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ウインターカップ2023展望


【男子】

男子全体展望

ウインターカップ2023。今年は飛び抜けたチームが無く、かつてない大混戦が予想される。15校前後は優勝の可能性を秘めているのではないだろうか。

優勝候補としてあげられるのは日本航空/土浦日本大/福岡大大濠/開志国際/藤枝明誠/福岡第一/東山の7校
優勝とまでは言わないがベスト4もあり得ると考えられるのは延岡学園/美濃加茂/京都精華学園/桜丘の4校
ベスト8候補は尽誠学園/帝京長岡/八王子学園八王子/北陸/仙台大明成/東海大諏訪の6校

ここでは優勝候補に挙げた7校について少し触れたいと思う。

ところで優勝候補になんで土浦日本大がいるのと思う方も多いのではないだろうか
確かにここまでの戦績を見る限り妥当な意見なのは否めない。ただ組合せに恵まれたのもあって日本航空を破った勢いに乗りというパターンが考えられるからである。IHではエース深澤の負傷退場が大きく響いたが、そもそも国体2連覇中の茨城を中心としたチームな訳で完璧に嵌まれば優勝するだけの戦力はあるはず。もっとも早期敗退も十分に起こりうるが、、、

IH王者の日本航空は言うまでもなくジェリーが全ての中心。かくいう自分もいくら凄くとも留学生1人じゃ優勝は無理だろうと思っていた、しかしながら余りにも規格外の怪物だった。言うなればアメリカの高校生トップレベルのフォワードが日本に来てしまった感じ。一方でIH優勝のもう一つ大きな要因はダークホースだったことである。まぁ他の優勝候補からしたらそこまで研究しないのは当然で(だったらその分他のチーム分析するでしょ)結果的に開志も東山も明らかに研究不足(特にゾーンに対する)を露呈していた。なので研究されているであろうWCではそこがキーポイントになる。ただしU18トップリーグ参加しなかったことで研究機会が減っているのはプラス要素。

IHは不出場だった福岡大大濠はWC予選ではリベンジを果たし見事に1位通過を決めた。
主軸に下級生が多いということもあり夏以降急激に成長している印象を受ける。特に湧川弟が覚醒している。あれほど入るシューターは全国にもまずいない。さらに高田と渡邊はアンダーの大会を経験しプレーの随所に自信が見られるようになってきた。そしてPG。ここに1年生の榎木が抜擢されたことでチームのピースが噛み合った感じがある。

開志国際はIHは不本意な結果に終わったもののU18トップリーグを全勝優勝。IHまで無敗だったのもあるし一番安定してるチームなのは間違いない。その分決め手に欠く部分はあるんだけどそこも平良兄がどうにかできるでしょう多分。後はIH絶不調だった澤田が普段通りのパフォーマンスできたら優勝候補の筆頭。正直余りにも安定してるから書くことがそんなに無い()

藤枝明誠は赤間とロードプリンスのダブルエースが核。U18トップリーグはロードプリンスが欠場したことで散々な結果となったが怪我の功名かこの間に思い切って下級生を試すことができ、課題だった選手層に改善の兆しが見られるようになった。更にIHまではエース2人に頼りすぎるきらいがあったがそこも無くなりそつがないチームに。乗せたら一番怖いと思う。

例年よりハーフコートオフェンスを重視するスタイルを目指した矢先にアピアの故障で元に戻さざるを得なくなった福岡第一。案の定IHにはチームの完成が間に合わず例年のような圧が見られなかった。更にU18トップリーグでようやく行く末が見えてきた矢先、エースの崎濱が故障離脱。崎濱、アピアのともに今大会には間に合ったもののどこまでパフォーマンスを取り戻せているか。そこが大丈夫ならこのチームはまず一番鍛えられてるしミスも無いから上位進出は固いはず。

最後に東山。超攻撃的なスタイルは例年と変わらず、今年は佐藤友、瀬川、佐藤凪の3人を中心に得点を挙げ続けるのが魅力。ただそれ以上にベンチから出てくる小泉が本当に効いていてエースストッパーとしてこれ以上無い働きができるっていうのはこのチームにとって最大の保険。十川や伊計などの控えガード陣も充実している。優勝予想で一つ選ぶなら個人的にはここを挙げたい。


各ブロック展望&勝ち上がり予想(男子)

ここからは各ブロックごと簡単に。
予想は贔屓や波乱含みの期待等は無しに最も可能性が高いと思われるパターンを記しました。
※便宜上トーナメントの左上から反時計回りにA、B、C、Dと名前を付けておきます

