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ブレスオブザワイルド/ティアーズオブザキンクダムの花吹雪の演出について思うこと

※本記事はゲームのエンディングに関わる場面を含んでいます。
※また、個人的解釈と感想に基づいて書いたものなので真実とは限りません。

ブレワイ、ティアキンのイベントの絶頂やエンディングで、どこからともなく降り注いできた花吹雪。とても不思議で、とても魅力的な演出!ですが、ただの演出では終わらない。そういうところが、このゲームの素敵なところのひとつだと私は思います。

なんと、花びらは演出的なものではなく
NPCの肉眼にも捉えられているものだった!
しかも、おバカさんには見えない……?
しかも、ちゃんと意味がある……

サクラダの言う「おバカさん」は、何を意味しているのかが気になりますね。たとえば龍は子どもや特別な人にしか視えていないようですが、この花吹雪はどうでしょう。結婚式場で花吹雪を感知していたサクラダは中高年。ただ、個人的には、龍が視えるなど不思議な力があってもおかしくないタイプのキャラクターだと思うので、判別は難しいところです。
ほかにも、「見えた?」と尋ねられたリンクが「見えました」一択なところにも注目。プレイヤーのみではなく、リンク自身にもしっかりと見えています。

エノキダの結婚式では、空から降る花吹雪のほか
サクラダ自身も散らしている

しかし、この他には情報のない不思議な現象でもあります。私なりに、この花吹雪の正体について考えてみました。

こちらはブレスオブザワイルドのエンディング・真エンディングのムービーの一部です。

花吹雪は、はっきりと姫しずかのものです。

そう、エノキダの結婚式では白い花が舞っていたのですが、こちらは中央部分が青い姫しずかの花びら。ローム王や英傑たちが祝福を込めてゼルダの愛する花を降らせている……と、捉えられる演出。
また、白に青が混ざるのは、魂の色らしき青白い色を意味しているとも思えます。
その存在にゼルダが気づいて振り返るのも感動でした。力を失った後も、ちゃんと感じ取っている。

こちらの花吹雪は、天からの贈り物ではなく大地から……!

改めて真エンドの花吹雪を見ていると、大地に開花した花が天に花びらを届けるように舞っていました。初めてこの場面を見た時「無限の花びらは無限の愛」というセリフがよぎり、もしや、その向こうに居るリンクとゼルダの心を表している!?と興奮したのを覚えています。つい、ロマンに走ってしまう!
それに加え、「私、もう平気です」という気持ちを天に昇った父や仲間たちに伝えている……通常エンドで空から降る花びらに対する返答にも見えました。
無限の愛、という言葉がここで効いている気がします。

さらに、ティアーズオブザキングダムで……

剣にしがみつき、白龍を鎮めた後
背景にも花びららしきものが……
たくさんの花吹雪は、エノキダの結婚式の時と同じ純白
しかも、抜いた剣からもハラハラと舞い散ってゆく……

背景で絶え間なく舞う花びら。そして、花びらに包まれていた剣。
もしも「無限の花びらは無限の愛」という概念がここにも存在しているなら……と考えて、めちゃくちゃドキドキしたところです。ゼルダ様本人の個人的な気持ちがここに詰まっている気がして。

さらに、この花びらや光の粒子の正体ってなんだろうと考えてみると

もしかすると、剣を包んでる光の粒子が花びらの正体……?

花吹雪の正体は聖なる力の結晶体、エネルギー的なものだったりする……?という考えに、ふと行き着きました。

そう考えると、エノキダの結婚式で降ってきた花びらも、女神(あるいは神龍?)の祝福が可視化したもののように思えます。結婚式の誓いでは「女神ハイリアの名のもとに」と、言っておられますし。荒廃し、神聖から遠ざかったように見えたブレスオブザワイルドですが、女神の存在は廃れきってはいないのかもしれません。

また「おバカさんには見えない」というサクラダのセリフ。もしかすると聖なるものを感じ取れない種類の人間もいる……ということかもしれません。たとえば邪神の強い者や勘の鈍い人など。「おバカさん」の条件はハッキリとはわかりませんが、見える人・見えない人が、それぞれ存在しているようです。
そして、聖なる力の根源にはヒトの強い想い……無限の愛があるのだと私は信じています。

空から降り注ぐ花びらといえば、これもそうかな?と感じたので貼り付けておきます。

エンディングのこの場面では光の粒子がたくさん出てきます。
無意識に発動している……というのは、単純に、ラウルやソニアが導いたようにも見えますが、リンクが無意識のままに発動させたと考えるとまた一味違う気がします。

画像だとリンクが降り注がせる側なので、あんまり「これが花吹雪!」と意識していなかったのですが、聖なる粒子が降り注ぐのが無限の花吹雪のように見えるのが例の花吹雪であるならば、これもそうかもしれないと思えてきたのでした。

お話をまとめますと
・無限に降り注ぐ白い花吹雪は、聖なる力やヒトの想いが具現化したもの
・見える者と見えない者がいる
・それを無限の愛と解釈したサクラダさん、最高!

個人的な感想雑記という位置づけなお話ですが、なにかの参考になればと思います。
読んでくださってありがとうございます!

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