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コガトナ2022振り返り

こんにちは、とけつだいこんと申します。どういうわけか、3年ほど前よりインターネットで大喜利をしております。よろしくお願いします。

* * *

コガトナ2022というインターネット上で開催された大喜利大会に参加していました。
今回はそれが終了したので振り返っていきたいと思います。

優勝していません。

大会概要(詳しい人は飛ばしてOK)

コガトナ2022とは、察しの良い方ならお気づきかもしれませんが、コガトナ2021の2022年版です。コガトナ2021はコガトナ2020の2021年版なのですが、最も古いコガトナはどうやら2016年版のものらしいです。
「らしい」と言ったのは、私が初めて参加した時のコガトナは2020年版だったから、それより前のことに関しては私は書いてあることを信じることしかできないんですよね。すみません。
とにかく1年に一度開かれるお祭り的な大会です。

ちなみに、コガトナという名の由来は、運営者の小金沢さんが主催するトーナメント戦だからです。
小金沢さんは、コガトナ以外にも小金沢ビルヂングという大喜利サイトの中で普段から様々な企画を運営しておられます。

ルール

コガトナ2022のホームページに記載された、大会に関する説明文を引用させていただきます。

よくあるタイマン形式のトーナメント戦です
投稿は1問につき2つです
画像を使った投稿は1つまでとします
採点は5・3・2・0の四段階で投票してください
単純に1位回答を出した方が勝利です
同点の場合は5点票が多かった方の勝利。5点票も同数なら3点票の多い方。すべて同数の場合は投稿時間が早かった方の勝利です
投稿1週間、投票1週間のスケジュールで進行します
参加人数があまりにも多い場合は、投稿・投票期間の短縮を検討します
管理人は未投稿・未投票の常連なので大きなことは言えませんが、出来るだけ最後まで投稿・投票にご協力お願いします
未投稿があった場合は不戦勝となります
引用元: コガトナ2022

念の為、ネット大喜利(インターネット上で行われている大喜利のことを便宜上そう呼びます)にあまり詳しくない人のために補足すると、

  • 一つのお題に2人が回答する「タイマン形式」

  • 一人が2回答できるため、回答は4つ並ぶ

  • 投稿期間1週間の間に両者回答を投稿する

  • 投稿期間終了後の1週間で投票をする

  • 投票はそれぞれの回答を0, 2, 3, 5点のいずれかで評価する

と言った感じです。

大会の特徴

コガトナは、ネット大喜利の大会の中でもかなり規模が大きく、最も有名なタイトルの中の一つだと言って過言ではないと思います。
その特徴は、

  • 画像回答ができる

  • 大人数

  • タイマン形式

  • 完全トーナメント戦

の4つが挙げられます。
画像回答というのは、現状コガトナ以外の大きい大会ではすることができません。画像回答はいつもやっている文字の大喜利と一味違った面白さが出るので、その辺りに期待している参加者も多いと思います。
ネット大喜利で様々なサイトや大会が溢れている中でも、この規模でタイマンをやることはほとんどありません。加えて、トーナメント戦となると、お題の数が半端じゃなくなって、それを用意するのも、その分全部投票をしないといけなくなるのも、とんでもなく大変になります。
今大会の参加者はなんと252人となり、この人数でトーナメント戦が開催されるからみんな張り切って参加するんですよね。(全体のトーナメント表がみたい方はこちらのツイートツリーからどうぞ)
毎年たった1人でこの大会が運営されているのは奇跡と言っていいでしょう。小金沢さん、本当にありがとうございます!

