五百城ときっき 8
文化祭から1ヶ月、長いようで短い夏休みが始まった。夏休みのあいだも1週間に3回は茉央と会って海に行ったり、暑い中汗をかきながら散歩したり、かき氷を食べに行ったり、一緒に宿題をしたり。本当にあっという間に終わってしまった。
そして、後期最初の登校日
茉:おはよ!〇〇!
〇:おはよ〜!
茉:なぁ、知っとる?
〇:なにが?
茉:うちのクラスに今日、転校生が来るらしいで?
〇:そうなんだ。後期からって珍しいね。
茉:確かに。
〇:まぁ、とりあえず学校行こ?
茉:うん!
先:じゃあ、転校生を紹介します!入って!
ガラガラ、トコトコ
?:皆さんこんにちは。
クラスのみんながざわつき始める。
「可愛くね!?」
「美人すぎるでしょ!」
「オーラがすごい、、、。」
「顔の圧倒的造形美だ。」
?:井上和と言います。
「和って名前、かっこいい!」
「和美人な名前で圧倒的な顔面!」
「羨ましい、、、。」
「ものすごいオーラを感じるよ、、、。」
茉:可愛いね。
〇:うん。
茉:、、、
〇:茉央?
茉:( ・̆༥・̆ )ムゥ
〇:どうした?笑
茉:なんでもないもんっ!プイッ(`^´ ˶)
先:じゃあ、、、席は、〇〇の前かな。
和:はい!ありがとうございます!
トコトコ
和:〇〇君。五百城さん。よろしくね?
〇:よろしく!
茉:よ、よろしく、、、。
和:2人とも苗字が五百城なんだね?珍しい。
茉:そうなんよ。
和:もしかして、、、兄妹とか?
〇:いや、ほんとの偶然なんだ。
和:わぉ、凄いね。これからよろしくね?
〇:うん、、、。
和:五百城さんも、よろしくね?私のこと、和って呼んでいいよ?
茉:よ、よろしくっ!わ、私のことも、茉央って呼んでいいからね?
和:茉央かぁ、素敵な名前っ!
茉:ありがとう!
〇:友達になれて良かったね?
茉:まぁ、、、うん、、、。
〇:なにか不満あったの?
茉:ブン(> - < )三( > - <)ブン
〇:可愛い笑
茉:///
〇:茉央、帰ろ?
茉:うん///
和:〇〇君!茉央!一緒に帰ろ?
〇:いいよ!
茉:え、あ、うん。いいよ。
和:じゃあ、私はここで。ばいばい!
〇:うん!ばいばい!
茉:ばいば〜い!
ギュッ
〇:茉央?
茉:〇〇が、和ちゃんと仲良くなっちゃった。
〇:いい事じゃん!友達が増えるのは。
茉:なんかやなの。
〇:そう?
茉:そのうち、茉央とも帰ってくれんくなるんじゃないかと思って。
〇:それはないかな。笑
茉:え?
〇:3年間、茉央と一緒に過ごすつもりだし。
茉:ふぇぇぇぇぇ///
〇:なに照れてんの?笑
茉:だって、だってぇぇぇ///
〇:面白い笑
茉:なにぃ!
〇:えいっムギュ
茉:ムニュにゃにゃにしゅんだよぉ///
〇:これからもずっと、茉央と一緒にいるから。
〇:だから、和の前でも不満そうな顔、しない!いい?
茉:う、うゆ///
〇:よしっ!じゃあ、ばいばい。
茉:うん。ばいばい///
〇:よし、帰るか。
和:〇〇君。
〇:うわ、井上さん、どうしたの?
和:和。
〇:え?
和:距離感じる。名前で呼んで。
〇:な、和、、、さん。
和:さんもなくして欲しいけど、まぁいいや。ねぇ、2人でお茶しに行かない?
〇:急に?
和:さっき、茉央とどんな話してたのか気になるし。笑
〇:な、何にもしてないよ?
和:ほっぺむにゅってしてたのに?
〇:見てたの?///
和:うん。てことで、行こっか。
〇:は、はい。
このあと、〇〇は和に尋問された結果、全てを吐いてしまい、弱みを握られたのでした。
和:ふーん、青春だね。笑
〇:///
和:付き合ってるの?
〇:いや。
和:じゃあ、狙ってもいい?
〇:!?!?!?
和:なーんてねっ。
〇:驚かせないでよ。
奈央ちゃんは、ごめんなさい、あまり登場機会が多くないのですが(文化祭の目撃後はAnotherStoryで書こうかな)、和ちゃんはここから沢山出てきます。
fin.
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