東城マヤのアーカイブ

・基本情報

氏名:東城 マヤ  研修課
年齢:不詳
クリアランスレベル:4
一人称「私」
 話し方は誰にでも「なんか用?」「あー、そう」とすこし愛想が悪い。表情は変わらない。CPUに負荷がかかる(感情が高ぶる?)とノイズがかかった声になり最悪言葉が聞き取れなくなる。

・詳細

 大鳥居を通ってヴィルーパに送られたアンドロイド、というより正確にはアンドロイドに入った自己進化能力を持った高度なAIウィルス。研修課課長を務めオーパーツ〈大鳥居〉の研究も行っている。性格は極めて短絡的で倫理的な問題などを度外視した思考が多いため、定期的に問題を起こしている。そのせいで過去に一度凍結処分を受けている。ただ大切に思っている人物には一般的な倫理観で接する。
  問題は起こすが荒事には向かないタイプで腕力は外見相応に一般的な子供程度なため非常にひ弱。さらにボディが人間を非常に精巧に再現して作られておりその影響か、動くとすぐに体力不足で動けなくなる。しかしその代わり強力なハッキング能力がある。これは電子機器から生命体と多くの対象に可能であり、干渉した対象を自在に操作する。そして本体であるウィルスの入ったUSBを電子機器に接続することで完全な乗っ取りをすることができる。この乗っ取りは生命体にはできないが、ハッキングより強力でほぼ自由に対象を操れる。

・装備

天霧重工製_TACS「フィンバック」
 TACSはThermal Acoustics Cooling Staff、熱音響冷却杖の意。周囲の熱を音と冷気に変換することのできる機械杖。温度を操作することで単純に物質を凍らせたり、杖から磁力を発生させると同時に周囲の温度を下げることで一部の銃弾やブレードを弾く超伝導体のフィールドを発生させ防御することもできる。ただし熱に非常に弱く、一定以上熱が蓄積すると機能停止し最終的に発火する。

信号機
概要:信号機はエネルギーを消費して、大鳥居を強制的に起動し、対象の人間の記憶、または身体を”捧げる”装備である。操作には莫大なエネルギーを消費する上、使用するエネルギーの精製には複雑な工程が必要なため容易に使用することは難しい。

詳細:研修課課長東城マヤが故郷への帰還をするために進めている大鳥居の研究中に、本来強制的に大鳥居を開き指定した世界までの道を開くために作られた装備の失敗作。
 大鳥居の研究の成果として、人間の命や記憶、身体などの代償を払うことで大鳥居が開くことが判明している。この情報は観測者の中でもごく一部にしか開示されていない。この能力を利用して強制的に対象を大鳥居に捧げることで、記憶の欠損や身体へのダメージを引き起こすことができる。

※この装備についての公開情報はほぼなく、技術面においてもほぼすべてが東城マヤによるオーパーツ「大鳥居」の調査によって生み出された独自技術が使用されているため、他者による理解も困難を極める。

カワタレ
 誰にも存在すら知らせていない装備。使用も記録に残らないよう細心の注意を払う。

・過去

 彼女の製造された1945年。彼女の世界での歴史では後に大規模な組織間の摩擦が原因の大戦が勃発し、それに巻き込まれる形で彼女の祖国も戦争状態に陥った。
 空前絶後の大戦争。焦った各国は技術開発に莫大な金を投じ不毛な競争を生んだ。後にこの国々には枯れた大地ともう二度と新たな場所に旅立つことのできない体のみが残され、緩やかに迫りくる滅亡を待つのみとなる。
 そんな戦乱の中を東城マヤは家族と言える同型のアンドロイドたちとともに戦った。大戦以前からの家族は、彼女にとっても過酷な日々を生き延びる力の源になっていた。時に励まし、傷を癒しあいながらお互いのつながりを信じて戦った。しかし、日に日に家族は減っていく。誰もが次は自分かと不安をつのらせ、目の前で散る仲間を見ては癒しがたい傷を負って自ら命を絶つ。そして彼女は家族がいなくなるたびに、自らの服に小さな花を描いて家族とともに生き延びようとした。
 最後の一人になった時、救われないと悟った。ここから先は、誰も自分をなぐさめてはくれないし助けてもくれない。封印していた平穏な思い出は美しい空と共に消え去り、残るは望まれない現実と薄汚れた雲。もう考えることすら捨ててたどり着いた先。すべてを終わらせるために。自分も家族のもとに行きたいと願って海に落ちた。

・イメージ曲

・14:37 2021/01/17 信号機の設定を追加
・2021年5月6日 過去を修正

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