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第25回までの感想【ベースマガジン】石村順の低音よろず相談所

ベースマガジンWEBにて連載中の企画「石村順の低音よろず相談所」。
プロベーシストの石村順さんが、ベースの色んなことを約3分間で紹介してくれる動画です(文章もあります)。
その動画を観た感想を、ベーシストじゃないただのベース好き視点で自由に書いていきます。

動画一覧(プレイリスト)はこちら。

第1回:ベースがうまくならないのは“力み”のせい?

動画 / 文章
連載の最初に何のテーマを持ってくるか、きっと皆さんこだわるんだろうと思います。
その最初のテーマを「リラックス(脱力)」にしたところがまず良いなぁと。
なんていうか…こう「ゼロをイチにするより前に、マイナスをゼロにしておいてね」みたいな。

でもこれきっと難しいんですよね…。
私はボーカルですけど、舌根の力を抜くというテーマがどれだけ大変だったか(遠い目)。
きっとベーシストも同じで、最初からサラッと当然のように脱力できている人もいれば、苦手な人も、気づいてない人もいるんだろうなぁ。

第2回:クリックの音色を選ぼう

動画 / 文章
2作目なのにマニアックなテーマ(笑)…と思ったら、すごく真面目な話でした。
冒頭でゾウとカモシカの足跡の例えが出てきてオヤ?となりましたけど、それがまさか「シビアなリズム練習では鋭い音を使った方が良い」という超重要な内容につながるとは。
波形まで使ってクリックの音色による違いを説明されていて、めちゃめちゃ分かりやすかったです。

第3回:ポジション移動で失敗しない秘訣

動画 / 文章
リスナー目線で単純に楽しみました。
以前から「太い弦で高低差をつける横の動きが好き(音が太いまま高低差がつくから)」と言ってきたのですが、それってやっぱり大変なんだなぁ…としみじみ感じました。
ベーシストの皆さん…ありがとう。

第4回:クリックは友達! 依存をやめよう

動画 / 文章
ドラムに合わせていくんじゃなくて、それぞれリズムを提示したうえで、ズレていたら微調整する」という表現に驚いたというかハッとしたというか。
きっとまだちゃんと分かってないと思うんですが、心に留めておきます。
「クリックを1拍目のオモテに鳴らさない」という具体的な方法も、補助輪の例えも(弾かない私でも)分かりやすかったです。

第5回:ウラが主役!

動画 / 文章
ウラを感じるんじゃなくて、ウラを基準にする」という言葉の表現と、前回と同じく「&」を使った具体的な方法が分かりやすかったです。
そしてスピードが遅いほど難しいというところ、すっごく分かります。
ボーカルとは「難しい」の種類が違うかもしれませんが、言葉数の少ないロングトーンメインのスローな曲ほど8分音符を意識したり母音の音色が目立ったり…と逆に気を遣うところが多くて忙しい…みたいな。

ということで、とても面白かったです。
余談になりますけど、最初はこんな感じだったんですね…!
ご自宅だから?声の張り方がまだ大人しかったり、編集もそうですが内容以外の部分でも先が楽しみです。

第6回:生音禁止!

動画 / 文章
リスナーとしても「ベーシストからアンプまで含めてベース」だと思っているので、嬉しい内容でした。
練習環境のアドバイスって、それぞれの事情があるから「そうは言っても…」という反応になりそうで難しいのに、ちゃんと伝えるのがイイなぁと。
実際に「当たり前だけど盲点でした」というコメントもついていて、シリーズ序盤で伝えることの大切さを感じました。
超余談ですけど、海外のCMで「彼女の部屋でベースを生音で弾きまくって怒られる」というシーンを思い出しました…。

第7回:2フィンガーは二人三脚?