大会の流れ

ルールでも紹介しましたが、投稿・投票ともに1週間ずつなので、1つのお題のサイクルは2週間になります。
参加者252人でトーナメント表を組むと、優勝までに必要な勝ち数は7 or 8回です(7回の人はシード)。つまり、大会終了までには2週間を8回繰り返す必要があるので、今大会の開催期間は16週間という長期戦になります。
実際、一回戦のお題が出たのは8月14日で、決勝戦の結果が出たのは12月4日です。

大会の振り返り

まず前提として、「コガトナ、まじで優勝したい・・」と強く思っていました。
自分はタイマン形式がかなり得意だと思っています。相手がしてきそうな大喜利を考えて、それと戦えるものを考えるのが好きです。
一昨年3位だったのに去年ベスト16止まりで、今年はやはり欲が出る・・
正直、ネット大喜利の中で一番取りたいタイトルは何かと聞かれたらコガトナでした。
そういうやつが16週間戦っていたんだと思って読むとまた違ってくると思います。

Aブロックについて

コガトナにはブロックという概念があります。実際は完全トーナメント戦なので、ベスト8までの山を便宜上一つのブロックとしており、ベスト8まで登りつめるとブロック代表となります。
つまり、まずはこのブロック代表になることがみなの目指すところとなります。

Aブロックをみて、正直めちゃくちゃだるいなと思いました。本当にみんなのことを一人一人言及できるくらい嫌なんですが、特に嫌だと思った人をあげると、

  • うんこザウルス
    当時めちゃくちゃ勢いがあった

  • RUNNERS HIGH
    コガトナ上位常連、画像回答も強い

  • モモス
    自分が真似できないことをやられる可能性が高い

  • バームク
    よく知ってるから負けたら恥ずかしい

  • ジョイントコルテス
    モモスさんと同じ理由で嫌

  • ジャスミン
    モモスさん、ジョイントコルテスさんと同じ理由で嫌

って感じです。あとなんと言っても、初戦でと鞠ついでと当たるのが本当に嫌でした。
と、まあこんな感じで、優勝までの道のり険しいのう・・と思いながら開戦しました。

一回戦

先ほども言った通り、vsと鞠ついででした。
と鞠ついでさんは、ネット大喜利の流れをかなり強く掴んでる人で、ネット大喜利にしかない味みたいなのを出すのが上手です。
実は、GiriNewsという記事サイトからインタビューを受けた際にもと鞠ついでさんを「今のネット大喜利界でちょっと別格に強い」と言ったことがあります。

と鞠ついでさんに一番されたくなかったのはめちゃくちゃ真面目に大喜利されることです。
と鞠ついでさんが、ネット大喜利にしかない味を出すことに力を入れるとコガトナの一回戦ではあまり良い方向にいかないだろうなと経験から思っていたので、なるべくネット大喜利っぽくやってくれ!と祈りつつ、ちゃんと票取る大喜利やられたらクソきついわ〜と思ってました。

でも、一番やばいことされても戦える回答を出そうとは決めていたので、とにかくこっちは面白いと思える要素が確実にあって、なおかつ伝わるやつを出そうと考えました。(当たり前に思えるかもしれませんが、どういう回答を出すべきか最初に考えて指針にするのは大事だと思う)
その上で絶対やると決めていたのが画像回答です。自分はコガトナで画像回答を出す時、明確に理由があってやります。大体3パターンくらいです。

  1. 相手が画像(もしくは長文)をやってくる可能性がある
    コガトナで画像と画像で戦うなら絶対に勝つ自信があります

  2. 自分の強い回答を際立たせたい
    一つ強い回答が思いついていた場合、もう片方は全く別の方向性で出した方が票を食い合わなくなるのと、リスク分散ができます

  3. コガトナ一回戦or二回戦である
    これは、無条件に出すというわけではないですが、コガトナが画像回答をできる数少ない大会であることから、最初の方は物珍しさで画像回答に票が入りやすいです
    逆に、後半になると画像回答が鬱陶しくなってきてあからさまに票をとらなくなります

  4. 画像お題である(もしくはお題の解釈がブレそう)
    画像お題の場合、画像お題の中にあるものを改変することが容易にできます
    で、画像と画像で戦うなら負ける気がしないので特に難しい画像お題の時は画像回答するのが強いと思ってます

