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「美少女着ぐるみはTS少女の夢を見るか?」

「VRChatを始めたきっかけは?」
「バーチャルマーケットのニュース記事を聞き面白そうだったから。」
今まで漠然とそう答えていた
確かにそれはある。しかし……何か忘れているような。
初めて3ヶ月。私はそれがどうも気になった。
Twilogというアプリを利用してるので振り返ってみる。
事の起こりは昨年11/8に遡る。
「必要なもの把握した。」「とりあえず手ぶらで入る」
「#VRChat始めました」

情報収集からのいきなり即日スタートというスピードである。前日からVR関連ツイートなどをRTしているなど何となく気配があるものの、それ以前にまったく言及がない。
「VRChat興味ある、始めようかな?」
とかツイートしてると思ったらない。
別の趣味を始めた時みたいにフォロワーさんの中に先輩となる知り合いがいたわけでもない。何が起こった?余計に分からなくなった。

はっきりとした記録も記憶もないが動機を考えてみる。
『VRChatで美少女になりたい』
よく言われることだ。
最近話題のHNKねほりんぱほりんという番組でバ美肉(バーチャル美少女受肉)の特集が好例だろう。

私は以前より「美少女着ぐるみ」という女装コスプレの一種をしており、
その点で何となく共通点はあったのは確かだ。
着ぐるみ以外のTSFものも大好きだ。
「美少女になってみたい」という欲があるのは確かだし、
事実現在所有しているアバターはほぼ美少女型しかいない。
あまり人前ではやらないが実は女声も練習してたり、
VR感度なるものに興味を持ったりなでなでするイベントに参加しているが、
『VRChatで美少女になれた!』か???
開始して以来3ヶ月、私の中で何かが改めて変わったかというと……微妙なところ。美少女アバターさんは綺麗だかとか可愛いとかは思うが他のゲームやアニメに対してそう思うのと大して変わらないし、可愛がられて女の子になるとかそういう体験もない。
着ぐるみの時そうだったようにまだまだこれからって話かもだが。


開始前日のツイートから引用のタイトルに戻る。
正直VRChat始める前に美少女の恰好することに慣れすぎてしまったのかもしれない。2度目は無いのか?

しかしこのツイートの前後の様子を思い出すと、主題の答えの輪郭が何となく見えてきた。
「そもそも動機が『バ美肉』だったというの間違ってないか?」と。
VRChatを始める直前まで私はごく短い間、新しい趣味に挑戦していた。
「小説を書く」
そういうこと。詳しい内容は省くが世界観がVR要素を含み、TSFも取り扱っていた。世界もその世界の新人類が作った箱庭という設定。偶然にもまだ知る前のはずだったVRChatの中の世界に極めて似ていた。
当時なぜかそれに異常に熱中していて毎日寝不足になっていたぐらいなのだが、半分寝ぼけた頭で気が付くと、TSF作品の「朝起きたら女になっていた」みたいに、どうやら私自身まで作品の中に引き込まれてしまったのかもしれない……。
というと何だか非科学的なので話を戻す。

同時に思い出すのが、元々サイバーパンクの世界が好きだったということ。
以前から位置情報ゲームといったARに親しんでおり、その中の「ingress」では必要最低限の画面情報とクールなデザインから想像をたくましくしていたものだった。


そういえばバーチャルマーケットに強い興味をもったのも、仮想現実であれだけ実のあるイベントが行えるという要素に惹かれたから。
憧れた世界が現実になりつつある、自分もそれを体験してみたい。
その要素の方が大きかったのだと今更ながら思う。

思えば初めてからこれまでの活動も特定の友達と一定の場所でしゃべるより、ワールドをめぐり、イベントにはマメに顔を出し、と旅行者みたいな活動スタイルでVRChatの「世界」を楽しむって方向性に固まりつつある。
なので落ち着きのない人になってるのはチャットツールとして問題ながら、
元々それが動機ならそれが続いていくのもありなのかなと、手前味噌ながら考えている。

もしもう一度「VRChatを始めたきっかけは?」と聞かれたら、
上記のように「VRが好きだからです」と答えようと思う。

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