動画 / 文章
2フィンガーの話かと思ったらワンフィンガーの話で興奮しました(好きなんです)。
二人三脚のたとえが秀逸ですね~。
以前、吉田のりおさんが人差し指と中指の長さの違いを嘆いていて萌えたことを書きましたが、二人三脚でいうと身長180センチと160センチでやってるみたいなもんなのかなぁ。
…いや、歩幅とはまた違う話かも。
余談ですが、ジェリーシェフのワンフィンガーが好きです。

第8回:音の長さを感じよう!

動画 / 文章
4分音符ってシンプルだけど実はメチャメチャ奥深い」って、すっっっごく分かります!
「ただの4分なのになぜかカッコイイのなんで?」って何回書いたことか…!
ほんとそうですよね…。
練習方法のところで、4分を8分のタイで表示するのが具体的で視覚効果もあってすごくイイと思いました。
余談ですが、この動画を見るまで「倍テン」は「倍に転回する」の略だと勘ちがいしてました(照れ)

第9回:ちょうどいい力加減

動画 / 文章
この副題で勝手にに右手の話だと思いこんでいたんですが、まさかの左手でした。
強く抑えすぎるとピッチが変わるなんて知らなかったです~。
そして、その左手の力関係を学ぶ具体的な練習方法が細かくてすごいなぁ…と。
ベーシストの皆さん、ありがとう。

第10回:ウラをオモテにする裏ワザ~タンタカタン

動画 / 文章
うっ…2拍3連(3拍2連)の具体的な練習法…。
ポリリズム…苦手なやつだ…。
十代の頃に苦手なやつだと思ったまま45歳の今でも苦手なまま放置していますが、石村さんの「“拍や小節線にとらわれずにリズムを感じる”こともできるようになります」という言葉に惹かれたのでやってみようかな。
口で「タンタカタン」と言いながら、右手は「タ」、左手は最初の「タ」と「カ」で叩く…というやり方と、その後の注意(3拍目のウラで右手と一緒に上げる)も分かりやすかったです。

全体の余談としては()結婚指輪が右手なのはベースに傷をつけないためかな…と勝手に予想してホッコリしました。

第11回:ウラをオモテにする裏ワザ~タンタカタン 2

動画 / 文章
前回分の練習をしている時に「気を許すとハネるなぁ」とか「タンタカタンと言いながら左手だけやるのも難しいなぁ」と思っていたら、まさにその部分を指摘される形で始まりました…すごい…。
そして右手の「3」と左手の「2」を交互(タイムチェンジ)、左手の「2」を「4」に、と難易度が…。
だ…脱落してもいいですか…(泣)

めちゃめちゃ余談ですが、ベースが叩かれてるのがずっと気になりました(照れ)

第12回:ウラをオモテにする裏ワザ~タンタカタン 3

動画 / 文章
前回まで手でやっていたのを、いよいよベースで弾くという実践回。
私はベーシストじゃないのでもちろん弾いてないんですが、なんていうか…気のせいかもしれないけど、心なしかベースのリズムがスッと入ってくるのは前回と前々回のおかげかもしれないと思いました。
当たり前のことを言うけど石村さん教え方上手~!

第13回:ウラをオモテにする裏ワザ~タンタカタン 4

動画 / 文章
前回の実践編の続きというか発展形というか。
まず、譜面を簡単に見えるように倍で?書き変えるのがすごくイイと思いました。
ちょっと前にも書きましたが、視覚効果って大事だなぁと改めて。
で、これまた気のせいかもしれないんですけど、ウラのベースを聴きながらちゃんとオモテのクリックが聴けたんです…!
いやそれ普通と思われるかもしれないんですが、なんかハッとしたというか。
もちろんベースは弾きませんが、石村さんがここまで教えてくれたポリリズムが理解(だけは?)できたからかなぁと思いました。

第14回:手首曲げすぎ!? 指弾きの右手のフォーム

動画 / 文章
弦に対する指の角度について。
「手首が重力で自然に垂れる範囲の角度にするのがいい」という普通っぽいけど分かりやすい説明。
これだけじゃなく「こうした方がいい」「こうしない方がいい」の理由が短くて明確で素晴らしいなぁと思いました。
でも最初に「(体は個人差があるから)ある人にとっての正解が全員に当てはまるとは限らない」「これから話すことはぼくにとっての正解なので自分にとっての正解を見つけて」と、大切な前提を話しておくところも良いなぁと。