今回は、3, 4のパターンで画像回答を出そうと思いました。特に、と鞠ついでさんのような一辺倒な戦い方をしない人を相手にするので、画像の力を借りて確実に票を取りに行きたかったです。

結果はこちら

並んだ時に、1位のやつが無難に票とってくれるだろうと思いました。
コガトナで強い画像回答を作るには、大きく分けて2つやり方があると思います。

  1. 明らかにおかしい状況を作って、キャプションで短く説明する
    画像回答は投票者に強制的に共通のイメージを持たせることができるので、あまり細かく説明する必要はないと思います
    変な画像作って、なるべくぶっきらぼうに面白いポイントを作るコメントをすると良いと思います

  2. 物語を作る
    コガトナで特に気に入られているのがこの手法です。画像をたくさん使って、物語を作ります
    長文よりも簡単に長い物語を読ませることができるのでかなり効果的だと思います
    ただ、ちゃんと読んでて面白いポイントを分かりやすく丁寧に入れないとやってんな〜と思われてしまうので注意が必要かもしれません

今回やったのは言わずもがなパターン1です。

2位の回答もそこまで悪くはないかな〜と思ったんですけど、言い回しがと鞠ついでさんが絶対しないような感じだったので、もう少し温度落としてよかったかもなと思ってます。
まあでも画像が明らかにアホだし、こっちの感じでもよかったかな。

二回戦

二回戦はvsアガリブルでした。
アガリブルさんは、おそらく2022年から大喜利を始めた新しめの方で、大喜利茶屋でどうやら結果を残してきてるらしいぞ?というくらいの噂?を聞いていました。
私の感覚的には、ネタツイ(ツイートで面白いことをいうやつ)のようなこともしているから、画像回答やってくるんじゃね?と思って、また画像回答やるか〜と思ってやりました。

正直なところ、このお題見た時に「まあ負けんだろう」と思いました。
こういう、「特殊な状態での日常生活」みたいなことを問うてくるお題についてはコガトナではかなり自信がありました。
ちなみに、私がさっきから繰り返している「コガトナなら」とか「コガトナでは」みたいな言い回しは、前回、前々回の大会でコツを掴んだと思ったことに対して使っています。なので、論理的な説明もゼロではないですが、経験や大会の雰囲気によるところも大きいです。

で、この類のお題をどう処理すればいいかっていうと、単純に「その世界の中に自分がいたとして、実際に起こりそうなリアルな事象」みたいなのを書くのが強いと思っています。当たり前だろと思った人は多分コガトナ優勝したことないと思います。

  • あるある
    現実の世界で起こりそうなこと(例: 校長の話が長い)

  • あるない
    現実の世界で起こらなそうなこと(例: 校長が生徒に中指立てる)

  • ないある
    非現実の世界で起こりそうなこと(例: サイボーグ校長の充電が長い)

  • ないない
    非現実の世界で起こらなそうなこと(例: サイボーグ校長がパン食べてる)

みたいな4象限を大喜利をする上で、聞いたこと(あるいは意識したこと)があるかもしれません。
これを踏まえて、コガトナではお題が非現実的な世界の場合「ないない」をするより「ないある」をするのが強いよって話です。
1位の回答はまさにそれができたと思っています。思いついた時に勝ちを確信しました。
真っ先に思いついたマイケルジャクソンのイメージは「動きがすごい」だったんですけど、逆に「静止もすごい」という印象もあったので、それぞれで回答を分けました。
文で伝えることを考えると、静止で面白いのと動きで面白いの、絶対後者の方が伝えやすいので、
文: 動き
画像: 静止
としました。画像は作るのが楽しくなっちゃったんですけど、1位のやつが先にできててかなり気は楽だったので無駄に細かいところまで頑張ってしまいました。縄跳びとか画質荒くて見えないから自分で手描きしてるんですよ!あと壁際に観覧の人みたいなのがいて邪魔だったので消したりしました。

