焼却炉、炭素まで

焼却炉、炭素まで
骨組みまで焼いてしまおう、
気体となって彷徨う、
又誰かが捕獲する事だろう

一話 ファウストフード

今は怒り悲しみに空腹が勝っているんだ、
軍隊がやって来て僕の村が襲われて家族もどうなったのかも分からない、
とにかく僕は逃げるしかなかったんだ、
やっとの思いで森に逃げ込んだんだ、
とにかくお腹がすいた、木の根っこでもトカゲでもネズミでも何でもいいから食べたい、
もうフラフラだ、
そんな時優しそうなおじさんがこっちに向かって来たんだ、
おじさん僕を見て、
「どうしたんだい?もうフラフラじゃないか?」
僕はおじさんに経緯を話したんだ、
そしたらおじさんが
「そりゃあ大変だったねえ、まったくあの軍隊は酷い事するものだ、
よし、今から私がお使えしている領主様のお屋敷に行こう、何か食べさせてあげるから、
それに領主様はとっても良い方だからね、」
すごく大きなお屋敷だった、
食堂みたいなお部屋に連れて行かれたんだ、
そこには僕と同じ様な目にあった子供が数人いたんだ、
「さあ、沢山お食べ、お腹すいただろう、お肉のスープだよ、」
召使いのおじさんは親切だ、
出て来たスープは今まで食べた事の無い不思議な味がする肉のスープだったんだ、
後で何の肉か分かったんだけど、
僕は沢山おかわりして元気が戻って来たんだ、
元気になると怒りが湧いて来たんだ、
僕の村を襲った軍隊の旗のマークは絶対に忘れない、
必ず復習してやる、と心に誓ったんだ、
しばらくたつと召使いのおじさんが部屋にやってきて、
「さあみんな、領主様のお帰りだよ、優しい方だからね、
みんな外に出てお迎えしよう、」
僕たちは外に出て領主様をお迎えしたんだ、
馬に乗って領主様がやってきた、
「お帰りなさいませ、今日も一人の子供を保護致しました、
で、そろそろ数も良い頃かと、、」
領主様は僕を見て
「そうだな、君の名前を教えておくれ、」
「はい、ノアと言います六歳になりました」
優しい領主様は、
「そーかそーか、それは大変だったねえ、ここには絶対にあの卑劣な軍隊は来ないからね、
安心して良いんだよ」
「はい、ありがとうございます領主様」
そして召使いのおじさんが、
「では数もそろった事ですし始めましょうか?」
「ん、そーだな」
と言って領主様は一人の子供のコメカミをピストルで打ち抜いたんだ、
僕は何事が起こったのかわからなくなった、
そして召使いのおじさんが叫んだ
「さああ、こうなりたくなかったら逃げるんだー」
「それでは領主様、狩りを存分にお楽しみ下さい」
僕は一目散に逃げた、方々で銃声が聞こえる、子供の悲鳴も聞こえる、
必死になって僕は走るしかなかった、
でも背中あたりが熱くなって生温くなって来た、
打たれたと分かったんだ、
でも息が出来ないけど逃げるしかない、
やがて足にもものすごい痛みが走った、足まで打たれてもうだめだ、
もう走れない、そして僕は気を失ったんだ、
目が覚めた時、あの憎い軍隊の旗が目に飛び込んで来た、
でもとても抵抗できなかった、
そこの隊長らしき人がやってきて
「マッタク、あの領主は鬼畜みてえなやろうだ、ひでえ事しやがるぜ、
結局撃ち殺してやったが、あの野郎、死ぬ直前までニタニタ薄笑い浮かべやがって、
気持ちの悪い野郎だったんだぜ、
ボウズ、そんな怖い顔すんなって、、
お前の村を襲ったのは俺たちじゃあねえ、
あの領主の軍隊が俺たちに変装してやった事なんだ、
こっちでは村人の何人かは保護している、
ボウズの家族も無事だと良いな、」
その時お母さんの声がしたんだ
「ノアーー、大変だったね、ごめんね、恐かったろ?
でもね、ちょっと長いけどこれ書いたら800もらえるんだよ、」

