逆光の女神と、先発完投型投手と。

ほぼ、半年ぶりにSKE48さんの劇場公演を観た。
感覚的には、もっと長い。軽く1年くらい離れていたように思う。それ程までに、私の興味嗜好から、SKE48さんは離れていた。

最初に伝えておくが、それは決してSKE48のメンバーさんが悪い訳じゃ無い。
改めて思う。私は決して、人情味に溢れたタイプの、義理堅いヲタクでは無い。楽しいものについてはどれだけそれが崇高で楽しいものか伝えることに労は惜しまないが、楽しくないものについては口をつぐみ、沈黙に徹する。そこに義理や人情とものは存在しない。

そんな私が、今、久しぶりにSKE48さんのことを書こうかなと思っている。
そんな私だから書ける文章があると思っている。それでも、直近のイマを応援する人からすれば、何を知った口を、という表現があるかもしれない。その辺りは、劇場楽屋のような広い心で見逃してもらうしかないかもしれない。


さて。
本日、拝見したのはSKE48さん10期・11期を中心とする「We‘re Growing Up~2nd~」公演である。
10期の美桜ちゃん、いとみき、さんちゃん、あなんちゃん以外は劇場で観ることすら初めて。11期は去年のサマステで観たくらいくらいで、きよっぴー以外は顔と名前も全く一致しないくらいである。
座席は急遽、トレードで投げてC列。多分、泣く泣くキャンセルで放出した席なのだろう。申し訳ないと思いつつ、これだけの良席で何も見出せなかったら、本当にヲタクとして終わったな、と身が引き締まる思いがあった。

という謎の緊張感に包まれながら、劇場公演の幕が開いた。
はじめに思ったのは、メンバーとか、楽曲とか、久しぶりのコールとかそういう類のものではなく、SKE48劇場の箱としての素晴らしさだった。

適度に重低音のバランスが良い音響。
配信のことも踏まえ、数多のスポットライトが曲のテンポに合わせて光り輝く照明。
ある程度の広さがあり、かつセリまで完備されているステージ。

直近、諸事情により、都内の大小ライブハウスを行ったり来たりしている時田からすると、こんなに良い箱無いよ、と謎の感嘆が漏れてしまう訳である。

すみません、多分、こういう話を読みたい訳じゃ無いですよね。話題を変えましょう。そうそう、メンバーさんについての感想です。SKE48さんの。

今日、面白ぇなぁと思ったメンバーさんが二人いました。

一人は、10期の西井美桜さんです。

やっぱり、この子は私の好みにジャストミートなんだと思います。この子の真価が発揮されるのは、公演の後半。
ある程度みんな動きのキレが落ち着く中、むしろアレ??この子、キレ増してない?という錯覚に陥る感覚。
拗ねながら雨、ピノキオ軍といった陰陽それぞれの激しい曲を吹き飛ばすかのように、吹き荒れる暴風。
まさしく、9回まで熱投しながらもまだ150km超えする、スーパータフネス完投エースの風格。息を乱しながらもパフォーマンスは衰え知らず、観客は指を咥えて見とけと言わんばかりの舞台上のエゴイスト。好みだ。素晴らしい。


もう一人は、11期の大村杏さん。
この子の、今日のdoubt!は是非観て欲しい。

何を隠そう私はdoubt!大好き老害古参害悪ヲタクです。doubt!はいいぞ。劇場公演、何ならdoubt!10連でもいい。

そんなdoubt!のメインディッシュは、間違いなく大村杏さんでした。表情と、表現と、何より余韻が完璧過ぎる。
パフォーマンスとか、振りのキレとか、そういうものは普段から観てる人がよく知ってると思うので割愛しますが、曲との親和性・没入感が本当に凄い。

SKE48に限らず、昔のAKB楽曲の振りってカッコいいを見せつけるものじゃなくて、世界観や物語性を重視する振りが多いと思うんです。一つ一つに意味があり、そういう意味で言えば、芝居や歌劇に近い。
そんな側面が色濃く出るdoubt!、メンバーさんの表現力がもろに出る訳で。

なんかね、今まで観てきたdoubt!の中で、屈指の余韻だったんですよね。大村杏さんのdoubt!。

彼女、劇中にレスをよくするタイプなんですかね。今日も至る所に飛ばしていたのを目撃し、他の曲はちょっとそれが勿体無いと思ってしまって。

めっちゃくちゃ、大それたこと言いますよ?

多分、彼女、レスいらないです。
勝手に、目線集まります。
特に、バックライトに照らされた、カメラで言う逆光位置の彼女。最高に綺麗で、最高に人間くさかった。

あれは、ポジション的に中心にいるとかそうい話ではありません。
久しぶりにSKE48『でも』観てやるか、へへっどんなもんよ??うへへってノコノコ冷やかしに来た私が言うのも変な話ですが、そんなランクの話じゃ無いと思います。

妙に色気があって、
妙に光が似合って、
妙に存在感があって。
動きは白くしなやかに弾む鞭のように、
表情はあどけなさ溢れる赤子のように。

その妙が、必然に変わる時、ファンの方はたまらなくたまらないんでしょう。

という感じです。
書きたいことは一通り書けました。また、半年後くらいにお会いしましょう!

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