元の画像 

三回戦

三回戦はvsエコノミーでした。まじで最初の方から強い人と当たりすぎ!勘弁して!と思ってて、この辺りから数も絞れてきて、次のこととか向こう岸のこともちょいちょい気にしてました。
ちなみに他のブロックのことはほぼ考えていません。

エコノミーさんは、本当にネット大喜利のレジェンドと呼べる人の中の一人で、昔からやってるのに色んなサイトで活躍し続けてるやばい人です。
でも、どちらかというとこういうタイマン形式の大喜利でめっちゃ強いっていう印象よりかは、20~30人くらいが一斉に回答を出すところで絶対に滑らず上位にいる印象の人だったので、ことコガトナに関してはチャンスが全くないわけではないだろうと思っていました。

エコノミーさんと戦うにあたって、画像回答はするべきじゃないなと思っていました。
一番大きい理由は、エコノミーさんがやってこないだろうと思ったからです。エコノミーさんくらい格のある人だと、こっちがギミック的なことをするとヘイトを買うリスクがかなり上がるので、真っ向から文字で大喜利するしかなかったです。
ちなみに、二回戦目でそこそこの出来だと思っていた画像が早くも2位になっていたから、もう目新しさ的な部分で画像回答に点を入れてくれることはないなとも思ってました。

勝ててよかった・・この時点だと今までで一番自信がなかったです。
まず、お題がかなり苦手でした。大きく分ければさっきのお題みたいに非現実に分けられるかもしれませんが、そもそも「地球最後の日」みたいな空想はし尽くされていて、もはや非現実とは言えないほど大喜利のお題としては現実に近づいていると思います。それになんならラジオとの組み合わせもどっかでみたことがあります・・

個人的に、お題の要素を誤魔化して票を取りに行くという作業にうんざりしているので、なるべくお題には誠実に向き合うようにしています。
そういう点で言うと、「世界最後の日の地球で放送されている」と思わせなければならないので、日本に限定するような回答をするのはやめようと思いました。
世界最後って思わせるならやっぱ壮大なことを言うか、分かりやすいヒントがないといけないだろうと思ってそれぞれの回答を出しています。

分かりやすいヒントっていうのは国名のことです。「一つ一つの国にお別れを言う」みたいな文脈にラジオの要素ぶち込んで「お別れ→また来週」にしました。まあまあよくできた回答だとは思うんですけど、世界要素のあるお題に対して「国名を言う」という返答が表面だけ見るとかなり浅い感じがするので、その点だけ懸念でした。けど、タイマンで回答の数が少ないからちゃんと見てもらえることに期待して、コガトナではそういう懸念も普段よりはわざわざ回避しないようにしています。

もう一つの回答は、壮大なことを言う方向性のものでした。人類が最後の総括をするとしたらなんて言うだろう?くらいの感じでお題を捉えてみました。(お題の解釈について、抽象度を上げたり下げたりする時はオリジナルの芯の部分から外れてないかはよく注意すべきです)
別れを惜しんだり、しんみりしたりするより、もっと俯瞰的な視点でなんか言ってると面白いかもね〜?と思って出した回答でした。若干ネット大喜利臭さが強いから、これが1位なんですか?と少し驚きました。

エコノミーさんの回答と並んだ時、4位のおじさんの回答の絵がめちゃくちゃ強かったからこれやべえかもなと思いつつ、ラジオの内容じゃない外堀っぽい回答だったのでそれが嫌われてくれ!と願うしかなかったです。

四回戦

vsジャージの顔でした。
ジャージの顔さんは、コガトナの上位常連で、おそらくコガトナでの戦い方に自分なりの法則を見つけているんだろうなと思っていました。
ジャージの顔さんに関しても画像回答をすることはないだろうと思ったのと、こっちが余計なことするよりは真っ向から強い回答出す方が勝ち抜ける可能性が高いと思ったので画像回答は今回もなしでした。

それまでのジャージの顔さんの対戦を振り返ると、かなり正統派な印象を受けましたが、そういう相手には同じくギミックなしの大喜利をして確実に「面白いポイント」を入れることを意識します。
正統派の方ほど、形にこだわりすぎて面白いポイントを作る意識が抜けることが多いと感じます。(もしくはボケが大ぶりになる)

