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【レポ】スティング宮本さん主催のベースイベント

Vol.1

2019年7月30日に阿佐ヶ谷harnessで行われた、スティング宮本さん主催の「BNP」ことベースナイトパーティのレポートです。

このイベントの告知をFacebookで見たのが6月上旬。
こんな内容でした。

ベーシストによるベーシストの為のライブ&試奏会をやります!お互いのベース、エフェクター弾き比べ、演奏するもよし、セッションするもよし、見るだけもよし。」

め…めちゃめちゃ行きたい!
でも「ベーシストによるベーシストのための」ってガッツリ書いてる。
私ベーシストじゃないただのベース好き…。
でも…すっごく行きたい!

勇気を出して、スティング宮本さんにベース愛いっぱいの暑苦しい文面()で問い合わせてみたところ、快諾してくださいました。
今から振り返れば、普通に「ベーシストじゃなくても見学できますか?」でいいのに、行きたい気持ちが強すぎてすごい熱量だったと思います。
その節は、ありがとうございました!

そして7月上旬。
改めてスティング宮本さんが告知されたんですが、その時の告知文が…

「ベーシスト&ベースが好きな人」

…に変わっていました。
や…優しい!
ありがとうございます!

スティング宮本さんは、YouTubeでレコーディング映像を拝見したのが最初だったと思います。
そして、この企画に申し込んだ後の地下室の会ライブ(7月5日のVol.72)で演奏を聴いてますます楽しみになりました。

で、当日。
開場が19時(開演19時半)ということで、19時20分ぐらいに到着。
いつもは開場前に並ぶ派ですけど、今回はベーシストが主役なのでひっそり遅めに行きました。
お店はカウンターと椅子&テーブルの細長い形で奥がステージ。
いつもはベースアンプ前に座るのですが、今回はベーシストが主役なのでひっそり入り口付近に座りました。

ベースアンプは2台。
宮本さんのプレベ含めて4~5本がスタンドに置かれていて、それ以外の人は自分で持ってスタンバイしている感じ。
私以外はみんなベーシスト。(同伴者の方が1名いらしたぐらい)
見学だけの1~2名?以外、ほぼ皆さん何かしら弾いたと思います。

というわけで、ベーシストじゃないただのベース好き視点で面白かったことを書き残したいと思います。

興味深かったのは、ベースが全てプレベかジャズベタイプで、4弦でパッシブだったこと。
これは主催者である宮本さんがプレベを愛用されていることやプレイスタイルに寄ってるというか。

なんていうんですかね、この囲炉裏(いろり)感というか。
「俺の〇〇を見せつけてやるぜ」感のなさと言いますか。
その牧歌的な空気が、演奏前からもう良かったです。
つ…伝わるかな。
遅れて参加された人が唯一の多弦でしたけど、サドウスキーの5弦でウィルリーモデルという安心感。

そして、本当にベースだけだったこと。
ドラムマシンというかメトロノームてきなものぐらいあるんだろうなぁと思っていたのですが、なかった!
ベーシスト二人で演奏して、片方が弾くリズムに合わせてもう片方がメロディを弾く感じ。
手拍子とかスタンプもちょっとありましたけど、基本みんな静かにガン見()だったので。
ベーシスト同士がアイコンタクトで息を合わせるという、なかなか見られないレアな光景がほんと面白かったです。

いつもはバンドの中のベースラインを聴くのが好きですけど、こういう時は思い切ってベースだけ!本当にベースだけ!っていうのがイイなぁと。
宮本さんが「間口を広げるんじゃなくて狭める楽しさを作りたかった」みたいに仰ってたんですが、まさにその楽しさを味わえました。
ニッチであればあるほど面白いし、それを楽しめる人がより楽しめるというか。

課題曲は、カメレオンとチキンとカムトゥギャザーの3曲。
最初の何回かは名乗りをあげた人が曲を決めて、二人で役割を替えながら弾いてました。
…といっても、ベーシストらしい「どうぞどうぞ」でなかなか誰も弾かないから、宮本さんが指名したりしてましたが。

途中から、ベースはつないだまま演奏者が交代する流れに。
リズム側はそのままで、メロディ側が入れ替わる感じが多かったかな。

これ、私てきに大好きなやーつです!
そのベースの持ち主じゃない人が弾くということには色々と見どころが。

「これめっちゃ弾きやすいっすね~!」と言われて、えへへって誇らしそうな恥ずかしそうな表情をする持ち主とか。
スラップや荒々しいタッピングを繰り出されて、あぁ…!ってハラハラした目線を送ってる持ち主とか。
弾く側も、ガツンと弾けちゃうタイプとか、いつもよりタッチが優しくなるタイプとか。
宮本さんは意外にも後者で、ほほーっと思いました。

ベースはつないだまま演奏者が交代する流れの中、スティング宮本さんのプレベを皆さんが弾くターンに。
ほぼ全員?弾いたんですが、誰が弾いてもパキッというかバキッというか男らしいカッコいい音なんですよ。
女性でも。

これはもちろんプレベ自体の良さや音作りもあるんでしょうけど、なんていうんですか、弾き方が変わるというか。
皆さんがちょっと「スティング宮本さん化」するみたいな。
私は弾かないので勝手な印象ですけど、「あぁスティング宮本さんのプレベを弾いてるんだ」と思ったら自然に右手が強くなるみたいな。

スティング宮本さんが仰ってた「音が変わることももちろん大事だけど、自分(のテンション)がアガることがイチバンだよね」みたいな。
まさにソレを感じました。

このイベントの少し前に行った地下室の会ライブで、スティング宮本さんの演奏を聴いた時に感じたことの答え合わせができたような。
(その時のレポから引用)

