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恐い食べ物を読みました

今年は松原タニシは本出さんのか?と思ってたら初耳怪談で宣伝してたから速攻で買った。小説を読むにはエネルギーが必要なので、頃合いが来るまで積んでいる。本は買って積めば積むほどよい。本があればあるほど多幸感を得るタイプの人間なので、本、最高!

もしかしたら読んだら食べられなくなる食べ物があるかもしれない、著者が本屋に自分の本がどこにあるのか偵察に行ったら健康とかなんかそういうところに置かれていたとか、内容言っちゃ駄目なイベントでやってた話(配信で見た)ぐらいの事前情報だけで読んだ。

バナナ食ってじゃりじゃりすると思ったら虫がめっちゃいたみたいな話があるのか!?と警戒しながら読んだけど、まぁ、そんなことはなくて安心した。松原タニシ、怪談も上手いのに文章も上手い。説明とか解説もわかりやすくてさくさく読めるから好き。楽しいね。

いや、でも、''土''はタニシお前いい加減にしろ!もう感覚麻痺ってるってレベルじゃねーぞ!って大声で叫ぶしかないんだけど、松原タニシには松原タニシなりの理由や筋、好奇心があり、本でわかりやすく説明されるので、まぁ、うん……お前がそう決めたなら仕方ないよな。好奇心は止められねぇ!それが松原タニシという人間なのだ。

個人的に好きなのはだし巻きで、好きなもん食って死ねるなら最高だよなぁ。我が身にありそうだなぁと思うのはライスバーガー。開放感と食欲、死ぬってわかってても食べたいものは食べたい。その結果、本当に死んでしまっても。

私は常々、生きるのはコスパが悪いと思っている。何故なら生きてるだけでしんどいから死にたい。死ねるなら喜んで死ぬ、安楽死で死にたい。そんな死にたい人間が食べ物を食べることは矛盾している。だが、死ねないのなら食べるしかない。そこに食べる罪悪感が強くなればなるほど食べ物の味がしなくなっていく。これ以上、鬱を悪化させないように意識的に食べる罪悪感を脳から排除している。
食べることは嫌いではない。むしろ、好きなはずだった。小学生の頃、色気より食気と言われていたが、よくよく考えると当時は気づかなかったが母親の作る飯が不味い、作らされた料理があまり美味しくないから給食や友人の家でお菓子を食べていた+普通の人よりたくさんの量を食べないと満腹にならないだけで、別に食べることが好きではない。どちらかと言うとコスパが悪いので嫌いだ。だって食べるのって面倒くさい。血液検査で血糖値やら体脂肪?やらでひっかかった今は特に栄養に気遣って食べなきゃならんから尚更めんどくせぇ。もうなんか、よくない?なんも食べなくていいっしょ!ってなるが、実家暮らしなのでそうもいかない。食べさせられる。嫌々、食べる。頑張って生きてんだからさぁ、好きな甘いもんばっか食べていたいよ。駄目か?そっか、駄目か。しんどいなぁ……。


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