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ストリーミング時代のアーティストに求められること

久しぶりにブログというか、こういった文章を書くけど、今日はストリーミング時代のアーティストに求められることについて書きたいと思う。

結論

個人的には、アーティストが自らストリーミング時代にあったマーケティングを行うか、ストリーミング時代にあった戦略を練ることができるパートナーとアーティストが組む必要があると考えている。

これまでCDをマスメディアのパワーでゴリ押しで売っていけばよかったゲームが、多くのマーケティングチャネルを駆使し、うまくプロモーションしていくことが求められるゲームに変わりつつある。(もちろんそんなゲームも吹き飛ばす圧倒的な才能は存在する)

業界の流れ

近年業界や音楽に詳しい人の間では、「CDが売れなくなってきた」「これからはストリーミングの時代だ」と言った声が多く聞こえる。

これはとてもリアルなトレンドで、日本ではまだ音楽業界の売上に対するストリーミングの割合は3%くらいだが、アメリカだと2018年時点で既に75%ほどの割合を占めている。

間違いなく世界はストリーミング時代に突入しているし、あと3〜5年で日本でもApple MusicやSpotifyが"今よりは"普及するだろう。(ストリーミングが日本で普及するかの議論はまた別で...)

ストリーミング時代に移る上での変化や影響

じゃあストリーミング時代になると何が変わるのか。

流通/宣伝の民主化が起こり、自らが旗を立て、チームを作り(全部一人で出来るなら別だが)、戦略を練りながら仮説検証していくことが求められていると思う。(なんかスタートアップっぽい)

こんな音楽や世界観を創りたいという旗を立て、その旗を一緒に担ぐ仲間(レーベルやパートナー)を作りながら、ストリーミング時代にあったプロモーション戦略や制作方法を検証していく。

そんなアーティストとしての活動方法を取れるアーティストは強いように思う。

今や多くのレーベルもどうアーティストを成長させていけばいいかわからない時代だ。

昔からこう言った考え方は必要だったが、多くの手法が民主化された今、特にこの考え方は必要になって来ているだろう。

昔から宇多田ヒカルを例に、ストラテジックなパートナーと戦略的に音楽活動をしてきて成長してきたアーティストも多い。
※宇多田ヒカルにはソニーミュージックレーベルの梶望さんという参謀が付いている。

最近だとよくビジネスメディアに出てくるAmPmなどは、自らは楽曲制作をせず、チームを組み、戦略的に人気を得た最たる例だろう。(賛否両論あるが、AmPmの元々の目的からすると個人的には嫌いじゃない)

海外でも世界のアーティスト収入ランキングにランクインするChance the Rapperなどは、自らも卓越したビジネスセンスを持ちながら、Patrick Corcoranという新時代のセンスを持ったパートナーに支えられている。

ストリーミング時代のアーティストの仕事

アーティストの最も重要な仕事は素晴らしいアーティストになることだ。
※United Masters CEOの言葉を拝借した。

しかし、時代がアーティストに創ることだけでなく、人を集め・考え・実験しながら創ることを求めているのであれば、そのように動くことが成功への近道だ。

もちろんみんながみんな売れたくて創作活動をしているわけではないのは重々承知しているが、これからの音楽業界で成功を目指すのであれば、ただ創って世の中に出してお終い。だけでは難しいのかもしれない。

次のnoteでは、今国内外で成功しているアーティストの音楽活動のモデル化をしてみたい。

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