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秋元康に学ぶ。多動力の時代に忘れてはならない大切なこと。

人の寿命はどんどん長くなり、日本の景気はどんどん悪くなる。長く生きなければならないのに、保障はますます手薄になる。さあ、どうやって生きていきましょうかね?

旧来の生き方をしていては、とてもじゃないけれど生き残って行けない。国を取り巻くさまざまな数字が約束された事実としてそれを語る昨今。多動力を発揮していろいろなことに挑戦している人も多いと思います。

そんな中、送作家の高須光聖さんのTOKYO FMの番組『空想メディア』に、幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんが登場した回で披露された、秋元康さんのエピソードが、実にグサッと刺さり考えさせられました。

それがこちらです。

秋元康さんが助言する"軸足をぶらさない"生き方とは?

高須さんがYouTubeのエンタメウィークでプロデューサーを務めた後に、秋元さんが伝えたこと。それが、

「老婆心ながら言いたいことがあって」と、秋元康さんから電話があって。「高須がいろんなことをやるのは全然かまわない。だけど、“放送作家・高須光聖”になっておいたほうがいいぞ。おまえがもし全精力をかけるなら(プロデューサーでも)いいが、そうでなければ、おまえがやってきたことが詰まっている“放送作家”でいたほうがいい」と。一番胡散臭いのはプロデューサーで、秋元さん自身が「プロデューサーと名乗ることで遠回りしてきた」から。

多動力と相反するようでいて、それはそれで肯定されていらっしゃいます。いろんなことをやるのは構わないと。ただ、あくまで高須さんがやってこられたことが詰まっている"放送作家"でいたほうがいいと。プロデューサーとしても立ち回ってこられた秋元さん本人の経験が、そう助言させるのだと思います。

すると、箕輪さんも秋元さんからの同様のアドバイスを受けた経験があると語ります。

それ、僕も相当言われました。「何をやってもいいけど、絶対に“編集者”と言え。どんなにペースが落ちてもいいから、本は出せ」と。そのときは会食だったんですが、「この場におまえが呼ばれているのは、本を売っているからだぞ。俺は作詞家だからだ。軸足だけは絶対ぶらさず、もう片足は死ぬほど遊べ」って。刺さりますよね。

ここに多動力の真髄を見ましたね。

自分の軸足を定め、どこへ向かおうがブレない自分を創る

さまざまなものに挑戦し、いろいろな成功体験を重ねている人たちを見ていると、皆さん一様に、圧倒的な成功をどこかで収められている、ということに気づきます。

キングコング西野さんが、町を作ったり美術館を建設したり、いろんなことに取り組んでいるのも、お笑いコンビ・キングコングで欠かさず漫才の舞台に立っていたり、圧倒的な結果を残す絵本を世に出したりしているからこそ。

軸足というものを確実に確立した上で、多動している。

この点を見過ごしたまま、フラフラしてしまうと、何の結果も残すことなく、時間だけを消費してしまい兼ねません。

例えば堀江貴文さんも常々、たくさん遊びたくさんお金を使えと提唱していらっしゃいますが、とにかく遊び方・ハマり方がハンパない。遊ぶことをサボる姿勢は微塵もなく、一般的な人が認識している仕事、というもの以上に全力で取り組んでいる様子が伝わってきます。

要するに、突き抜けるまで行かなければ、多動力の真髄は味わえない、ということなんです。

多動力を言い訳に使わない生き方を

何もかもを中途半端に食い散らかし、あっちへこっちへウロウロすることが多動力じゃありません。そう考えると、多動力って、何かを諦めることへの言い訳として使ってしまいがちなんですよね。

ここは、絶対に気をつけておきたいところ。始める理由に多動力はいいけれど、やめる言い訳に多動力じゃ、ちょっと──。

そうならないためにも、自分の軸足。それはどこにあるんだ? ということを考え、そこを軸に多動できるよう、しっかりと固めることが重要なのです。

結果を残すことは最低限必要ですし、その結果が圧倒的なものでなければ、周りへの説得力も弱まってしまいます。何か作品をリリースしているなら、その品質に拘るのは当然のことですし、その作品で世間を黙らせる迫力やインパクト=結果、を出すことも当然。そこを疎かにしてしまっては、何のストーリーもはじまりません。

多動しているときこそ、軸足への意識を。果たして自分は軸足とするもので勝負できるのか。それを磨く努力を怠っていないか。その軸は地中深くにブッ刺さっているか。

それを考えながら、あとはとことん楽しんで生きていきたいものです。

才能に満ち溢れ、数え切れないほどの名作を世に出し続ける秋元康さん。後輩のためにあんな風にアドバイスしているなんて、なんだか愛を感じますね。やっぱり結果を残し続ける人の発言は、重みが違います、はい。

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