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第6回 ザクレイソラの技使用割合から立ち回りを分析する

 こんにちは。Tokiです。今回はルキナから一度離れて別キャラの分析を行いました。今回は先日の篝火5にて優勝を果たしたザクレイさんのソラの立ち回りをザクレイさんの技の使用割合から分析していきたいと思います。ちなみに筆者はソラを配信日に少し触った程度でソラを使って対戦したこともないです。そのためコンボの知識がほとんどないのでそこについてはご了承ください。
 またソラはリリースからまだ2週間しか経っていないキャラのためもしかしたら今後の開拓によって立ち回りが変わる可能性もあることをご了承ください。その2週間しか経っていないキャラで現在の日本において最大規模の大会を優勝したザクレイさん立ち回りなのでこれ以上どう変わるのかはわかりませんが…

前提


 今回はソラの技の使用回数から立ち回りの分析を行いましたが、ソラは3段階の攻撃を好きなタイミングで止めたり、ファイガは好きな回数打つことができますが、それらはすべて1回としてカウントしています。例えば空N2段止めや空N1段止めはどちらも同じ1回としてカウントしています。
 また復帰の時の上Bや横B、姿勢を直すためだけに振る技はカウントしていません。
 さらに今回のデータは龍騰虎闘2、WINNER4、篝火5において配信されていた試合のカウントとなっています。技のトータルの使用回数はおよそ4000回なので統計的には問題ないかと思いますが、多少のキャラの偏りが生じることはご了承ください。(例えばしゅーとんさんはWINNER、篝火で3回試合しているのでピクオリやホムヒカの対戦回数が他キャラと比べて多くはなります。)

立ち回り全体

立ち回り

 こちらはザクレイさんのソラの試合で振っていた技の使用割合を示したものです。青は相手%が0~51%,黄色は相手%が51~100%,赤は相手%が101%~の時のものとなっています。(赤が100%となっていますが、修正が面倒なのでこのままにさせてください。差はほとんどありません)
 このグラフを見ると、今まで分析していたプロトバナムさんのルキナとは違い、相手%によって振る技に大きな違いがあることがわかります。このことからルキナと比較すると全体を通して相手%を把握する必要があると言えます。

各種技について


 このグラフを見ていると、立ち回りの主軸となるのは全体を通して空N、空前、空後、空上、NB。次いでつかみ、高%になったら下強となっています。ここからは各種技について見ていきます。

空N
 相手%が低い時ほど利用しています。これは判定後ろにまであり、持続もやや長いので置き気味に振ることで、かなり低リスクに振ることのできる技です。置き気味に振る際も1段止めや2段止め、当てる時にめくりながら技を振ることができるため読み合いも仕掛けられる技となっています。
 またベクトルもかなり上の方向に飛ぶため復帰阻止で使うというよりもニュートラルな状態において多く使う技です。これはソラの技において攻めよりも守りに重きを置いた技なのかもしれません。

空前
 これは空Nよりも低%時以外で多く使用されている技で、空Nよりベクトルも前方向に飛ぶため、空Nと比較すると攻めの技として扱うことのできる技だと思われます。NBなどでルート制限した後の復帰ルートに3段出すことで相手の復帰をつぶすこともできたりします。もちろんニュートラルの状態においても空Nと似たように使うことができますが、空Nとは違って後ろ側にまで判定はないのでめくりながら打つのは難しい技となっています。崖をジャンプ上がりして即2段ジャンプ空前で崖上にいる相手に攻撃を当てながら崖を上がったり、崖に空前1段→横強といったように崖で使う機会の多い技かもしれません。

空後
 空後は相手%によって使用する頻度はほとんど変化がない技です。低%で当てたらつかみもしくはDAで追撃して火力を稼ぎ、高%になったら撃墜に使用できます。また空後は武器判定を活かして技の先端で振ることでリーチを押し付けることのできる技です。空中機動力も高い(はず?)なので引きながら空後を押し付けることで相手の範囲外から攻撃することができます。対しゅーとんさんのピクオリの時によく見られた振り方です。また吹っ飛ばしもそれなりにあるので復帰阻止で当てることで確実に決めることのできる技です。