第15回:やっぱり手首曲げすぎ!? 指弾きの右手のフォーム2

動画 / 文章
ボディに対する手首の角度について。
前回の冒頭で「自分にとっての正解を見つけて」と前置きをして。
とはいえ、じゃぁ「自分にとっての正解ってどうやったら見つけられるの?」という方法(具体的なやり方)も教えてくれるのがイイなぁと。

余談というか、ある動画についたコメント欄の質問(指の形状と角度)に対しての返答が、真摯かつプロとしての姿勢が現れていて素敵だなぁと思いました。

第16回:指弾きの右手のフォーム3 指の動かし方

動画 / 文章
最初の「ほとんどの指弾きベーシストはアポヤンドで弾いているんじゃないかな」を「ウンウンそうですよね」という感じで聞いていたので、その後に続いた「ぼくも数年前まではコード弾き以外はアポヤンドだけで弾いていたけど、今はアポヤンドとアルアイレ半々かアルアイレの方がちょっと多いぐらいの割合」と仰ったとき「え!」と声が出ちゃいました。

まだ16個目の動画ですから私の勝手な印象ですが…石村さんってロジカルな部分とエモーショナルな部分が、バランス良くというよりは両方同じぐらい濃くある…みたいな良さを感じます。
だから(例えば縦振動みたいな)こだわりや感覚を全否定することなく、穏やかに「こういう方法もありますよ」と数値的なことも伝えられるんじゃないかなぁと。

サムネイルの工夫も毎回楽しみです~。
第8回ぐらいからキャッチーさを意識したりしなかったり…が面白いです。
今回は、角度×動かす関節×奏法で指の動きを6種類説明していたんですね。
そしてサムネイルの文字が「指弾きの指さばき6種盛り」…!

第17~18回:指弾きで弦跳びするときの、右手親指の使い方 1~2

17→ 動画 / 文章
18→ 動画 / 文章
右手の親指という地味っぽいテーマと、開放弦のミュートという大事なテーマを組み合わせるところがイイなぁと。
そして、その前に手首や指の角度についての動画があるという順番も素晴らしいと思いました。

「親指移動式」「親指ステイ式」「親指スライド式」の三つを紹介しつつ、最後には(5弦でもミュートできる等)メリットをきちんと説明しながら「親指スライド式」を推す流れが分かりやすくて良かったです。
そういえば、ジェマーソンも親指を伸ばして弦に乗せているからこれなのかなぁと思いました。

第19回:CDと同じ音色を作るな! 音作りの落とし穴!1

動画 / 文章
めちゃめちゃ好きな話でした~!
録音でのミックスや、ライブでのPA等、そして他の楽器によるマスキングなどでベースの音は変わるという。
自分がベースアンプ前で聴いている音とリスナーに届く音は違うという大好きな内容でした。

だいぶ前ですが「透明人間になったら何をしたいか」という質問に秒で「ベーアン前でベーシストの手元を見ながらライブ鑑賞」と答えた私にとって、ものすごく共感できました。
といっても視点は真逆というか、石村さんは「ベースだけで理想の音を作ろうとしちゃダメだよ」で、私は「外部の影響を受けてない状態のベースが聴きたい」なんですけどね(照れ)。

たしか石村さんがこれについてツイートされていたなぁ…と思ったらすぐ見つかりました。

まず、2021年7月に神田KYOSHO雄一朗さん(@ukiukikanda)がツイートされたもの

全国のPAさま、コンプレッサーかけ過ぎ禁止!
生音を信じておくれー!
そこにベーシストのアイデンティティがあるのです!

