アニメ版「魔王様、リトライ!」を勝手に補完してみる 2話編

※私はアニメ版と漫画版の知識しかありません。

早速ですが2話の補完をしていこうと思います。

1:色々、思い切り違うルナちゃん

これは作画カロリーの削減を狙っての行為でしょうが、改めて漫画版とアニメ版はルナちゃんの顔立ちがまるで違う。ちょっぴりおしゃまで、生意気加減がアニメ以上にパワーアップしています。お凸が出ています。

魔法の「金刃」も、アニメでは追尾弾程度の扱いで死傷者は描写されていませんでしたが、出血もある漫画版はその点威力の高さに磨きがかかっています。単純に痛そう。

2:服飾店ファッションチェック

アニメ版で己の手を灰皿として差し出したり、背中を椅子として使えと宣う店長。実は漫画版3巻で初登場ですが、上記のような行動をせず、外見も違います。おねぇっぽいです。

漫画版では彼の代わりに、支配人である小太りの男がいます。やり取り自体は台詞が一切なく、1P程度で終わりという簡潔さ。

ちなみに灰皿は普通に出されましたし、背中を椅子にしようという人もいません。(当たり前)
しかし店長の些細な振り向き(魔王様が灰皿求める1秒前のシーン)はキッチリアニメとして反映する作り込み。本来なら全く動かさなくてもいいシーンですが、しっかり動かしています。

ファッションチェックの従業員も、漫画版だと全員男だけです。これに関しては、女性の服を担当するなら女性だろうという解釈がアニメスタッフにはあったのだと思います。

この辺りを見ると、「モブキャラの厚みを増やす必要なくない?」と感じる人いるかもしれませんが、なろう系どころか最近のアニメでは、モブはそこにいるだけの存在で、物語にあまり寄与しない傾向があります。

むしろ上手く存在感を出してくれると、各キャラとのやり取りを行うことでメインキャラでは引き出せなかった一面を引き出す可能性が生まれます。
今回の場合、魔王様は「M行為にドン引きする」「怖いものが増えた」という2つの面をだしてくれました。些細な事ですが、こういう肉付けがキャラクターの持ち味へと昇華されていきます。

3:スパンキングの効果描写

ルナちゃんは2話の後半、唐突にデレます。何でやねんと思いますけど、漫画版では理由が、
「尻叩きを思い出して尻が反応、単なる腰が抜けたとは違うへたり込み」「茶目っ気のある魔王様の笑顔を見てドキッとした」の2点があります。
これつまり飴と鞭の調教ですか? それとも魔王様の手に何かしらの魔法があって、振れると何かしら影響を及ぼす(それを尻に何発も食らったためデレた?)

となれば、4話の悠が唐突にデレたのも、服越しに触れたからでしょうか?
あれはあれで違う気がしますが、明言されていないので何とも言えません。

4:未登場アイテム【プライバシーシステム】

アニメ版3話で風呂上がり時に、国の成り立ちを教えてくれるルナちゃんの描写がありますが、実は漫画版だと、夕食時についでとばかりに追加されるエピソードです。その際、周囲に重要な文言を聞き取らせないよう、魔王様が使ったのがプライバシーシステムです。

漫画版だと風呂シーンがないので、捻じ込むタイミングを変えることでアイテムを増やす必要性がなくなりました。(今後使うかどうかも不明)

5:お姉さまに至っては誰だよこれ!!?

最後、クリフハンガー的に出された聖女3姉妹次女、キラークイーン。
漫画版見てぶったまげました。まるで作画が違う!!!

ルナちゃんはお凸がなかったりと若干は違うものの、まだ漫画版の面影はあります。キラークイーンに至ってはそれがない! 着ている服も漫画版の方が露出が多く、チョーカーではなくストールを付けて、鎖もあり。
髪形も前髪パッツンでお嬢様っぽさが少し、少しだけ……残っています。

誰これと思う最大要因は、目つきでしょう。
漫画版だと鷹のような眼光と言うべき目力ですが、アニメ版はスケバンがメンチ切っているようにしか見えない。

でもそのおかげでアニメ版だと、スケバンがヤンキーに惚れるという典型例を苦も無く想起出来るので、これはこれでありです。(これは好みの問題)

総括

やはりこのアニメは、上手いこと「削るべきところは削り、増やすべきところは増やす」傾向にあります。大筋は変えずに、補強している感じが強いです。作画予算が潤沢ならと思っていましたが、ない場合は深みを与えてくれるので、一概に予算増やせと言えないジレンマ……。

次回はほぼ戦闘(?)です。漫画版キラークイーンの武器とは。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。