私と結婚すると誓いますかっ？

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
朝6時半
どう考えても短い2日間の休日が終わり、
今日からまた憂鬱な学校生活が始まる。

「ん...」

僕の隣から眠そうな声が聞こえる。
多分妹の彩だろう。
昨日は雨だったから雷か何かを怖がって僕のベッドに入ってきたに違いない。
いつも雷がなると「兄に。怖い。」って言ってくるからな。

「彩、起きて？朝だよ。」

返事が帰ってこない。
というか、ちょっと待ってくれ。
彩にしては大きすぎるような...。

まさか、

「〇〇ぅ、おはよぉ。」

またか。

〇:また忍び込んだな茉央。
茉:えへへ。
〇:えへへ、じゃなくて。
茉:ええやん、幼なじみなんやから。
〇:だとしても僕達はもう高校生だから。
茉:そんなの関係ないもん！
〇:関係大ありだろ。
茉:〇〇は茉央の「だーりん」やんか！
〇:僕がいつそんなこと言った？
茉:え、覚えてないん？
〇:全く記憶が無いんだけど。
茉:⸝⸝ʚ̴̶̷̆ ̯ʚ̴̶̷̆⸝⸝ｳﾙｳﾙ
〇:え、あ、
茉:本当に覚えてないん？⸝⸝ʚ̴̶̷̆ ̯ʚ̴̶̷̆⸝⸝
〇:ちょっと待ってくれ。
〇:確か...

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

10年前。
ま:( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀  )ｸﾞｽｯ
〇:どうしたの？
ま:ひざすりむいたの( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀  )
〇:だいじょうぶ？あるける？
ま:ﾌﾞﾝ(> - <　)三(　> - <)ﾌﾞﾝ
〇:どうしよう。
〇:よしっ。
〇:まおちゃん、ぼくのせなかにのって？
ま:え、でもぉ。
〇:いいから、のって？
ま:うん。

ｷﾞｭｯ

ま:だいじょうぶ？おもくない？
〇:ぜんぜんへいき。とりあえずきょうしつまで
もどるね？
ま:うん、ありがとう。
〇:いえいえ。
ま:すき(ﾎﾞｿｯ)
〇:え？
ま:まお、〇〇くんのことすきっ！

〇:ほんと？
ま:うん。
〇:うれしいな、ありがとう。
ま:まお、ゆめができたの！
〇:きゅうに？なに？
ま:〇〇くんとけっこんする！
〇:けっこん？
ま:そう！〇〇くんとけっこんするの！
〇:ぼくでいいの？
ま:〇〇くんがいいの！
〇:うれしいな。
ま:〇〇くんはまおとけっこんしたい？
〇:うん。
ま:ほんと？///
〇:ほんと。
ま:うれしいな///
〇:まおのかおまっかじゃん。
ま:う、うるさいなぁ。
ま:〇〇くんのおよめさんになれるように、
わたしがんばるね？
〇:うん、ぼくもがんばるね。
ま:やくそくだよっ？

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
〇:確かにそんなこと言ってた気がしなくもなくもない...。
茉:茉央は忘れてないからな？
〇:はいはい。
茉:だから、早く結婚しよ？
茉:幸せな家庭築こうよぉ、子どもは3人欲しいなぁ。
〇:子ども！？
茉:もっと欲しい？？茉央な、〇〇との子ども絶対可愛いって確信してるから！
〇:いやいや、ちょっと待って？
茉:なに？
〇:ほんとに、僕でいいの？
茉:〇〇以外考えられへん。
〇:実はさ、僕も茉央のこと好きでさ。
茉:ふぇ？///
〇:いつか付き合えたらな、とか思ってたんだよね。
茉:ほ、ほんま？///
〇:うん///
茉:じゃあ、両想い？
〇:そういうことになるね。
茉:じゃ、じゃあっ！
〇:ん？
茉:改めて、〇〇、私と結婚すると誓いますかっ？

〇:...
茉:え、どうなん？
〇:茉央のこと、一生愛すると誓います。
茉:ふぇっ？///
〇:これが僕の気持ち。茉央は？
茉:茉央もっ！一生〇〇のことを愛すると誓いますっ！
〇:嬉しい。ありがとう。
茉:で、ではっ！
〇:ん？
茉:ち、誓いのき、キスを...。
〇:いいよ？