Aブロック

二回戦
日本航空-高岡第一
広島皆実-新田
土浦日本大-鳥取城北
成立学園-尽誠学園

ベスト16
日本航空-広島皆実
土浦日本大-尽誠学園

ベスト8
日本航空-土浦日本大

とにかく日本航空のくじ運が良すぎる。
ベスト4まで勝ち上がる上で壁になりそうなのが土浦日本大しかいない。ただ良くも悪くも相手なりに試合しがちなチームなため大差勝ちっていう事象自体は余り発生せず10点差前後の結果が並ぶと思われる。
その土浦は勝負弱さを克服できればかなりいけるのではないか。他にあげるとしたらIHベスト8の尽誠学園か。強いて言えば成立学園和歌山南陵の一回戦の勝者が旋風を巻き起こす可能性が無きにしも非ず。
ただ結果的にこの組合せで他の3ブロックが割を食うことに……


Bブロック

二回戦
育英-別府溝部学園
延岡学園-正智深谷
京都精華学園-八戸学院光星
福島東稜-福岡大大濠

ベスト16
育英-延岡学園
京都精華学園-福岡大大濠

ベスト8
延岡学園-福岡大大濠

よくもまぁこんなに集まったなと。
もっとも、福岡大大濠が最有力なのは間違いない。とはいえ、IHで開志を追い詰めエキシビションマッチで第一を破った延岡学園、東海大会決勝で藤枝相手に延長に持ち込んだ美濃加茂、京都予選で東山と大接戦だった京都精華学園、新潟2強の一角である帝京長岡というそうそうたるメンバーが揃う。そしてその当該校同士が初戦でぶつかるという最早滅茶苦茶なことに。
大濠も大濠で初戦の相手が東北王者の福島東稜になる可能性が高く全く油断できない。
育英九州学院別府溝部学園にもベスト16のチャンスは十分にある。


Cブロック

二回戦
開志国際-四日市メリノール学院
羽黒-明徳義塾
八王子学園八王子-宇都宮工
埼玉栄-藤枝明誠

ベスト16
開志国際-羽黒
八王子学園八王子-藤枝明誠

ベスト8
開志国際-藤枝明誠

ここも揃った。
ただし開志国際側は楽で、ベスト8まではほぼ確定と言っていい。
一方で逆サイドは相当キツい。IHで下級生主体で東山に善戦した八王子学園八王子と北信越準優勝の北陸が初戦でぶつかる上に関東新人優勝片割れの宇都宮工も。藤枝明誠は余裕もてる試合が一つもない組合せになったため選手層も考えると体力的にかなり苦戦してもおかしくないと個人的には見ている。


Dブロック

二回戦
福岡第一-北陸学院
東海大諏訪-桐光学園
帝京安積-岡山商科大附
桜丘-東山

ベスト16
福岡第一-東海大諏訪
帝京安積-東山

ベスト8
福岡第一-東山

ここは初戦2つがほぼ全てを決めるはずだ。仙台大明成福岡第一の対決は本年の戦績だけで言うならば第一が圧倒的有利な一方で今回の明成は負けられない理由が余りにも大きいということを考慮すると終盤の粘りが異次元なレベルに達するのではないだろうか。東山は初戦がIHで第一と4点差の桜丘となる可能性が高いためここにある程度のピーク持って来る必要性が生じ、トーナメント戦ということを考えると難しくなった(ピークの山を2回作るのはかなり大変)
そう考えるIHで優勝した日本航空と大激戦を繰り広げた東海大諏訪にもかなりチャンスがある。個人的には東北新人王者の帝京安積がどう立ち回るかにも注目したい。


男子注目選手

※各校1人まで20人

オルワペルミ ジェラマイア:日本航空㉓:2年
深澤 桜太:土浦日本大⑤:3年
金山  颯:尽誠学園②:1年
成松 輝彩:延岡学園④:3年
エブナ フェイバー:美濃加茂:2年
三村  蓮:正智深谷④:3年
藤内 翔真:京都精華学園⑰:3年
児玉 雅空:帝京長岡⑧:3年
湧川 裕斗:福岡大大濠⑬:2年
平良 宗龍:開志国際⑬:2年
小川瑛次郞:羽黒⑩:3年
十返 翔里:八王子学園八王子⑫:2年
和田 拓磨:北陸⑦:2年
石川 晃希:宇都宮工⑦:3年
赤間 賢人:藤枝明誠⑫:3年
ウィリアムス ショーン 莉音:仙台大明成⑧:3年
崎濱 秀斗:福岡第一⑰:3年
菅野  陸:帝京安積⑭:3年
舘山 洸騎:桜丘①:3年
瀬川 琉久:東山⑤:2年



