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澤近泰輔 65祭 The Chronicle - ベース好きの感想(b.惠美直也)

2023年6月20日に町田市民ホールで行われた、澤近泰輔さんの65歳を祝う「The Chronicle」。
そのロングラン配信が、昨日(7月23日)から始まりました。

一般的な配信アーカイブって1週間くらい?だと思うんですけど、こちらはなんと9月3日までという大サービスっぷり。
出演者も豪華だし、夏休みだし、きっとたくさんの人がこの配信を観るんじゃないかということで、ベース好き視点の感想を書いてみます。

※出演:澤近泰輔、ASKA、八神純子、佐々木良(キンモクセイ、Sasatica)、宇海-UUMI-、関淳二郎(Gt)、惠美直也(Ba)、佐藤邦治(Dr)、谷口いづみストリングス

https://www.mahoroza.jp/230723machida65

ボーカル陣の感想はみなさん書かれるでしょうし、澤近さんやストリングスなど各楽器もファンの方がそれぞれ言及するはず。
何度もアーカイブを観る楽しみ方のひとつとして、ベースに特化したこの感想を読みながら観て聴いてもらえると私が喜びます。
それではどうぞ。

【超!重要】
ベースの音は、スマホやパソコンのスピーカーでは聴こえません。
イヤホンで聴いてください(ヘッドホンや音楽用スピーカーでも聴こえますがベースを聴くならイヤホン推奨です)。
だまされたと思ってイヤホンで聴いてください。お願いします(五体投地)

※サンキューチャージ(投げ銭)もあります → こちら(Livepocket)

▶Time To Say Goodbye

11:00 ※参考として頭から再生したときの時間を書いています
ベースが曲に加わる瞬間は見どころ聴きどころ。
宇海さんの右奥で、惠美さんが親指で弾いているのが見えます。
旅立ちの時がゆっくり近づいている足音のような音色と音の長さ
しみじみ良いですね。
(こういう勝手に想像して勝手に言うのが好きです)

▶恋一夜

20:00
1番2回目のAメロ。
音の語尾(切り方)が、恋心へのブレーキみたいじゃないですか?
これ、2番になると長い音が増えるんですよ(21:30)
それが主人公のブレーキが緩んじゃった描写みたいでキューンと。
23:00
間奏から落ちサビで余韻を残して消えるところと、そこからグリスで入るところもお聞き&お見逃しなく。

▶信じる友(ひと)へ

28:30
間奏からサビのリピートになって、2回目の「ぎこちなくても」でベースラインがフッと動くんですね。
ぜんぜん派手じゃなくて、なんなら普通に聴いて過ぎるぐらいの動きなんですけど。
今まで淡々と鳴っていたベースがフッとほほ笑むぐらいの変化が、曲に最後の解放感を与えるようで聴き入ります。

▶ファイト

35:10
「Time To Say Goodbye」で『ベースの入り方は見どころ聴きどころ』と書いたことは覚えていますか?
あの時は『親指で鳴らす重く短い音が足音のよう』と表現しましたが、この曲は人差し指で長く鳴らしています。
この違いですよね~。
私はまだ言葉が見つからないんですけど、適材適所じゃないですか。
36:10、37:20
Aメロ?のベースが音楽っぽくないのもピッタリだなぁと。
宇海さんも歌うというよりエピソードを語る感じだから、ベースらしいラインじゃなく投げるようなフレーズが語りの現実味を増すというか。
こういう違いは澤近さんの指示なのか惠美さんの創造なのか気になりつつも、どちらであれ適材適所だと感じさせた弾き手が素晴らしいですね。

▶昔の約束

佐々木良さんがラジオで後日談として「惠美さんがこの曲のベースラインを褒めてくれて『できるだけこのまま弾きたい』と言ってくれたのが嬉しかった」みたいに話してたんですね。
※テキトー書き起こしツイートを貼ります

手前味噌なんですけど(今さら)、このコンサートからの帰り道に「ドラマティックな楽曲の数々はもちろんなんだけど、ササチカのロックポップな曲調でグイグイ乗せてくれるベースが流石!」って感想を書いてるんですよ。
いやぁ、ちゃんと伝わった私すごいなぁと思って(すごいのは伝えた惠美さんです)。

というか、その次の「サタデナイ」「愛は勝つ」も含めて良さん&澤近さんパートのベースがいちばん好みでした。
配信を観ても変わらず。
ゴリッとしたエッジ(音の輪郭)とカッコいい低音が、お二人の軽やかで朗らかな声とか曲と良いバランスだったのかも。
私が思う惠美さんらしさ「特別なことはしていないのに(していたらすみません)なぜかグッとくる」が発揮されやすいポップスだったこととか。

澤近さんが闘病中のKANさんに『心配ないからね』の気持ちをこめて演奏した「愛は勝つ」の後奏が「見よ、勇者は帰る」だったのもグッときました。
締めの合図が惠美さんの力強いグリスだったのも。

▶左手

これは何の曲っていうんじゃないんですけど、何年か前に「惠美さんの左手は見栄えより音のつながりを優先するような動き」みたいに書いたんです。
たとえば歌でいうと、息継ぎを感じさせないスムーズさというか。
それを今回も感じました。
八神純子さんの曲で特に感じたかも。
※惠美さんがそれっぽいことを書いていたツイート(リプライ)を

【追記:7/26】
現場(ホール)と配信では音の印象がずいぶん違ったというツイート。
特に「恋一夜」の間奏とか分かりやすかったかも。
他の人の感想も聴きたいです~

というわけで、なるべく長くならないよう2000字以内を目標に、ベースの聴きどころを抜粋しました。
コンサート当日と配信を1回観ただけの感想なので、これからまた配信を観て紹介したいポイントが増えたら追記しますね。
配信は9月3日まで何度でも観られますので、ぜひぜひ一度ベース主体で聴いてみてください(懇願)。

ここからは宣伝といいますか。
そんな私が、惠美直也さんと澤近泰輔さんをゲストにお迎えして、惠美さんの還暦を祝いつつ約40年間のベースラインを振り返るイベントがあります。

ベースの話しかしませんし、ベースの質問しか受け付けませんが、惠美さんの実演と澤近さんの解説が聴ける贅沢なイベントです。
主催者である私がベーシストじゃないただのベース好きなので、ベースや音楽に詳しくなくても大丈夫です。
ご安心ください。

これも宣伝ですけど、数年前から「ベースの音が聴こえるようになる方法」という動画を作っています。
今回の感想で興味をもってくださった方はぜひ~

最後の宣伝で「カロリー貯金ダイエット」という本を出版しています。
私はこの方法で170センチ51キロ前後をキープできています。
体重管理に興味のある人はどうぞ~

というわけでベース好き視点で「澤近泰輔 65祭 The Chronicle」の感想を書いてみました。
ベースを聴く楽しさや面白さが伝わったら嬉しいです。

記:2023年7月24日

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