二話 アーミーメーション

俺の名前は『ヒョロ男』職業は賞金稼ぎだ、
まあヒョロオと名前が付いている以上
俺は手荒なまねはやらねえ、というかできねえ、
詐欺が専門だからな、
今回の仕事はとある基地に潜入、捕虜を奪還するって事なのさ、
で、後ろの荷台に乗っている女どもはアマゾネス軍団と呼ばれている
とんでもねえ屈強の女達だ、
そこの隊長のリサはもちろん俺の、、なんだぜ、
まあスタイル、ルックスは申し分ねえんだが、
口が悪いのがタマに傷ってな、
まあこいつらがいれば今回の仕事は楽勝よ、
俺はトラックを運転してりゃ良いだけなのさ、
おっと、基地に到着だぜ、
「所属部隊と名前を言え」
「はい、第七部隊のヒョロオ軍曹であります」
「軍曹だと?お前が?何だか虚弱だな、嘘だろう?」
「あら、バレました?実はねダンナ、あたしゃ売春宿のものなんでさあ、
宿が空爆受けちゃって商売上がったりなんでさあ、
でね、この基地でダンナ達も女日照りが続いてるんじゃねえかと思いましてね、
どうです、お安くしときやすから。。」
そう、俺の詐欺の手段の一つとして、
2つの嘘をつくのさ、
でもってどちらかが本当だと信じ込ませるのさ、
まあもっとも、俺が軍人に見える訳ねえからな、
「そーか、ではそこで待て、司令官に聞いて来る」
「へい、そーこなくちゃあ、いーのそろってますぜ」
まあここで衛兵をぶっ殺して強行に中に入るのも良いんだが、
最初は紳士的に行かねえとな、おっ、来た来た、
「入れ、司令官がお呼びだ」
「へい、そーこなくちゃあ、お宅の司令官は男だねえ、
英雄エロを好むってねえ、」
「余計な事言うなっ!中を改させてもらうぞ」
アマゾネス軍団はいい女が揃っている、どう見ても軍人にはみえねえ、
「よし、では入れ」
どうだ、楽勝だろ、あっけなくトラックは基地に侵入よ、潜入より簡単だぜ、
でかい建物の前にトラックを付けた、
おっ、司令官殿直々にお出ましか、
てめえの好みを部下に先取りされたくないんだな、
「話は聞いた、先ずは女達を品定めさせてくれ、」
そしてトラックの荷台のドアを空けた、
リサが降りて来て、
「ハーイ、まあ、、素敵な男、勲章もいっぱいぶら下げて、
きっとあっちもいいもんぶらさげてるんでしょうねえ、ってか、
あの世でマスでもかいてなスケベジジイ!!」
と言って司令官の胸に一発ぶち込んだ、リサは叫ぶ
「でめえら、パーティーの始まりだよ、派手にぶっ放そうぜ!」
おいおい、リサ少しは女らしくできねえのか?
こうなりゃああの女共は歯止めがきかねえ、
アーアここの部隊も殲滅かあ、お気の毒になあ、
余裕なのだろうぶっ放しながらリサがこちらを向いて、
「なに見てんだヒョロオ、てめえは早く捕虜達をトラックに乗せるんだよ、
こっちは任せとけ、それにしても手応えのねえ野郎どもだ、
それでもてめえの、、、よりはましだがな、
いーから早く捕虜を積んでこい」
まったくー、口の悪い女だぜ、ハイハイ、
俺は収容所にトラックを走らせ、いとも簡単に捕虜達を荷台に乗せた、
あーめんどくせえ、くもねえか、楽勝よってね、
もう既にその頃には銃声は止んでいた、
「おいリサ積んだぜ、出ようぜこっち乗れや、」
リサを助手席に乗せてアマゾネス軍団も荷台に乗り込んだ、
基地を出る前に司令官にご挨拶といこう、息も絶え絶えだぜ、
「おい今度生まれ変わって又司令官殿になった暁にゃあよ、
捕虜収容所は複数に分けとくんだな、俺は簡単な仕事は性に合わねえんだ、
頼んだぜ、、じゃあな」
助手席のリサが飽きれきっている。
「なにかっこつけっってんだよバーカ」
「いや俺も一度書いて、じゃあねえ、言ってみたかったのさ、言わせてくれよー
とにかく本部まで捕虜を運ぶとしよう、本部、つまり二文字ですむからな、
それにしても長いなこの文は、
でもこれ書けば800もらえるんだぜ」

三話 薄肉骨(スペアリブ)
「分かれましょ」
「おいちょっと待ってくれよ、スミレー、そんな作り物に騙されるなって、」
彼女は送られて来た写真を見てかなりショックを受けていた様だ、
そりゃあ僕が他の女と交わっている画像を見たのだから仕方が無い、
でも僕には全く覚えがない、
つまりは巧妙かつ緻密に作られた合成写真なのだから、
僕だってショックだ、しかしそれ以上に上手く出来ていると関心してしまう程だ、
だが、、今はそれどころではない、
彼女は泣きながら外に飛び出した、
僕も後を追う、
交差点に差し掛かる、
その時クラクションと急ブレーキの音がして僕は意識を失った。
目が覚めた、目の前に涙ぐんだ彼女の顔が現れた、
「ごめんね、あの写真ミチ子が作ったらしいの、こんな目に遭わせて本当にごめんね、
でもこれ書けば800もらえるのよ、」

四話 本部800 (for my pc)
さあ、ノア君のお母さん、そしてヒョロオさん、そしてスミレさん、
もっとも、スミレさんはお粗末な後付けですが
お約束の800差し上げましょう、ではこちらに、
あら、動きもせず、話もせず、止まったままですか?
こりゃあ簡単に済むな、
これで私も800もらえるとは楽なものだ、

最終話 焼却炉 炭素まで、、
しかし800とは?800円、800億、、、800個の何か?
まあどうでも良い、800でなくとも良い、
これらの文をゴミ袋に入れて焼却炉まで持って行こう、
しかし焼け残りは何度も焼かないと無くならない、
焼け残りはこんなものだ、
「一見良いやつが悪いやつ、騙された気の毒なノア君のお話」
「身体を使わず卑劣な手段で捕虜を奪還した詐欺師のお話」
「三角関係か?ちょっとした恋愛秘話」
それすらもなくなるまで焼却して、
骨も焼却だ、
さあ詩でも書けるかな???

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