これに対して石村さんが

わかるなあ。
あとミックス・エンジニアさまにもお願いしたいですね。
必須事項のようにかける前に、プレイをよく聴いて設定を判断してくれたら嬉しいです。
かけすぎると「呼吸」や「緩急」が消え失せてしまうんです。

引用リツイートしていました(私がリツイートしていました)。
そして、これは次回の最後にもつながるのです…。

第20回:“リスナーの耳に届く音”をイメージに近づける方法 音作りの落とし穴!2

動画 / 文章
いい話でした。
これはベーシストだけでなく、ぜひぜひぜひ他の楽器の皆さんやPAさんやエンジニアさんにも見てほしいというか(きっとご存知だとは思うんですが)。
「モニターで他の楽器との音量&音質を全体のバランスの中でチェックする」「アンプからの距離や位置」「できれば各メンバーから等距離の場所で録音する」という三つも簡潔で分かりやすくて素晴らしかったです。

でも何より最後~!
「コミュニケーション」と題して「メンバーやPAさんエンジニアさんと、よく話し合って、いい関係を作って、色々教えてもらいつつ、こちらの要望も伝えつつ」というところ~!
そうなんですよね。
これができたら本当にいいなぁという、当たり前だけど理想郷()みたいなことをしっかり伝えてくれる石村さんの姿勢に感動しました。
ぜひ石村さんの表情とか喋り方も含めて見てほしいです。
ほんと良い動画…。

全体の余談としては、いつだったか「なぜこんなに照明が暗いのでしょうか」というコメントに対して「なぜか・・・俺が根暗だからかも・・」と返事されていたところが萌えでした。

第21回:スケールは音楽的に理解するべし!

動画 / 文章
スケールの話なので私には関係ないかと思ったけど、練習の内容だけじゃなく「どうやって取り組んでいるかが大事」という良い話でした。
石村さんが最後にまとめた「人の演奏を聴いていても4点が同時に頭に浮かぶ段階を目指す」って、たぶんきっとすごくレベルが高い話のはずで。
それをサラッと話している(求めている=石村さんはできている)ところがすごいなぁ…と。

第22回:スケールを別の角度から理解するべし!

動画 / 文章
前回と同じフレーズなのに違う運指で、弾かない私が見ても視的に面白かったです。
動画を一時停止したのは「曲のフレーズでもいくつかの運指を比べてその瞬間にいちばんフィットする運指で演奏できる」と仰ったところ。
この「いちばんフィット」というのは、運指だけのことじゃなくて音選び(同じ音でも弦が違うと雰囲気が変わる…みたいな)のこともかなぁ?と考えたり。

第23回:広い視野で指板を把握するスケール練

動画 / 文章
「指板を広く意識する」ことの説明で難しいんですけど、ベーシストの頭の中をちょっと見せてもらったような気になれて面白かったです。

第24回:音飛び運指をポジション拡張で乗り切れ! スケール練 Part 4

動画 / 文章
ネック裏の親指を軸にして手を動かす「ピボット方式」分かりやすい~。
ゆっくり説明してるときは大変そうに見えるのに、弾いてるとサラッと見えるところが流石です。
白鳥の足てきな。

第25回:音の組み合わせ方を変えよう スケール練 Part 5

動画 / 文章
説明する前の実演で、親指を動かさないピボット方式と親指の位置を変える普通のシフトの違いを見分けられたのがちょっと嬉しかったです(誰でも分かったりして…)。
きっちり淡々と説明する石村さんが「スケール練習でも単に指のメカニカルなトレーニングとして弾くだけじゃなくもっとメロディックに演奏した方がいい」と仰った後、ちょっと間をあけて「音楽なので!」と熱を込めたところが良かったです。

全体的な感想としては、今回はほぼ左手の話だったんですけど(レイキングの話だけ右手)私はついつい右手も見てしまうんですね。
それで「あっ石村さんが以前に仰っていたとおり親指スライド方式だ」などと気づいたりしました。

皆さんも「BassMagOfficial」をチャンネル登録してご覧ください~。

記:2022年2月21日(追記:2022年5月11日)※地下2会からの転載

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