【女子】

女子全体展望

女子に関しては男子ほど詳しくないから軽く
優勝は京都精華学園岐阜女子桜花学園の3校以外は正直考えにくい。
混戦模様の男子に比べ全体の実力差が大きい。ただし京都精華学園が大阪薫英女学院を苦手すぎるため準決勝で敗れる可能性が少なからずある。また、ベスト4候補の有力校では大阪薫英女学院か札幌山の手のどちらか片方が強力な石川県勢に不覚をとるパターンも起こり得るか。


各ブロック展望&勝ち上がり予想(女子)

ここも各ブロックごと軽く。
予想は贔屓や波乱含みの期待等は無しに最も可能性が高いと思われるパターンを記しました。
※便宜上トーナメントの左上から反時計回りにA、B、C、Dと名前を付けておきます

Aブロック

二回戦
京都精華学園-浜松開誠館
開志国際-日本航空北海道
市立船橋-広島皆実
星城-聖和学園

ベスト16
京都精華学園-日本航空北海道
広島皆実-聖和学園

ベスト8
京都精華学園-聖和学園

順当に京都精華学園聖和学園のベスト8になりそう。
ただし京都精華の初戦は浜松開誠館となりそうでいきなり岐阜女とぶつかったIHのように苦戦する可能性はある。
創部一年目の一年生軍団、日本航空北海道と清水姉妹率いる下妻第一の対決は一回戦屈指の好カード。かつて藤浪や弥富北など率いた中学バスケ界屈指の名将、鷲野先生が監督に就任した星城の戦いぶりにも注目。


Bブロック

二回戦
東海大福岡-柴田学園大柴田学園
聖カタリナ学園-東京成徳大高
福島東稜-東海大諏訪
鵬学園-大阪薫英女学院

ベスト16
東海大福岡-東京成徳大高
東海大諏訪-大阪薫英女学院

ベスト8
東海大福岡-大阪薫英女学院

大阪薫英女学院の初戦は恐らく北信越女王の鵬学園。入りが難しい初戦でこれはいきなりの試練だ。
一方反対側は福岡1位の東海大福岡、四国女王の聖カタリナ学園、東京1位の東京成徳大高が潰し合う過酷な組合せ。更には3x3U18日本選手権で優勝した鵠沼も。どうなるかが全く読めず大混戦模様と言える。


Cブロック

二回戦
札幌山の手-日本航空石川
足羽-和歌山信愛
大阪桐蔭-土浦日本大
明星学園-精華女子

ベスト16
札幌山の手-足羽
土浦日本大-精華女子

ベスト8
札幌山の手-精華女子

一回戦で千葉経済大附精華女子のIHベスト8同士の対決というとんでもないカードが実現。どちらかが初日で消えるのは勿体なさ過ぎる。
札幌山の手は北信越女王の鵬学園を破ってIHに出場した日本航空石川といきなりぶつかることとなり薫英同様IHベスト4の2校は初戦が山場に。足羽大阪桐蔭土浦日本大明星学園といった実力校も揃っており激戦が予想される。


Dブロック

二回戦
岐阜女子-済美
滋賀短期大附-日本航空
京都両洋-三田松聖
島原中央――桜花学園

ベスト16
岐阜女子-日本航空
京都両洋-桜花学園

ベスト8
岐阜女子-桜花学園

桜花学園岐阜女子の因縁の対決なるか。両校とも不本意な結果に終わったIHの雪辱を期したい。
一方でIHベスト8の富岡東はいきなり岐阜女を引いてしまった。個人的には創部2年目、島原中央の初陣も楽しみだ。
なおこのブロックは慶誠に相当注目してたのだがエースのジョバが故障で欠場するということでかなり厳しくなったと思われる。


女子注目選手

※各校1人まで20人

堀内 桜花:京都精華学園④:3年
後藤 音羽:浜松開誠館⑤:2年
庵原 有紗:日本航空北海道⑥:1年
清水 瑠莉:下妻第一⑤:3年
阿部 友愛:聖和学園⑨:2年
伊東友莉香:東海大福岡⑮:2年
西田 美咲:安城学園④:3年
片岸 風花:鵬学園④:3年
島袋  椛:大阪薫英女学院⑤:3年
大山瑚南菜:札幌山の手⑧:3年
アデバンジョ ブレッシング:日本航空石川⑱:3年
下田 美希:埼玉栄⑯:3年
北條 瑚奈:大阪桐蔭④:3年
岡﨑 真依:土浦日本大④:3年
角 陽菜多:千葉経済大附④:3年
絈野 夏海:岐阜女子④:3年
岸   希:慶誠⑫:2年
大柴 沙和:日本航空⑪:2年
木谷 夢菜:京都両洋⑦:2年
田中こころ:桜花学園④:3年

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