3Hの鉛筆を探して

学生の頃顕微鏡観察したモノをスケッチするのは硬質の鉛筆でH3H4H指定だった。それからスケッチすることもないし普段そこまで硬質の鉛筆を使う用事もなかったのでずっと持ち続けていた。

時は流れ、仕事でする試験やその結果をノートに転記、まとめる際に縦に補助の罫線を鉛筆で入れてみることにした。硬質の鉛筆だと線幅が一定だし薄く線を引くので補助線には都合が良かった。

ぶっちゃけた話し自分で方針を決めて試験をしてその結果に基づいてサンプルを作り客先に呈示する流れでなく。上が決めたことをやらされてるだけなので上からのメモだけで最後まで終わることが多い。自分のノートにまとめるにも目的があって方法材料があって計画があって結果と構成されることがない。なんせ客先に呈示したものの結果がこちらが知りたい形でフィードバックされるのではなくて、向こうがやりたい形に添わせた情報しかこない。ノートの中身がない。最初からノートに記入するにも中身がない。メモを綴ればいいのではないか?

今回も以前方向性も呈示されることなくて走り書きのままのメモだけ時期も不明の仕事の続きをやれと騒ぎ出した。正直クリアファイルにまとめてどこに紛れ込んだのだろう、途方に暮れた。朧気な記憶を頼りに探すがなかった。まとめのアウトラインだけでもパソコンで作ってないだろうか?あった!日付確定。でも知りたい部分がない。・・・諦め掛けた頃本体を発見。バラバラだからクリアファイルに入れて半保留にするしかないのだ。ノートに挟む・貼るにしてもどのみちまた探す時に苦労する。

試験はメモではなくてA4の用紙に最初から書いて進めて途中経過も結果も追記もそれに加筆する。まとめもA4の書式を決めてそれらを製本する方がこんな中途半端な事にならないのではないか。考える。仮説を立てる。確認する。結果をフィードバックする。仮説を立て直す。即文書化、それでいいんじゃないか。書式をすぐ使えるように準備しとくだけだけと日付をはっきり入れるだけだし。

で、試験の記録用のフォーマットを作ろうとして3Hの鉛筆が消えてる。どこに紛れ込んだのか?探すより買った方が早い。随分久しぶりに鉛筆を買った。鉛筆1本が妙に嬉しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?