葉を簡単に使うようになってしまうからです

例えば「多答の人間が弱い」と思ったとしても、それは自分がじっくり考えて正確に答えを出すタイプを評価しているからなのか単純にその人の回答にハズレが多い(=その人が他の人の要求に上手く応えられていない状況である)なのか、もうちょっと細かく考えられるようにしましょう。自分が求めていない=弱いは当然違いますし、今できていない=弱いとも限りません。数値化できるような要素でもないからね

それができるようになれば他人から言われる「弱い」に必要以上に落ち込む必要もなくなってくると思います……言ってくる方に問題があるのはわかっていますよ。でも自分で自分をケアできるのも強みの一つですし、理不尽だとしても避けられない話ではあるので

調子にも運にも振り回され、求められる能力の範囲が相当広くて、全部持っている人間なんているわけなくて、相性ですらポケモンのタイプとかと違って固定されているとは言い難い大喜利において「弱い」なんてそうそう他人に使える言葉じゃないと思います



チームメンバーを考える時

じゃあ実際にチームを組んでみるぞ!でも誰を集めればいいんだ?問題ですね。よくあるのは4種類かな~なんて思ったり。それぞれについてちょっと解説します

・仲のいい人達で固める

最初にチームを組むとしたら、特に大喜利始めたてだと面識ある人も限られているでしょうしこの形になりやすいのでは?
仲のいい人同士なら大喜利の傾向も把握し合っている可能性が高く、動きやすいし高め合いやすいので組み方としてはかなりいいと思います。チーム戦の面白味って「このメンバーで勝ちたい!」をどこまで気持ちとして上げられるかにあると言えるので、楽しみたい人にオススメ


・シナジー

トレーディングカードゲーム用語で、相乗効果を持つカード同士の組み合わせ自体のこと

大喜利に慣れてきたり、大喜利で知っている人が増えてきたり、チーム戦を何度かこなしてくるとこの形に手を出したくなるはず。大会での動きを想定してメンバーを決めるということです
例:私が多答して時間を稼いで、チームメイトに強い答えを出してもらう
これをやるからには「全力を出す」ではなく「個人戦では出せない力まで出す」を目標にすると楽しいでしょう。チーム戦の面白味って「個人ではできないことができるようになる」にあると言えるので、自分の一つ上を目指したい人にオススメ


・グッドスタッフ

これまたトレーディングカードゲーム用語で、単体で非常に優秀なカードで構築されたデッキのこと

要するに「大喜利強い人を集めよう!」ということになると思うのですが……私個人の意見ですが、この考えでチームを組んだ場合が一番コケやすくなります。特に「私は大喜利強くないから大喜利強い人を集めて引っ張ってもらって勝てるようにしよう!」という動機で組んだ場合、以下の事態に向き合えるかという問題が生じます

・自分と同じようなコンセプトのチームがブロックで固まって敗退した
・自身の強みを出せなかった

大喜利に絶対勝利と言えるものはありません。グッドスタッフにしても何せWikiにはこのように書いてありますからね

カード自体が優秀なので初心者でも扱えると思われがちだが、強いカードを詰め込んで手当たりしだい出していけば勝てるというほど甘いものでもない。カードパワーが高いことと扱いやすいことはイコールではないし、多色化によるタイトなマナ配分はもちろん、時にはディスシナジーも考慮したデッキ構築・プレイングが要求されるからである。バーン同様、そのデッキパワーを完全に生かすにはデッキの構成からプレイングまで使い手の技量が試される上級者向けのデッキである。

グッドスタッフで組んで勝てる人はそもそもその人自身がとんでもなく強い可能性があります


・コンセプト

「戦」は全チームそうだと言える



チームメンバーを誘う時

チーム戦の勧誘というのは原則として「誘われると嬉しい」です。その人が認めてくれているということなのでマジでマジで。なのでお気軽に誘いましょう。そして、勧誘の成功率を上げるたった一つの方法を教えちゃいます

・先手必勝

普段から「誰と組みたいか」を考えておいて、いざチーム戦の概要が発表されたら即座に誘いに行けるようにします。複数届いた場合に先着順にする人もけっこういるのでシンプルながら最も有効な方法なんです
さらにレベルの高い先手必勝は前々から「一緒に組みたいです」と声をかけておくことかもしれません

※特効さんはそうであるというだけなので個人差があります



おわりに

これでチームを組む時のコツはすべてお伝えしました。組んだ後にどう戦うかは各々にゆだねられています。頑張れ!

最後に、ラジオのお便りに対する感想を書いて終わります

真正面から断ることができない自分の弱さを認められないからって友達を攻撃するような言い草をしないでほしい

おしまい

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