コアクリア後ボスコン：ウィルオーウィスプ

ウィルオーウィスプ

「アバー」/「おれはウィルオーウィスプ＝サン」/「ドーモ、ウィルオーウィスプです、アバー」

原作：ネクロマンティック・フィードバック

ウィルオーウィスプはリー・アラキ先生が作り上げたゾンビーニンジャで、強力な「オバケ・ニンジャ」のソウルが憑依している。
ウィルオーウィスプには知性というものがほとんどなく、そのため話す言葉は上記の3種類程度のものだ。
そのため、衝動に従って、多数の鬼火めいた炎を操る「ヒトダマ・ジツ」で無差別に周囲の存在を炎上させて殺す「バーナー事件」を起こしている。

ウィルオーウィスプ(種別：ニンジャ/ゾンビー)
カラテ：5　　		体力：15
ニューロン：6    精神力：6
ワザマエ：5　		脚力：3
ジツ：7　　　		万札：10
近接攻撃ダイス：5	遠隔攻撃ダイス：5	回避ダイス：6(回避難易度Hard)
◇装備とサイバネ
ボロ布めいたニンジャ装束(特記事項なし)
◇スキルとジツ
『ゾンビーニンジャ』『★★★ヒトダマ・ジツ』『★死体リン操作』『知性欠損』

『ゾンビーニンジャ』
　ゾンビーニンジャは以下の有利特徴と不利特徴をあわせ持つ。
　　・ゾンビーニンジャの【体力】は、【カラテ】x2、もしくは【カラテ】+10で算出する（反映済）。
　　・ゾンビーニンジャの【脚力】は、本来よりも-1される（反映済）。
　　・ゾンビーニンジャに「カナシバリ・ジツ」などの精神攻撃や、【精神力】/ニューロンへのダメージは作用しない。
　　・ゾンビーニンジャはあらゆる『遠隔攻撃』に対してのみ有効な『ダメージ軽減1』を持つ。
　　　ただし、爆発や火炎ダメージに対してはこの『ダメージ軽減』を使用できない。
　　・ゾンビーニンジャはあらゆる毒によるダメージや効果を無視する。
　　・ゾンビーニンジャは精神反応速度が遅いため、自身の行うあらゆる『回避判定』の難易度が+1される。
　　・ゾンビーニンジャが『サツバツ！』の出目6を受けた場合、即死効果の代わりに追加ダメージD6を受ける。

『★★★ヒトダマ・ジツ』：
手番に「その他の行動」を消費して使用。
使用した場合自動的に、自身の周囲5x5マス内の好きなマスに【ジツ】値と同数の「ヒトダマ」が現れる。
また、【精神力】3を消費し、「難易度：U-Hard」のジツ発動判定に成功することで、
呼び出す「ヒトダマ」の数を【ジツ】値の2倍にすることができる。
これは1戦闘中1回しか使用できない。

『★死体リン操作』：
ヒトダマ」で「種別：ニンジャ」か「種別：モータル」のキャラクターを殺すたび、
次ターンに呼び出す「ヒトダマ」の数が2つ増加する(倍加する場合は+4つ)。

『知性欠損』：ウィルオーウィスプの知性は欠損しており、単純な行動しか行えない。
そのため、このニンジャは手番に移動や連続側転と『★★★ヒトダマ・ジツ』を使う以外の行動を取らない。
また、このニンジャは自身に対して最後にダメージを与えた相手にヒトダマ・ジツによる攻撃を最低でも3回は集中させる。

ヒトダマ(種別：ジツの産物)
カラテ：-　　	体力：1
ニューロン：1	精神力：-
ワザマエ：-　	脚力：10
ジツ：-　　　	万札：0
近接攻撃ダイス：-	遠隔攻撃ダイス：-	回避ダイス：-
◇スキルとジツ
炎上：自身に隣接する敵1体に対して、自動的に「火炎ダメージ1」を与え、そのまま消滅する(回避難易度：Normal)。
この攻撃をまとめて回避することはできない。

ウィルオーウィスプ自身は耐久力は高いものの、回避能力は低い。また、「知性欠損」によって、ある程度PC側で狙われるターゲットを操作することが可能である。
ウィルオーウィスプとのイクサでは、大量に呼び出される「ヒトダマ」を手数の多いキャラクターや遠隔攻撃が得意なキャラクターが攻撃して対処可能な数に落としつつ、近接攻撃の得意なキャラクターがウィルオーウィスプを攻撃することになるだろう。

シナリオにアクセントを付けるため、ウィルオーウィスプの出現場所を原作のような廃テンプルではなく、多数のサラリマンや家族連れが歩いている通りなどにするのもよいだろう。そうした場合、PCはウィルオーウィスプの「★死体リン操作」を妨害するため多数のモータルを先に殺すなどの判断を求められることになる。

