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【レビュー】黒瀬寛幸「Djavaboo」2021年5月27日発売

5月27日にリリースされた、黒瀬寛幸さんの初ソロアルバム「Djavaboo」を聴きました。

のっけからちょっとアレな褒め言葉になるんですけど「普通にすごくベースがカッコ良いアルバム」でした

この「普通に」を説明させてください。
まず、黒瀬さんはベーシストです。
ベーシストが作ったアルバムということは、ベースが主役というか、なんかこうベースがフロントにいそうというか、ベースラインがずっと縦横無尽に踊ってそうというか、そういうイメージがあったんですね。
といってもベーシストのリーダー作品をほとんど聴いたことがないので勝手な思い込みですが。
もちろんそういう作品も良いし、それが好きな人もいます。
でも私は、曲の中にいるベースらしいベースが好きなんです。
裏方とか縁の下の力持ちという意味じゃなく、曲を生かして自分も生きるというか。

そして聴いてみた結果が「普通にすごくベースがカッコ良いアルバム」だったんです。
とても好みでした。

エレキベース好きな私としては3曲目のカッコ良さを推したいところなんですが、一番好きなのは4曲目です。
コントラバスをゆったり鳴らすのが心地よくて。
ロングトーンというより白玉と表現したいような、鳴っている音色だけでなく、消えていく語尾の優しさも楽しめるような。

私が文章を書く時、大切にしている視点があります。
「何を書くかで知性がわかり、何を書かないかで品性がわかる」
というもの。
黒瀬さんのアルバムを聴いて、この言葉がフッと思い浮かびました。
鳴らすところと、鳴らさないところ、その塩梅が凛々しくてカッコいいんだなぁと思いました。

そうそう、4曲目に話を戻して。
心地良いコントラバスの演奏を聴きながら、なぜだか母性を感じたんです。
黒瀬さんは男性ですけど父性というと意味が変わっちゃうので、性別がどうとかじゃない大きな意味での「母性」。
そしたら、なんと!
最後の最後にお子さんの声が入っていたんですよ!
クレジットを確認したらご子息で。
私すごくないですか?(すごいのはそれを感じさせた黒瀬さんです)

というわけで、黒瀬寛幸さんの「Djavaboo」を皆さんもぜひ!

CDとしてはこちらから購入できます。

配信はこちらから。

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記:2021年6月15日

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