オススメ本(2020年3月)

個人的に、金融リテラシーの低い方がインターネットで金融商品の情報を収集するのって、結構危ないと思っています。

理由は2つあって、一つは、近年SNSが発達して、情報は「探す」から「受け取る」に変わってきたからです。

SNSの特性上、自分の好きな人の意見(=自分と似た意見)ばかりタイムラインに流れてきますから、たくさんの人の意見を集めたとしても、多角的な意見は手に入りづらいんですよね。

だから、SNSで情報収集すると、似たような意見しか集めてないのに、「いろんな人の意見を聞いてみたけど、皆がそう言っているから間違いない!」みたいなバイアス(錯覚)を生んでしまうんですよ。

金融商品みたいな大きな買い物をする時って、本来、多角的な意見を取り入れて決定すべきだと思うので、これは良くない傾向だなぁと思います。

あと、もう一つは、インターネットの世界って、中立的な意見より、極端な意見やポジショントークが目立つからです。

保険はその典型例です。

「医療保険は不要!」みたいな事を発信すると目立つんですよ。
それで、信者な人とアンチな人がバイラルを生んで、発信者には広告収入が入ってきて一丁上がり!みたいな。

人生にとって重要な金融商品の選択を、そんな、広告・アフィリエイト収入目当ての人の意見に任せて大丈夫なのかなと思います。

でも、だからと言って、保険屋さんに相談すると、十中八九営業トークしか聞かされないんですよね。
極端な例を持ち出して不安を煽ってくる人も居るので、これはこれで厄介…。

不適切な営業をする募集人も絶えませんし、良い募集人を見つけるのも大変です。
(先日も、行政処分を食らってた会社がありましたね…)


僕は現実世界では、保険を売らないFPとして活動しているんですが、そういう事情からか、「保険のセカンドオピニオン(有料相談)」は、かなりニーズが高いです。

それで、時々勘違いされるんですが、僕自身は決して保険不要論者ではありません。
不要と切り捨てる訳でもなく、お守りだと妄信する訳でもなく、保険選びに普遍的な正解は無いので、お客様が納得して決定したものが正解だと思っています。


あらゆるリスクに保険で備えるのはあまりに経済不合理なので、どこかで線引きをしなきゃいけないというのは、異論が少ないはず。
だから結局、保険選びって、その線引きをどうやるかに尽きると思うんですよね。

そして、そこで必要なのは、金融リテラシー心構えだと思っています。

今回オススメするのは、そういうものを身につけさせてもらえる本です。
テーマは「保険」で、FP以外の人にもオススメできる、保険を選ぶ際に役立つ良書です(今回は、特別に2冊紹介します)。


(注)既にご存じの本であった場合にも返金はできませんので、予めご了承ください。

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