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【レポ】川崎哲平ジャズベース弾き比べソロライブ

2020年8月30日、桜新町Neighborで行われた川崎哲平さんのベース単独イベントへ行ってきました。

今回のイベントは「楽器比較」がテーマ。

手元に一軍機材が全てあるのでそれを持ち込んで紹介、そして演奏。
第一弾はfenderのジャズベース縛りで!
一人ですので、オケやリズムトラックに合わせての演奏になります。

そのジャズベースの皆さんがこちら。

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左のホワイトが一番古く、右のナチュラルが一番新しい(と言っても79年)年代順の並び。

開演前、チューニングしながら左から順に鳴らされていたんですが、もうその段階で帰ってもいいぐらい、チケット代の元は取ったと思えるほど、私は満足しました…!

だって、どれを弾いても「川崎哲平さんっぽい音」がするんですよ。
ピッキング(右手で弦を弾く)が強くて、でも荒々しくはなくてきっちりコントロールされている音。
「放ってる」みたいな開放的な感じじゃなくて「聴いて確認しながら鳴らしてる」っていう正確な音。

ジャズベースの年代による音色の違いが今回のテーマなので、褒め言葉に聴こえないかもしれないけど、私はそれがなんだかすごく嬉しくて楽しかったんです。
もちろんもちろん楽器による違いは絶対にありますけど、それをベーシストのピッキングが上回るというか。
上回る…というよりも「持ちつ持たれつ」とか「相乗効果」みたいな関係だったらいいなぁと思っていたのが証明されたような喜びがありました。

特にそれを感じたのが、一番新しい79年のナチュラルでスラップをした直後に、一番古いホワイトでスラップした時。
川崎哲平さんは「こっち(ホワイト)だとさっき(ナチュラル)ほど攻撃的じゃないというか」みたいに仰っていました。

私が感じたのは、ホワイトが「仕事のスラップ」で、ナチュラルが「ベースキッズのスラップ」みたいな。
私はベーシストの手元しか見ないので川崎哲平さんの表情は分からないのですが、明らかにナチュラルのスラップの方が「ノってる」音がしました。

…ここまで思いっきりのびのびと書いてますが、いつものように主観でお送りしていますからね~。
ベーシストじゃないただのベース好きが感じたままを書いているだけですからね?

今回のテーマ以外の話になりますが、スラップのサムとプルと普通の指弾きで音量が変わらないところがカッコ良かったです。
(音量…でいいのかな…耳への刺さり方がプルだけ痛いとかじゃなくて均等な感じ)
音色というか音のニュアンスはハッキリ変わるのに、音量は指弾きでも下がらない。
指弾きが大きいのか、プルを抑えているのか分かりませんが、ストイックな感じがしてカッコいいなぁと思いました。

私はアンプ直なのかプリアンプを通しているのか聴き分けられないんですけど、スラップから指弾きの途中で何かを踏んでるようにも見えなかったから、純粋にピッキングなんだと思います。
【追記:川崎哲平さんからお答えを頂きました🙏】

発言でイイなぁと思ったのは「16分を刻むのが好き。そこまで低音が出すぎず整理されている音」って仰ったところ。
どの楽器を弾いている時だったかあいまいなんですが…アーカイブ(録画)が公開されたら確かめてみようと思います。
「16分を刻む」という地味なところに喜びを感じるのがイイなぁと。

どんどんイベントの主旨から外れるレポでアレなんですけど、雑談で嬉しかったのは「ひとりでやってみると色々分かりますね。水も飲めない。ボーカルの人は大変ですね。水飲んだらシーンとなっちゃうんですね」みたいに仰ったところ。
アゴで鎖骨が割れるほどうなずきました。
その後「あっでもギターの人が何か喋ってつないでくれるのか」みたいに、あくまでもベーシストは喋らない前提の話も面白かったです。
(現実はボーカルが水をのんでもだいたい誰も助けないからシーンとした中で視線をあびながら飲んでます 笑)

というわけで、ものすごく楽しかったです。
楽しすぎて、ビール→ビール→スパークリングワイン→ハイボールと、2時間にしてはハイペースに呑んでしまったぐらい楽しかったです。
川崎哲平さん、NEIGHBORの皆さん、一緒にイベントを楽しんだ皆さん、ありがとうございました!

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そんな長い動画(8分)見ていられないよ!って人はTwitter用の30秒動画↓だけでもぜひ!

記:2020年8月31日

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