モータル(種別：モータル)
カラテ：1　　	体力：1
ニューロン：1	精神力：1
ワザマエ：1　	脚力：1
◇スキルとジツ
「カルマ：善」

当然これによってDKKを溜め込んだ場合、原作のようにニンジャスレイヤーとの戦いになる。PCがそれなりに強くなっているため、「チャドーを学んだニンジャスレイヤー」を出現させても良いだろう(『ニンジャの自宅』でPCたちを取り逃したため、今度こそ殺害しようとしている)。

ウィルオーウィスプをシナリオに登場させるには？

1：リー先生からの依頼

原作『ネクロマンティック・フィードバック』と同じく、リー先生やソウカイヤからの依頼でPCたちはウィルオーウィスプを捕獲することになる。
その場合、ウィルオーウィスプには以下のようなオプションを付けておくといいだろう。ウィルオーウィスプを背負う場合は、PCは脚力が-1、連続側転難易度が+1される。

『捕獲対象』：
このニンジャは【体力】が0以下になる攻撃を受けても、1度だけ【体力】が0で下げ止まり、行動不能になる。
この状態ではこのニンジャを捕獲することが可能となる。
再び攻撃すると、このニンジャは爆発四散する。

PCが壁を超えている、近接武器系クランや遠隔系クランの憑依者を含んでいる等の場合、高難易度オプションとして「ブラックヘイズ」に漁夫の利を狙わせるのも良いかもしれない。
彼はソウカイヤではなくアマクダリやザイバツのような組織に雇われ、ウィルオーウィスプを捕獲するビズを行っているという設定にし、PCがウィルオーウィスプを追い詰めた時ヘイズネットによる罠を発動させるのだ。

2：デッカーの手助け

PCがヤモトたちを助け、ソウカイヤをヌケニンしている場合はこちらのシナリオをプレイするといいだろう。
ふらふらと街中を逃げているPC(及びヤモト)はたまたま親切なデッカー、シンゴ・アモに助けられ、一時的に彼の家に居候することになる。そんな中で、シンゴ及び彼の相棒タバタ・ヤスキリが調査している「バーナー事件」の調査をPCは手伝うことになる。そのうち、シンゴとタバタはウィルオーウィスプに傷つけられ、PCが原作のシンゴの代わりにウィルオーウィスプに戦いを挑む。
ソウカイヤをヌケニンしている都合、アジトや万札を失っているPCはあまり強くないため、ウィルオーウィスプに追い詰められる可能性が高い。
その場合はヤモトの持つ「シ・ニンジャ」のソウルがウィルオーウィスプに働きかけ、彼を弱体化させる(あまりにヤモトのソウルの力にPCが頼るのも良くないため、例えば『【ジツ】値が-2され、回避ダイスが2個減少する』など、派手でないものの間違いなく勝ちの目を増やす程度の弱体化が望ましい)。

3：不運なエンカウント

PCたちがネオサイタマで遊んでいたり仕事していると、たまたまウィルオーウィスプとエンカウントしてしまった。もちろんウィルオーウィスプには知性がないため、容赦なくPCを襲う。
この場合はどんな状況でもウィルオーウィスプと戦わせることが出来るだろう。

難易度低下オプション

PC側が範囲攻撃手段に乏しかったり、能力値が低いなら、原作のようにウィルオーウィスプとの戦闘で「シンゴ・アモ」を出現させても良い。
彼は「ショックブラスター」で2ターンに1回射撃を行い、「ヒトダマ」を吹き飛ばそうとする。

シンゴ・アモ(種別：モータル/デッカー)
カラテ：4　　	体力：5
ニューロン：5	精神力：5
ワザマエ：5　	脚力：3
近接攻撃ダイス：4	遠隔攻撃ダイス：7	回避ダイス：5(Hard)
◇装備とサイバネ
『ショックブラスター』
非LAN直結デッカーガン(オノミチ・カスタムとして扱う)
サイバーサングラス
防弾/防刃チョッキ(体力+1)

『ショックブラスター』
「重火器」「爆発5x5」「ダメージD3」『モード切り替え』
『モード切り替え』：非移動時のみ「モード切り替え」を宣言可能。
宣言した場合この銃器のデータは以下のように変化する。再使用した場合は元に戻る。
「重火器」「ダメージ2D3」「対ニンジャ仕様」

◇スキルとジツ
「カルマ：善」『ベテランデッカーの勘』
『ベテランデッカーの勘』：
シンゴ・アモは重サイバネではないが、長年に渡り死線をくぐってきたため、
重サイバネと同じようにニンジャの攻撃を回避することが出来る。

◇備考
シンゴ・アモが死亡した場合、『ショックブラスター』をドロップする。
これはシナリオ終了時に失われる(警察署から持ち出したものであるため、一定期間でロックが掛かるなどの理由だ)。

最後に

このプラグインは非営利かつ悪意のない使い方であるなら、好きなように転載/改変をしてもらって良い。ただし、その場合はこの記事へのリンクを示してもらえれば嬉しい(万が一公式のプラグインと混同するようなことがあっては困るので、それを防ぐためだ)。

更新履歴

20/11/08　公開