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ネット上に情報が殆ど存在しない「CD-ROM 静かなるドン」

静かなるドン


 近年の電子書籍による売り上げのどうこうで話題の挙がった事のある、新田たつおの漫画「静かなるドン」。
主人公が会社員としての表の顔を持ちつつ、裏ではヤクザの総長としても仕事しているといういろんな意味で二面性のある主人公を元に話が展開されていく漫画です。
ていうか何かで試し読みするとか、Wikipediaだのなんだので見てください、そういうあらすじ自体は。

 単行本にして全108巻の長期連載作品であり、様々なメディアミックスがされたりもしているんですが、Wikipediaにも記述の無い関連商品が存在しています。
それは、1996年に発売された(らしい)、
「デジタルコミックCD-ROM“静かなるドン”」(もしくは「静かなるドン CD-ROM」などブレがある)というモノです。

CD-ROM

とりあえず記事タイトルはこっちの表記的に書いてある、ぶれぶれ

 存在そのものはネット上でも確認はされる(販売物としてページがあったりする)ものの、それ自体の情報は全くとして皆無という(個人の検索の結果です)。

販売会社の「ミカド」の会社沿革にも名前が載っているんで、ちゃんと存在はしているはずなんです。

会社沿革 - 株式会社ミカド - 情報文化を通して社会に貢献する
https://mkd.jp/company/history/

 いわゆるWindows95ブーム前後のマルチメディアだのなんだの言われてた頃にでたデジタルなんとかなブツで、どれくらい販売されたのかよくわからないようなものだとは思うんですよね。
もしかしたら、かつての個人ホームページ全盛期だった頃にはこれについて触れてたWebサイトがあった可能性も無くはないんでしょうけど、今はとにかく見つからない。
なので、手元にそれらがある自分が書けるだけのことは書いておくというものです、これは。
ほんとはだれかやってほしい。売ってるらしいから。かってやってだれか。

 そんなかんじの後ろ向きなアレです、じぶんは。
ついったでやったのを一応もっとそれらしくまとめておいてあるものなので。

 あと、これのシリーズといえるかはわからないけど、ザ・シェフのCD-ROMのもあって、それも手元にはあるんですよね。誰か以下略


肝心のCD-ROMの中身

 とりあえずやるだけやる。
表パッケージは上にある画像そのものなので、パッケージ裏面の画像を。

 デジタルコミックと言うだけあって、オリジナルの漫画が入っていて、その他データベースやミニゲームなど……いわゆるファンディスクとかそういうヤツというのが裏パッケからもわかります。
書かれてる動作環境もWindows 3.1及びに95ですから、ほんともう時代を感じるシロモノ。
この動作環境のせいでちょっと問題もあったんですが、それは後程。

 中身はちょっとした操作の説明と、アンケートはがき、そしてデータの入ったCD-ROM。
(はがきだと静ドンCD-ROMになってるので、ブレているとかいたわけで)

このCDをパソコンに入れて、中のexeファイルを実行すれば起動する、
……はずでした。

 当方の環境では起動できませんでした(当初)。

 動作環境にWin3.1が入っているんだからそりゃ当然だろうという事で。
16bitアプリだったんですよ、実行ファイル。
とにかく、当方のパソコンは64bitマシンだったので、16bitなアプリはそのままじゃ起動できなかったんです。
(パソコンのbit数だのアプリだのなんだのは気になったら自分で調べてください)

 いろいろ検索した結果、winevdmというものをインストールすることでwin16なアプリも64bitなWindowsで起動することは出来ました。よかったよかった。

GitHub - otya128/winevdm: 16-bit Windows (Windows 1.x, 2.x, 3.0, 3.1, etc.) on 64-bit Windows


起動

 とにかくWin16アプリを起動できる環境を整え、README.TXTにも書かれているように、中のexeファイルを実行すればフルスクリーンでアプリが起動します。

 今の環境で実行すると白く広い枠外、そして中央に操作部分のウィンドウ、みたいな感じに。
無駄に広い画面なの貼り付けるのもアレなんで、トリミングしてききますが。

静かなるドン~幕末編~

 単行本にも収録はされてないと思う、外伝的なオリジナルなストーリーの漫画です。

 NEXTボタンや、画面をクリックして読み進めていく形式で、
画面のアニメーションや音楽、効果音(時代のせいもあるのか結構ノイズが乗ってる、うるさい)などの演出のある、言われれる通りのデジタルコミックって奴です。
しおり機能とかそういうのは無いので、もしQUITを押したら最初から読み直しになります。
(そんなに長いもんではないけど)

 話としては、唐突にロケットランチャーで撃たれた主人公の静也が幕末にタイムスリップして記憶も無くして~という感じな、いかにもな話。

 画面にある提灯が時々効果音と共に光り(現代呼び出しボタンというらしい)、画面が切り替わって静也のいない現代での話がちょこっと展開される、という感じ。

 そんな感じの、読んでくのにちょっと手間のかかる短編が収録されてるのがCD-ROM静かなるドンです。

原稿なんかはこれどうなってたりするんでしょうね。


データベース

 タイトル画面でデータベース・ゲームの方を選ぶと、ヤクザの時の顔と会社員の時の顔の静也がぐるぐると回っているよくわからない画面に。
(鳴る音楽にはノイズがのってる)

 ここで左の太陽(つまり昼の時の会社員の顔の比喩なんだろなあ)をクリックすると、会社でのキャラクターたちの一覧とその他ミニゲームやギャラリーの選択画面に。
右の星と月の方(夜)は新鮮組の面々と占いだののミニゲームの方になるわけで、そっちは割愛。

 キャラをクリックすればプロフィールの表示。
生年がもうそんな前になっちゃうくらいの作品なんだなと実感させられます。

ドンチャンクイズ

 真ん中のドンチャンクイズは名前の通り、静かなるドンに関するクイズゲーム。

 全部正解するとパスワードが表示されて……みたいな感じっぽいんですけど、めんどいのでいつかやります(やらない)

 そりゃ作品の問題だから呼んでればわからなくもないんでしょうけど、正解する度に静也が出てきて踊る演出だのもあってテンポ悪いし、どんどん難しくなってくしでめんどくせえ。
ほんといつかやるか、だれかやっといてください、手に入れて。


静也のボツコレ

 真ん中右のボツコレも名前の通り、静也のデザインしたネタデザインの数々が見られるギャラリーとなってます。

 いろいろあるなかでひとつだけ。
一円玉ショーツが消費税導入なころのアレだと思うと、ほんともういろいろとアレだなあと。



 とかくまあ、そんなかんじのブツが存在してるんですよ。
発売年はわかってても、広告あったのかとか、何月ごろ発売されたのかとかよくわからないものなんですけど、と。
そんなかんじでかいておくもの。かいたものです。

ふげ。




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