1位の回答はかなり自分の中で良いのが出せたと思いました。ただ、分かりやすく面白い回答とは思っていないので、この面白さを共有できるか?と自信は持てませんでした。
2位のやつも、結構好きなんですけど、こっちもスカしっぽい回答ではあるので面白いと思ってもらえるかは不安でしたが、好きな回答をちゃんと出したい気持ちが強くて、両方とも出しました。

回答が並んだ時、リスのやつと戦うことになるな、と思いました。4位のやつは流石に要素が多すぎてポイントが絞れていないだろうと思いました。
リスの回答は、まさに先ほどの話に出てきた「ないある」をやっている回答だと思います。自分の1位の回答はどちらかと言うと「ないない」をやっていると思うんですが、なぜ今回は「ないある」をしなかったのか後から考えてみると(この時は意識できてなかったです)、マイケルジャクソンのお題との一番の違いはお題の中で既に面白いかどうかだと思います。マイケルジャクソンのものまねしかできなくなったという状況はそれだけで面白いです。一方で、山奥の城に一人で住んでいる王様はそれだけだと面白いかと言われると微妙です。どちらかと言うとパッと得られる印象は「可哀想」とか「寂しい」みたいな雰囲気だと思います。

お題が既に面白い場合は、「ないある」をした方が得だと思います。面白い世界で起こりそうなことは面白いからです。
逆に、お題の中だけだと面白くない場合は、その世界で起こりそうなことが起こっても別に面白くないので「ないない」で積極的に面白くしていった方がいい気がします。(後から考えたにしてはかなり筋が通ってる気がする!)

今回のお題で、すごくリアリティのあったリスの回答でしたが、自分の回答が上回れたのはそこかな、と勝手に思っています。

Aブロック決勝

Aブロック決勝、代表(=ベスト8)を決める戦いはvs guniguniでした。
guniguniさんは、最初こそ「あーguniguniさんいるな〜あんま戦いたくないな〜」くらいに思ってたんですが、途中から「guniguni、はよ負けてくれ」と思ってました。(かといってバームクともあんまり戦いたくなかったのでだるかったです)
なんでそう思うようになったのかと言うと、各対戦でかなり色々なことを試してる感じがしたからです。
画像回答(しかも物語)や、四回戦では長文でめちゃくちゃウケてました。
何やってくるかわからないやつがコガトナでは正直一番だるいです。「相手がこういうことやってきそうだから、自分はこういうことした方が得しそう」みたいなことをするのが自分の強さだったので、それをやり辛くされるのはかなりきついです。

実際、画像回答もやってたし、長文でもウケたからまた何かしらインパクトのあることやってくるだろうと思って、もうあんまりやるつもりのなかった画像回答をすることにしました。
あとはとにかく強い文字回答を出すことを心がけて、向こうのギミック的な回答をこっちの画像回答で封殺して、文字回答同士の勝負に持ち込んだ上で勝ち切るというプランを立てました。

いや、普通にやってくるんかい!!!!
勝ったのはいいけど変な感じで滑らされたし嫌な気持ちにはなりました。
このお題は、また非現実的なお題パターンですね。で、1位のやつはちゃんと「ないある」をしていて、お題の中で確かに面白い状況が生まれていそう?な感じはあります。(さっきの説明が破綻していない!ラッキー!)
1位の回答「ないある」のお手本みたいでワロタ!そこまではウケてないけど・・
学童でバイトしていた経験を活かせたのではないでしょうか。
「絵が下手な」の部分を何にしようか結構迷いました。
一番しっくりきてたのは「オセロが弱い先生」なんですけど、なんか最近オセロの回答した気がするな〜と思ってやめました。
「オセロ」ってワードが、既に「ユーモアの文脈で頻繁に使われる言葉」としての属性を持ち始めてるように感じるのも不採用の理由です。

