【音霧雑記】朝の夢が何かの物語だった

 遠い宇宙。超人などを生み出す研究を行う星で、主人公は好成績を積み上げ数年に一度の優秀な人材として輩出されるはずだった。ところが最終試験で「情」を出してたった一度の失敗をしたために、「欠陥品」と烙印を押されて宇宙の僻地、研究対象の星へと飛ばされる。

 ウイルスが蔓延して数年、送り込まれた者も現地住人も絶望感に苛まれているという噂の星に送り込まれたことで、主人公以外の同船者は恐れ戦いていた。しかし実際に踏み込んだ惑星は、緑自然豊かで、夕陽の綺麗な畜産・農業盛んな牧歌的雰囲気だった。

 言葉を話す獣人が棲む星で、主人公たちは歓待され、住居も与えられる。どこか申し訳なさそうな表情をたまにする彼らが気がかりだったが、主人公は翌日よりその意味を知る。

 この星に送り込まれるのは総じて落第生。能力も中途半端で、医療などのノウハウにも疎い超人生成計画の失敗作ばかりだった。だから防護するばかりで友好的な手を打つことは出来ず、無駄に死んでいった。

「自分たちの星を救ってくれるために何百人も死んだ」と申し訳なく現地住人は思っていたのだ。主人公はやる気のない上司の下で数日は顎でこき使われることを良しとしたが、送り込まれた患者の中に自分の住居近くに住む獣人が搬送されたことで一変。

「だったら私がやる」

強い決意を表明し、最高峰の実力を振るって一人の男が立ち上がる。

……という夢を今朝見た。

 ネタ帳に書こうかと思ったけど、医療知識もない私がこの物語を書いた所で尻切れトンボになるのは目に見えている。

 いわゆる俺ツエー系なのかもしれないが、ブラックジャック的な物だと個人的には考えている。

 主人公はえらく達観していて、落第を通達された時も、死地へ送り込まれるときも全然反応を示さない。

「まあ。そりゃあそうなるよね」と助かる算段を一切考えていないし、どうやったら汚名返上できるかも考えない。あるがままを受け入れている。なろう系とか、ざまあ系ではない。

 現地住人も、獣人と記したが実際は奇妙なもので、オークとマーメイドと、その合いの子(半魚人)がいたりするからよく分からない。そもそもウイルス蔓延のはずなのに誰もマスク付けていないし「そんなに致死性高いの?」と疑わしくなるほど長閑。

 ただ、星に入るために防火扉のような施設を通らなければならないとか……夢だからものすっごく適当な設定。一番印象に残っているのは、

鋤の二刀流で畑を開墾するミノタウロス。うでをぐるんぐるん回して隙が尋常じゃない速度で回転している。

 そして彼に当たる夕陽があまりにも綺麗だった。

以上。夢日記って書いたら狂うと聞いたけど……まあ1日位なら大丈夫やろとフラグを立てた音霧カナタでした!


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