コレを使ったらこの音が出るっていうんじゃなくて、コレを使うことでそういう風に弾きたくなってこの音が出るみたいな、相乗効果みたいな

…という、あの時に感じた感覚は正しかったんだなぁ~と。

そうそう、スティング宮本さんの右手といえば、スラップと同じぐらい普通の指弾きが強烈なんですね~!
お店がアコースティックバーだったので、スラップを控えめにされたのかもしれませんが。
サムピッキングでも強いままだし、プルもつまみ上げるタイプ(に見えたけど違うかも)で尖らせてないのに強いし、ホントに右手強いなぁと。

そんな安定の手元凝視で…ひっそり一番後ろの席から見ていたんですが、iPad(譜面台)が右手にカブってて…。
黙ってひっそり見ているつもりだったんですけど…。
休憩中、スティング宮本さんに「右手が見えづらいのでiPadの位置を~」と申し出てしまいました。(照れ)
ほんとにひっそり居るつもりだったんですが、どうしても見たくて…す、すみません。

現在作成中の「ベースの音が聴こえるようになる動画」でまた改めて説明しますが、ベースの音が聴こえないという人にこそ手元凝視をオススメしますよ~。
ライブ(ライブ動画も)ならぜひぜひ手元を見てください。
右手で音が鳴るタイミングが分かり、左手で音の高低が分かるから、目で耳を助けるイメージです。

これに慣れてくると、指弾きとピック弾きの音色が違うなぁとか、左手をスライドさせたらこういう音になるんだとか、色んな発見があったり。
そうやってベースの音を楽しめるようになると、ベースラインや音色がベーシストによって違ことも分かったりして面白くなってきます。
ぜひぜひ「音源ではイヤホン、ライブでは手元凝視」で☆

今までのレポでセッションの面白さは伝わったと思うのですが、スティング宮本さんが雑談っぽく話された「ベースソロ講座」もすごく面白かったです。
私は面白かっただけですが、ベーシストの皆さんはすごく勉強になったのでは。

で、その内容を伝えたいのですが、ベースは好きなだけで詳しくないので間違ってると思いますからね?
…ふ、雰囲気だけ受け取ってくださいね?
・音で埋めない(間を開ける)
・1拍目をルートの音から始めない
・1拍目を弾かない
・弱起から弾く
・同じリズムにならない
こんな感じでした。

「ペンタトニックしか使ってないけどそれっぽく聴こえるでしょ?」とか。
「ドリアンを使うと頭よさげに聴こえる(笑)」とか。
分からない話でも楽しく話されているので、私でも面白く聴けたのがすごいなぁと。

本当に役立つ内容なのに、カジュアルに伝える感じがスティング宮本さんらしいというか。
真面目なトーンじゃなくて「1拍目を弾かない勇気!ルート禁止!」みたいな伝え方で。
その後のセッションタイムで皆さんがソロを弾いてる時に「ガマン!1拍目をガマン!」って声をかけたり。
そして参加者もアドバイスを演奏に生かそうと、自分で「ガマン!ガマン!」と言ったりして、堅苦しくない楽しい講座になってました。

余談ですが、このちょっと前に私がツイートした「ベースソロの萌えどころ」を聞いてやってください。
1.そもそもベースだけソロがない(ポップスにありがち)
2.あっても他より短めに「もういいです」って合図を出す
3.予定外に振られた時「まず今までのベースラインを弾いてからソロを」と思ったら次に行ってしまう
…はい、こちらは何の役にも立ちませんが、「あるある」と思ってもらえたら喜びます。

あと、皆さんの歓談が少なかったのも「ベーシストの集まり第一回目」って感じで良かったです。
ベーシストは寡黙って思われがちですけど、ここは大丈夫というホーム感があったらめっちゃ語るという私の勝手なイメージがありまして。
だから回を重ねるごとに分かりあえていけば、歓談タイムにたくさんのベースあるあるが聞けるんじゃないかとワクテカしています。

そんな中でも、スティング宮本さんが話してたベースあるあるが楽しかったです。
「バラードでピアノと歌だけの1番が終わって2番から入る時とか大きすぎないか怖いw」みたいな。
皆さんは「分 か る !」って感じで笑いながらうなずいてて、私は(そういうの好き~)と思いながらひっそりニヤニヤしていました♪
いやぁ、本当に楽しい時間でした。

軽食…というか晩ご飯も用意してくださっていて、ありがとうございました。
自由に食べていいよって感じだったんですが、これまた「どうぞどうぞ」なのか緊張されてるのかで遠慮がちな減り方。
私はビール3杯オーダーして、から揚げと焼き鳥をいただきました。
ごちそうさまでした。

第二回もぜひ参加したいと思います!

Vol.2

【後日談】
この4か月後、2019年11月18日に第二回が開催されました。
スティング宮本さんの優しさで募集の最初から「ベース好きな人」も参加OKとなっていたので、もちろん申し込みました。
第一回より参加者どうしの交流が増えていたところが特に面白かったです。
ロッコプレステアっぽい左手ミュートで弾いてる人が「それどうやってるんですか?」って質問されて教えたり。
ずっとニコニコ見学させて頂きました🙏

※写真は2回目の集合写真で、念のためスティング宮本さん以外は軽くボカしています。その後のスクショは、1回目のために私が真剣に予習をした軌跡です🙈

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記:2020年5月9日(アメブロ記事のリライト)

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