祓いたまえ、清めたまえ。

突如事務所のヌシは帰っていった。体調が良くないと言いつつ元気に。何か用事があるらしいが休むには正直に言うか方便を労するかどちらかしかない会社だからまぁそれはいい。
問題は普段その部屋に立ち入るだけで邪魔者扱いの自分が注文を受けたり製造への指図を出したり、発送やらと全てをすることになる。現収や集金(小切手など)の日次処理なんか知りようもないのに・・・請求金額と集金の金額を集計表にまとめて現金を金庫に入れて貰うしかない。どうせ翌日やってきてここが間違ってるとか嫌みいっぱいに並べて自分がいないとどうしようもない空気を目一杯出すんだろうなとこれまでの経緯から分かっている。みんなの仕事が滞りなく進むようにするしかない。


嫌み攻撃の結果を先に言うと、商品登録をパソコン上で見つけれずに新規にコードを割り当てたものが実は品名に濁点を入れてしまったが故に検索に掛からずに見落としてた。ちなみに紙に出力して並べ替えなどを施したデータはない。これを見つけたヌシは「これはいけない」と見つけた自分は流石だと言わんばかりにその件の納品書の訂正をやってた。(超感じ悪い)この人自分一人でやっていくつもりで誰かに引き継ぐこと考えてないらしい。商品マスターはシッチャカメッチャカで自分が当面やるにしてもすぐに誰かに引き継ぐときに教えようがないほど崩れている。


話を帰って行った後に戻すと午前中暇だった。30分ほど電話機のコードレス子機をポケットに入れて事務所から離れても問題がないくらいに・・・・前から気になってたけどヌシが居るとヌシのために掃除やってるような空気になるのが嫌で触らなかった事務所の上がり框やら泥落としマットとその下の掃除を一気にやってみた。マットにゴミが噛み混んでてプライヤーで一つ一つ取っていくしかない。洗車用のノズルやらで水洗いしても無駄で一つ一つやるしかなかった。タタキは細かなゴミは貼り付いてるので膝を付けて雑巾でごしごししないと奇麗にならない。で、これは汚れなのかと最初から焼き付いてて周りが擦れて薄くなったのではないかと感じるこびりつきを前に触っちゃいけないような不気味さを感じた。尖ったものでこさぎ落とすように取ろうとしたらアルミの素地を傷めてしまった。下手踏んだ。アルコール系の薬剤を染みこませたウェスで何度も何度も拭いていくと取れた。これってどういった汚れだったのか不気味だった。
何かが変わりそうな予感がした。


翌日、出勤してきたヌシは「掃除していただいたのは良いのですがぐらつきなんとかして下さい。」と汚いのを許せずに掃除したこちらのやる気を見事に粉々にしてくれた。(その掃除誰が本来するんよ!)
その後コード重複を見つけて自分の存在を目一杯顕示したのでした。


がしかし、地獄への橋は絶頂の時に架けられて・・・注文を受けながらその後の処理を全て忘れていた事象が発覚しました。人の粗を探すことに注進で自分の仕事をこなしていくことがおろそかに。そんなこといつもやってるから誰もバックアップしないんだよね、やってきたことがそのまま返される残酷なほどに。意外にあっさりと辞めますと宣言したらしいがその程度のことで大騒ぎするかね?人の粗ばかり探してた故に自分のミスが叩かれると観念したとしか思えない。


掃除をした結果そこに一緒にこびりついてた念まで奇麗に落としたらしい。一気にいこう。なんせ自分が誰かに教えるために必要な中身が全く整理されてないのだから作らないといけない忙しいのだ。
意気消沈して辞めると言ってる人をバックアップしようにも何か仕事をさせてないと邪魔ばかりするので適度に仕事してもらわないといけないのと、作業手順とか分析とかを引継ぎを受ける自分が作る時間がたりないのだから仕方ない。春先にも仕事ができないとか我が儘言ってて短期事務所に入らされたけど本当に言う通りなら3ヶ月後の5月20日には完全掌握してお引き取り頂いてよい状態にしようとしてたのだから気分的にはいつでも来いだったのだからいいさ、中身は出来てないけどさ・・

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