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第3回 プロトバナムルキナのバースト技割合を見る

 こんにちは、Tokiです。今回はプロトバナム(以下バナムさん)ルキナのバースト技を見ていきたいと思います。
 前回の第2回同様、バナムさんの過去40セット分の技をサンプルとして扱っていきます。技の使用回数で言えば約4000回、バースト回数で言えば約100回分となっています。またYouTubeに残っている試合の分だけになりますので、相手キャラに多少偏りがあるのはご了承ください。

撃墜手段の割合

撃墜手段

プロトバナムルキナのバースト手段の割合

 このグラフを見るといかにルキナのバーストにおいて復帰阻止が重要なのかがよくわかります。全体のおよそ半分が復帰阻止によるバーストとなっており、その次に崖でのバースト、シールドブレイクや受身展開などがありますが、ほとんどが復帰阻止や崖といった有利展開でバーストまで繋げていっています。
 同じ有利展開である着地狩りでバーストが少ないのはルキナというキャラがカムイのように着地狩りでバーストできるほど空上に吹っ飛ばし力が少ないということや、空上からの着地狩り展開は火力稼ぎに用いられているため、同じ有利展開ですが着地狩りでのバーストの割合が少なくなっています。この技の立ち回りでの技の振り方については
「第2回 プロトバナムルキナの技使用割合から立ち回りを分析する」で簡単にですがまとめておりますので、もしよければご覧ください。


 また、コンボからの撃墜手段がルキナというキャラ自体がコンボが少ないというのもあってかなり少なくなっています。これがもしジョーカーのような空上落とし上スマや、空前1段下スマなど立ち回りで低リスクに触れる技から撃墜につなげるコンボがあればもっとコンボの割合も増えているかもしれません。これも自分がジョーカー使いではないので全然間違っていることを言っているかもしれませんが。

バースト技の割合

撃墜技

プロトバナムルキナのバースト技の割合

 こちらはバナムさんのルキナがバースト時に当てた技の割合を示しています。こちらのグラフを作成する前は空後がほとんどなのかなと思っていたよりも偏りは少ない印象を受けました。
 空前、空後はもちろん復帰阻止ですが、主に崖外に飛び出しての復帰阻止に用いられていました。空前は復帰時の相手のジャンプ読みに当てたり、ジャンプのない相手をさらに外に出すというように、空後と同じように当てたりもしていましたが、相手が崖下に行ったときに崖に飛び出してすぐに急降下→ジャンプ空前といった相手が反応できないような急襲で復帰阻止を行ったりしていました。
 空下は同じ復帰阻止ですが、崖に置くように技を振っており、メテオや外に出すように当てていました。空下復帰阻止は決まる頻度こそ少ないですが、崖外から地上に戻るように振っておけば低リスクですが、当たればハイリターンとなるので試行回数は多かったです。
 空Nや横Bといった比較的持続の長い技は、その場やジャンプ上がりなどの崖上がりに当てることでバーストへつなげていました。
 各種スマッシュについては一点読みの横スマなどの例外もありますが、基本的にはコンボや受身展開、シールドブレイクの時に当てているのがほとんどで、それ以外の立ち回りで振る場面は少なかったです。

撃墜時の相手%

第3回

 こちらは撃墜技被弾時の相手%が何%だったのかを示しているグラフです。下の[0,15]というのは撃墜時に相手が0%~15%だったということを示しています。つまり[90,105]というのが15となっているので、相手が90%~105%の時に撃墜技を食らったのが15回あったという意味です。
 このグラフで0%~30%の部分にあるのは、相手のミスやバナムさんが踏みつけをしてバーストをしたというのが多く含まれているので、大体45%~撃墜しています。このグラフを見ると、バナムさんの撃墜は相手が90%~135%の間に半分以上行われています。ちなみに全体の撃墜時の相手%の平均値は116.3%、復帰阻止での撃墜時の相手%の平均値は111.1%となっています。
 余談ですが他のキャラのこのようなグラフは作成したことがないので、何とも言えませんが同様のグラフをキャラごとに作成したらそのキャラのバースト帯やバ難、バ安などがわかりそうですね。もしこのキャラのグラフを作ってほしいとかあればnoteのコメントやTwitterでリクエストを送ってくれれば作成してみようかなと思います。

バナムさんの強さについて


 ここまでバースト手段などについて見てきて、復帰阻止が重要であったり、空前、空後などを用いてバーストしているということがわかりましたが、そんなことルキナというキャラなら当たり前じゃないか、分析するまでもないでしょ。と思うかもしれません。正直自分もそう思います。

 ただ、バナムさんの強さは復帰阻止はもちろんそうですが、復帰阻止以外で半分近く撃墜しているというところもあるかもしれません。全体の撃墜のうち18%も崖展開で撃墜していたり、下強からの受身の読み合い、シールドブレイク、少ないですが、コンボなど多くの撃墜手段を持っているというのがバナムさんの強さかと思われます。その他の部分に含まれていますが、相手の技の後隙に直接撃墜技を当てたり、ニュートラルの状態からいきなり技を当てるということは少なく、何かしらのきっかけを作ってからバーストしていることがほとんどで、そのきっかけを作る立ち回りがバナムさんの強みであると思われます。

 有利展開を作るということにおいて例えば、横Bの振り方一つ見ても、相手%が低ければ上シフトで着地狩り展開にして火力を稼ぐようにしたり、相手%が高くなくても崖外に出せる位置で当てれば横シフトで崖外に追い出して復帰阻止に持っていく。ガードされれば2段で止めて反撃をもらわないようにしたり、3段目を下シフトにすることでガードされても、下シフトにした時の姿勢で反撃を受けにくくしたり、ガードされても4段目上シフトで出し切るなど、横Bだけで数多くの択を持っていました。

 まだまだたくさんの択があると思いますが、多くの択から読み合いを仕掛け、その読み合いに勝っていき、さらに次の読み合いを高速で仕掛けていくという、択の多さや読み合いの強さこそがバナムさんの強さなのかもしれません。

まとめ


 バナムさんのバースト手段、技を見ていくと、空前、空後、空下などの復帰阻止が全体のおよそ半分を占めており、次いで崖展開で持続の長い技で崖上がりを咎めてバーストしていました。ルキナというキャラ的に復帰阻止が強いのはもちろんですが、復帰阻止以外のバースト拓がたくさんあるということや、復帰阻止の展開へと繋げていくための数多くの拓や、読み合いの強さがバナムさんの強さなのかもしれません。

終わりに


 次回は技一つ一つについてさらなる分析をしていくか、それとも別の何か分析していくのか。まだ何をするのか決まっていませんが、分析がまとまり次第投稿していきます。投稿が遅くて申し訳ないですが、Twitterやnoteでの反応はとても励みになりますので、気軽に反応していただけると嬉しいです!

 ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後も最上位勢の分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。

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