とりあえずなんとかブロック代表になれて、優勝見えてきてるかもしれない!と思ってきてました・・

決勝トーナメントについて

決勝トーナメントと名前を変えて、ここでようやく各ブロックの代表とご対面。
流石にかなり強そうなメンツだなと、パッとみて思いました。

  • 細菌兵器
    コガトナ2020で当たって、何とか勝てたけどかなり苦戦した

  • ふふふ
    超強い人、ちゃんとここまで上がって来るんかいとなった

  • 森山
    めちゃめちゃ調子良さそう、復帰したばかりなんだから無理しないで

特にこの3人には目が行きました。

準々決勝

決勝トーナメントの一戦目(=準々決勝)はvs時間でした。
時間さんは割りかし若手(自分より後に始めた人は若手だと思うことにしている)で、年齢自体も若く、本当に感覚が鋭い人なんだろうなと思います。

回答を出すに当たって、感覚的には一回戦のと鞠ついでさんを相手取る時の心持ちと大体同じでした。
けど、一回戦目では有効だった画像回答ももう息してないので使えませんね。
時間さんはまだ会心の当たりを出せていない感じがしたので、こちらが真面目に大喜利したらいけるんじゃないか?くらいに思っていました。

マジで危なかった。てか回答並んだ時は負けたくさいと思ってました。
個人的には、このお題の世界観の要である旧約聖書の世界に出てくるはずのないモノとかを回答に入れるのはやりたくないことだったので、なるべく抽象度の高い名詞や、概念だけを使って回答を作ることを心がけました。
ただ、時間さんのカメラの回答は非常に票を入れたくなる文だったので、自分と同じ感覚をみんなが持っていないとこの回答に勝てない・・と思っていました。そして、おそらくこの感覚はみんなの中でそれほど絶対的な前提となり得ないだろうとも思っていたので、かなり負けたくさいと思っていました。

実際、同率1位で、「5点の多い方が勝利する」という大会ルールに完全に助けられました。出した順番とか、二つ目の回答の順位とかだったら負けてました。
1位の回答も4位の回答も、個人的に発想としては悪くないものが出せたと思うんですけど、今見ると表現の部分でかなり改善の余地がありそうです。
くじの回答に関しては、「みんな」の位置が微妙。同じ意味で書き方変えたらもっと票取った気がする。
目が悪い人に関しては、「視力が悪い人」を意図していたのに「盲目な人」と捉えられている気がする。「視力が悪い人」というと説明っぽさが出て嫌だと思ったから分かった上でこの表現で出したんだけど、「目が悪い」っていう状況にこだわる必要ないから、もっと別の属性を考えればよかったかもしれません。
ちなみに、「メガネ」という言葉を使えば解決できる問題なのですが、旧約聖書にメガネは出てこないはずなのでそれは却下。

この規模の大会で優勝するには運も必要だと思うので、同率での勝利ではありましが、ありがたく喜びました・・!

準決勝

準決勝は、vsふふふでした。なんやかんや、ふふふさんと争ってんな〜みたいな状況にあんまりなったイメージがない(2、3年やってると大概どっかで5、6回くらいは対戦したことがある)です。
いつも、遠くからふふふさん強いなーと思ってました。
あんまり他人の回答覚えてる方じゃないんですけど、ボケクエかなんかで、オーケストラのお題で一緒になったことがあって、フルート束ねてた輪ゴムが客席に飛んでいったみたいな回答強すぎてずっと覚えてます。

この辺りまできたら、当たり前ですけど今大会中出した回答を全部見返して、どういう共通点があるかをかなり入念に調査します。
今大会に限って、ふふふさんは結構分かりやすくて、かなり短い文で相手をワンパンしてる印象でした。
これは本当に難しくて、当たり前ですけど文が短いほど情報が減るので、極端に少ない情報で面白さを生み出せるのは、それだけお題を噛み砕けてるということになります。職人技!

