暴太郎戦隊ドンブラザーズ 47話「ドンノーかいぎ」感想

前回のドンブラザーズ

 皆が皆、何か悪い夢でも見ていたんだろう。その夢が終わったのかどうかは、月のみぞ知る。

各人好みの食べ物

【ドン脳会議】。本来相容れぬはずだったドンブラザーズと脳人の陣営が顔を突き合わせて行う、同盟を組むか否かの大事件。場所はいつもどおり喫茶どんぶら。これから真面目な会議が始まるということで……先ずは腹拵えだ。腹が減っては戦は出来ぬ

桃井タロウ:きび団子
鬼頭はるか:チョコレートパフェ
猿原真一:ほうじ茶
犬塚翼:カプチーノ
雉野剛:ところてん大盛り辛子た~っぷり

 タロウのきび団子はまあ分かる、ハルカもチョコレートパフェで糖分補給は悪くない。猿原は頭の回りをよくするためにか原を膨らませずお茶。犬塚は「ここがカフェなら」と常識的な考えでかカプチーノ。

 雉野、今お前のところに全身ところてんで出来た何者かがダッシュで向かっていったぞ。みほちゃんがいないことで自棄っぱちになっているのか、
「そのままでは味のない食べ物」を所望するのか。自分に見立てているのかね?

ソノザ編集長:コーヒー
ソノニ様:アイスティー
おでん:レモンティー

 編集長はコーヒー、カフェインで頭の冴えを取り戻すか。ソノニ様はアイスティー、この寒い中でアイスティー。先日雪の中で犬塚と逃げた思い出を引きずっているのかな? おでんはソノイ……じゃなくてレモンティーか。

嘘をつけないタロウ

「あの女は獣人だ」とタロウの言葉に雉野は激昂するわけですが、もしもこれが嘘なら「あの女はjy」の時点で心臓発作を起こして死ぬ。雉野も何度だって見てきたその現象、それこそが嘘ではないことの証明。

「じゃあ僕は、獣人と結婚したっていうのか??」

 そもそもこの世にいないみほちゃんの正体が獣人と知って気絶する雉野。やっぱり雉野は、みほちゃんそのものではなく「みほちゃんという存在が手元にある自分」が大事なんよな。だからみほちゃんが獣人と知った瞬間にあっさりと認めてしまうし葛藤もしない。本当にみほちゃんを愛していたらなショックを抱えても過ごしてきた日々を思い出せるはずだし、どうとでも生きていけるはずなんだから。

トゥルーヒーロー

 会議の途中で、守護人の陣がやって来たが、タロウの態度はかなり素っ気ない。しかし彼の好みを正確に把握しているし、その下拵えも自分の手でやるなどもてなしの姿勢はある。血は繋がっていないとはいえ親子の絆とかがあるならもう少しやり取りあってもいいんじゃないかと思うのですが、そういうのは一切なかった。何故ぇ?

鬼が混じる理由

 桃太郎といえば、犬・猿・雉をお供に、鬼退治をする物語。しかしドンブラザーズには味方に鬼がいる。そう語りかける陣にハルカは先走って

ハルカ「もしかしてラスボスは、私!!?」

 もしもラスボスならブッたまげるけどここまで伏線らしい伏線を一切張ってないのでそれはないだろうね。仮にラスボスなら必殺技はひき逃げアタックか。

 ここに、ドンブラザーズの作品としての本質があるんだろう。毎度現れるヒトツ鬼にしても、元々は単なる欲望の発露が原因だから鎮めておしまい。EDの【打ち解けりゃ鬼も笑う】の一言に詰まっている。だから本作には明確なラスボスが存在しないという、【分かり合うこと】で解決するのがメインテーマなんだろうな。唯一元老院はどうだか知らないけど。

キビポイントで復活した事実

 過去、一時的にタロウを復活させるだけでポイント消費は甚大かつリスクもあった。ソノニ様は44話【しろバレ、くろバレ】で鶴の獣人の攻撃から犬塚を庇って重傷+キジブラザーの暴走により命を落としかけてたが、犬塚のポイント消費で生き返ったらしい。あれ重態とか瀕死じゃなくて本当に死んでたんですかソノニ様……。

 死んだソノニ様を抱えて呼びかけていたあの場面、尺の都合で色々説明を省いていたけど、実はマスターがポイントについて軽く説明していた。

・どんな願いでも叶う
・ただし不幸が降りかかる可能性がある

 QBだったら不幸の部分は絶対に隠して伝えるだろうな。まあつまり犬塚は「どんな願いでも叶う」という手段を、夏美を救出するとか、獣人の抹殺とか、そういう先を見据えたお願いではなく。ソノニ様を救うただそれだけのために使った。

「私のために!!? そんなことを!!??」

 事実を告げられたソノニ様はもう心が絶頂に達している。好感度はカンスト、上限をぶち抜いて宇宙のドンキラーに届くほどだろう。「夏美ラブの犬塚が敵であり、そして夏見殺しを唆した自分」に貴重なポイントを使って、それを一切恩着せがましい事も言わずいつも通りにしている。もうこれで惚れないはずもなく、というか既にべた惚れなのにより一層犬塚に心酔してしまうソノニ様。

 でも「ありがと」の4文字は氷結。もう夏美も帰ってきたし残念ながらソノニ様は負けヒロインなのであった。お労しや……

雉野「恋愛問題を持ち込むなああああああ!」

 どの口が言うか貴様、ソノニ様の甘酸っぱいラブコメ中だぞ黙ってろ!

多数決!!

議題「城戸真司が馬鹿だと思う人、手ぇ上げ」ではない。

議題「同盟するか否か」

賛成:ハルカ,タロウ,ソノイ,ソノニ様

反対:猿原,雉野,犬塚,ソノザ編集長

 結局20分かけても平行線。ソノザ編集長は猿原との仲が険悪。雉野は何でも反対と面倒。これでは平行線……

タロウ「俺の1票は100票だ。これで決まりだ」

 さすがだぜその天上天下唯我独尊っぷり!!! 親友のソノイや周りからの顰蹙もめっちゃ買ってるし! ソノイの「私としては皆に納得してもらいたい。第一、君のそういう態度はどうかと思うが?」に猿原が超納得しているの面白い。「そうそれよそれ!」みたいな。

これが不幸の揺り戻し?

 現れたヒトツ鬼によって会議は中断。そして大して強くもないヒトツ鬼は雉野・タロウをアッサリと消してしまった。……まじで? しかも次週全滅寸前という大ピンチって、これがドンブラザーズのやり方!?

 それとも犬塚のポイント不幸ってこれ? 自分の居場所が失われるみたいな? 「何故こうなったのかというと……」というナレーションが恋しい!

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。