空上
 だいぶいかれている技で撃墜の主力技です。見た目とは裏腹に高火力で吹っ飛ばしの大きい技で、バーストの主力技でさらに空Nや空前と同じ頻度で使われる技です。低%時に当てたらそのまま空上→空上というように連続して当てたり、高%になれば着地狩り展開を継続しつつ、そのうち撃墜までできてしまう技です。ただし使いやすい技のためOPが溜まりやすく、撃墜時に微妙に吹っ飛ばしが足りないということに簡単になりえる技でもあります。そのためか中%帯の時はザクレイさんのソラは使用割合が若干減っています。
 また復帰阻止においても使われており、空後と見せかけて空上で上撃墜もあります。復帰においても崖上にいる相手に空上を当てて邪魔したり、復帰阻止に来た相手を逆に空上で追い返すといったこともできます。

NB
 ファイガ、ブリザガ、サンダガの3つの魔法の技で(順番は適当です)立ち回りや復帰阻止で用いられていました。ザクレイさん自身サンダガは弱いとも言っているのでニュートラルで当てることはそうそうないですが、復帰阻止や崖上にいる相手へのちょっかいとして使える技となっています。特に復帰阻止に置いては相手のルート制限する力はすさまじく、サンダガがあるだけで上から復帰を咎めることができます。そのルート制限をした後にソラの神髄でもある復帰阻止につなげることもできるので、立ち回りにおいては使いにくいですが重要な技であると思われます。
 ニュートラルの立ち回りにおいてはファイガやブリザガを比較的使いやすく、これらを使ってジャンプを潰したり、こちらから攻めることが得意ではないソラが相手に攻めさせられる技となっていると思われます。

つかみ
 空中技が主要な技であるソラにおいてはつかみは相手のガードを崩すのに重要な技です。他のキャラとの比較がルキナしかできませんが、かなり使用頻度が高いように思われます。ガードを崩すのはもちろん、投げの火力もそれなりにある+投げバーストがあるので投げのリターンも高いように思われます。

下強
 下強は相手%が低いうちはほとんど使われませんが、相手が大体80%くらいになると振る頻度が多くなっていました。80%くらいなら下強→上スマ、もう少し高くなれば下強→空上というような上撃墜につなげられるので、どうにかして撃墜帯では当てたい技となっています。発生も遅めの技のため直で当てるのは難しく、置き技として使ったりしていましたが、最も当てられていたのは引いてから反転下強や、相手のジャンプをすり抜けて反転下強というような、相手に引いたと思わせたところを反転下強で当てるといった場面が多くみられました。このように下強を当てるにはコンボもあると思いますが、反転下強というような工夫が大切となっています。

その他
 横強やDA、空下について簡単に触れておきます。(下Bがなんであんなに決まるのかは現状よくわかりません)
 横強は崖の2Fに合わせたり、空前1段→横強1段として使うなど、1段止めで相手を飛ばすように使われており、撃墜にも一部使われていました。
 DAは差し込みではほとんど使われず、着地狩りや低%時に空後を当てた後の追撃として使われていました。後隙が大きいため差し込みで急に使うのは難しいようです。
 空下は着地の暴れとして使われたり、ある程度高度があって空下の着地隙が出ないところで使用することで着地として使われていました。

追記:スマブラおつまみチャンネル様よりこちらで紹介した反転下強と着地隙の出ない空下を実際に使っている動画が投稿されておりました。50秒ほどの短い動画で分かりやすくまとまっていますので、ぜひ一度ご覧ください。

まとめ


 ザクレイさんのソラの技の使用割合を見ると、空中技が主体でそれにNBやつかみも多めに使うことで、攻めが得意ではないソラで相手に近づかせたり、ガードを崩したりしていました。その中でも空Nが低リスクに振る技で、空前、空後、空上が火力を稼いだり撃墜に使われる技だと思われます。最後の撃墜は復帰阻止や着地狩りはもちろん、反転下強といった少し当て方に工夫を加えた下強からの撃墜も見られました。
 最後に一応言っておくと筆者はソラに関する知識がほとんどないので全然違うことを言っているのかもしれません。もし変なことを言っていたらコメントで教えてください。

終わりに


 次回はソラの撃墜技の割合についてまとめていきたいと思います。正直ソラは使い手ではないのでそこまで詳しい分析はできないと思われます。上位勢の解説動画のほうが適切かもしれませんが、一応データを用いた考察をしていきたいと思います。

 ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後も最上位勢の分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。

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