なので、今回自分が意識したのはとにかく片方はシュッとした回答を出そうということです。
でも実は、結果的にはそこまでシュッとした回答を出せてはいません。けど、自分の中で面白いのが出せたと思ったのでそれで行きました。

2位のやつかなり面白いのが出せたと思いました。「難しそうだからやっただけ」だけでもそこそこ良いと思うけど、「ばいばい」をつけたことによって天才感が増して面白くできたと思います。
けど、1位のやつの方が上にくるだろうなとも思ってました。「ないある」ができてるからです。これはお題がお題の中だけで面白くなっているか?と聞かれたらかなり微妙なラインだと思うんですけど、「ないある」をした上で登場人物の性格みたいなのが書けたので結構ウケやすいかもなと思いました。
ふふふさんは予想通り短めの文できましたが、今回はかなり自分の回答に自信があったので勝てると信じていました。
階段のやつが1位になったのは、もしかしたら2位のやつで短めの回答を潰せたからかもしれない?とも薄っすら思ってます。

嬉しい・・決勝や・・

決勝戦

今大会の最後を飾る決勝戦は、vs森山でした。
森山さんは自分が大喜利プラスをやっていた時期とも若干ずれてて、もちろん大喜利をみたことはあるんですけど、実際復帰してからの方がちゃんと見てるという感じです。
とにかく、強すぎる。あらゆるサイトで好成績を叩き出していて、特に大喜利茶屋ではとんでもない勝率です。あの人数であんなに頻繁に1位取るのまじで意味がわからない。この前久しぶりにふらっと大喜利茶屋やってみたんですけど、6位になれて喜んでたら森山さんが1位で、なんやこいつと思いました。(決勝戦の投票中だったので余計に不愉快でした・・)

森山さんは、コガトナ2022を振り返ると本当にみんなに受け入れられやすい回答ばかりを出せていて、強すぎるという感想しかありません。
特に、さっきから「ないある」「ないある」言っていますけど、その「起こりそうなこと」を表現する精度が抜群すぎて、それをセオリーにして戦ってきた自分からすると本当にできれば戦いたくない相手でした。
森山さんは、多少ボリュームが出ても「起こりそうなこと」を忠実に書いてくる印象を受けたので、今回はシュッとした「ないない」とボリュームのある「ないある」を出そうと思ってました。

負けました。
並んだ時に、完璧な「ないある」をされてて胸が苦しくなりました。
自分の回答を贔屓目に見ても、やっとトントンくらいに感じてたので、負けそうだなーと思ってました。でも、完全に無理だと思ったわけではなく、少しくらいは勝ってる可能性があるかもと思ってました。(実家のトイレで結果見て、低く唸りました)
自分の2位の回答は、前半でマイナスなのに後半でプラスのこと書くことで、いわゆる「裏切り」みたいなの作ってるんですけど、決勝で出すにはパワーが足りなかったんだと思います。
3位の回答で「ないある」やったつもりでしたけど、心地良いボリュームになってないので、シュッとした「ないある」出された時点でそれに勝つビジョンはあまりなかったです。

完敗やなー

総括

所感

悔しすぎて当分引きずると思います。本当に好きな大会で優勝が狙えるチャンスは二度とこないかもしれないし、これを書くことで今後自分の首を絞める可能性もあるけど、優勝する気で途中まで書いてたんでもう出します。

大会を通じて、自分がやろうと思ったことをそのままやれる確率が上がってるように感じたのは良かったと思います。
実は、ネット大喜利に舞い戻って無双している森山さんにストップをかけるのは自分だ!という志をこっそり持っていたりもしたんですが、全くの力不足でした。
今の自分の大喜利をもう一個上のレベルにするために、何を変えればいいのか考える時間がほしいです。

幸い、アウトプットする場所は大量にあるので自分が面白いと思える回答でもっと勝てるように、考えることを続けます。

投票してくれたみなさん、最後まで大会を運営しきってくださった小金沢さん、本当にありがとうございました。

とけつだいこん

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