終わりと区切りと始まりと

Vtuberの引退ツイートが、フォロワーからTLに流れてくる。
それを見て「またか」と私は思った。引退する方は、既知の人や知らなかった人まで様々だ。
1カ月、あるいは数日後に訪れる別れにファンは動転するでしょうし、何故を求めてガサ入れ調査をするなんてこともありますが、まずは落ち着いていただきたい。最優先は、お別れで締めくくる事です。

引退と言って、惜しむ声や悲しむ声、「またどこかで」という今生の別れを感じさせないカラッとした声もある。そんな声援をBGMに去れる方は幸せ者です。BGMを賑やかにしてほしい。

そもそも。引退はVtuberを辞める中でも最上の救いです。私がフォローしているVtuberの中には、
【数カ月前からツイートが途絶える】
【デビューして動画も生配信もなく引退する方】なんてのもいらっしゃいます。何が起こったんだろうか、もしや死んでしまったのではなかろうか?
彼らの足跡・消息はもうわかりません。不安になります。
そんな辛い思いより、宣言後に辞める方が未来を感じるじゃあないですか。

Vtuber黎明期にあった唐突な天使消失事件は、そんな生易しいものではなかった。
俗にいう「てぇてぇ」な交流のすぐ後に、ツイートが狂いだし、動画も過去のツイートも追えず、名前まで変更され、全ての責任を誰かに転嫁するような身勝手な振る舞いの後、完全消滅した。
明らかな「乗っ取り」「安否不明」。そして転嫁された方への「事情を知っているはずでは」という盛大な憶測・不安からくる駆け込み。
狂気の坩堝でありました。

どうにかそれを乗り越えた私にとっては、【引退】はショックですけれども寝込むほどのものではありません。だって生きていくために必要なことが【辞める】という選択ならば、それは未来を感じるからです。推しの未来が続くことは、ファンとしてこれ以上ないことだと思います。

別れのショックを引きずることなく、心に留めて区切りを付けたら、きっと貴方はまた誰かを推すことになる。漫画やアニメが終わっても、漫画やアニメを見ることを辞めないように。Vtuberが引退しても、Vtuberというコンテンツは見続けるのだと思います。

最後に、天使の残してくれた言葉で締めくくらせていただきます。

「バーチャルYouTuberというコンテンツを楽しんでください!」

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。