【音霧雑記】テレポーターが欲しい

 世間はテレフォンからテレワークに進化した。その次はテレポーターだよ兄貴。テレポーターさえあれば通勤時の混雑による密やストレスともおさらばだ。会社としては通勤手当の支給が不要になる。朝礼の時間を5分前とかではなく、2分前でもスーツ姿の戦士たちが並ぶことになって便利だと思わないかい?

 それでも遅刻した場合は「すみません課長! テレポーターの故障で2時間遅延します!」とか「助けて! 次元のはざまに飛ばされて、ああ、あれはなんだ、黒く蠢く、牙の生えそろった……いやだ、僕はまだ死にたくない、シニタクナーイ!!」とか。まあ取り敢えず、テレポーターは未知の道具。ご利用は計画的にね!

 でも私たちが本当に欲しいのは……ピンク色のドアでしょう。開ければどこにだって繋がる夢のゲート。ただし注意しなきゃいけないのは

「会社!」と言って開けるとどことも知れない場所に行く可能性。普通の会社なら良いけど、武装した恐ろしい人たちのいる会社だと生きて帰れないぞ!

 違う。僕らは高速で空を飛びたいんだ、自由で静かで豊かで! と言う場合はテレポーターではない別の商品が必要になる。コプターだよ。

 自分の家から見えるビルの屋上に行ってみたい……そんな時は、行ったという結果だけが残るドアではなくて、実感の湧くコプターの出番。しかし人類すべてがコプター付けたら、空が密になりそうだ……鬱陶しいことこの上ない。大量の需要でウーバーコプターが大量に空をせわしなく駆け抜けそうだ。

「自分だけが空を飛べる優越感」を感じたいなら独占使用しかない。でもわが国には「独占禁止法」っていうのがあるから無理だ……世知辛いねえ。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。