ﾄﾞｻｯ

茉:っ///
〇:茉央。
茉:なに？
〇:愛してる。
茉:茉央も。

ﾁｭｯ

茉:しちゃった///
〇:だね。
茉:じゃあ、早速〇〇との可愛い可愛い子どもを...。
〇:それはだめだよ。
茉:なんで？茉央、覚悟出来てるよ？
〇:僕はさ、茉央と一緒に暮らし始めてからにしたいんだ。
茉:そっかぁ。
〇:だから、大学入ったら同棲しよ？
茉:するっ！同棲！するっ！
〇:それで、2人で沢山時間を過ごして、それからにしよう？
茉:わかった！
〇:良かった。
茉:これからよろしくね？
〇:こちらこそ。よろしく。

彩:兄にたち、ようやく結ばれたんだ。

〇:彩！？み、見てたの？
彩:ばっちり。熱いちゅーだったね。
〇:///
茉:///
彩:茉央ちゃんになら兄にのこと任せられるね。
茉:ほんま？ありがとうな、彩ちゃん。
彩:いえいえ。色々大変だとは思いますが、頑張って下さい。
〇:色々大変って笑
彩:毎晩、「茉央可愛すぎる！」って自分の部屋で叫んでますよ。兄に。
茉:ふぇっ！？///
〇:ちょ、彩、言うなって///
彩:もうカップルなんでしょ？いいじゃん。
茉:嬉しいな///
〇:茉央///
茉:茉央の目の前でも言ってくれていいんだからね？
〇:うん///
茉:改めて、大好き💕

〇:うん💕
彩:らぶらぶかよ。

茉:今度お泊まりしよ？
〇:いいの？
茉:もちろん///
〇:やった///
茉:将来のための予行練習！
〇:そうだね///
茉:一日中イチャイチャ出来る///
〇:楽しみ///
茉:じゃあ、学校行こ？///
〇:う、うん///
茉:手、握って？///

〇:うん///

ｷﾞｭｯ

彩:やれやれ、アツアツすぎるよ。兄にたち。

こうして晴れて付き合った2人は高校卒業後に約束通り同棲し、大学卒業後に結婚、翌年には可愛い女の子が生まれたのでした。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 数年後

奈:パパ！遊ぼ！

〇:もうちょっと寝かせて...。
奈:(৹ᵒ̴̶̷᷄ ᵒ̴̶̷᷅৹)
〇:その顔は...
奈:ママー！パパが遊んでくれない！(৹ᵒ̴̶̷᷄ ᵒ̴̶̷᷅৹)
茉:遊んであげなよ。
奈:そーだそーだ！
〇:しょうがないな。
奈:奈央ピクニックに行きたい！
〇:よし、分かった。
〇:茉央も行くだろ？
茉:もちろん。

奈:楽しみ！
〇:久しぶりだね、家族で出かけるの。
茉:そうだね。
奈:ねーね、パパ。
〇:ん？
奈:パパはママのこと好き？

〇:うん、大好きだよ。
茉:///
奈:奈央もパパ大好き！
〇:嬉しいな、ありがとう。
奈:奈央の夢はね、パパのお嫁さんになることなの！
茉:なっ、！
〇:そっか、楽しみだなぁ。
茉:だめっ！
〇:茉央？
茉:パパのお嫁さんは茉央なのっ！

〇:奈央相手にそんなに熱くなるなって。
奈:ママには負けないもんっ！٩(๑`^´๑)۶
〇:奈央まで...。
茉:パパはママのダーリンだもんっ！٩(๑`^´๑)۶
奈:ママよりもパパのこと好きだもんっ！٩(๑`^´๑)۶
〇:ちょ、2人とも、恥ずかしいから笑
茉:〇〇、分かってるよね？
奈:パパは奈央の方が好きだもんね？
〇:うっ...
茉・奈:どっちの方が好きなの！！

〇:え、選べないっ！
奈:パパ逃げるなぁ！
茉:待てぇ！

幸せそうな家族でした。
久しぶりの作品です。
読んで下さりありがとうございます。
いやぁ、書いてないとダメダメですね笑

fin.