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6月の受賞者一覧と選者の講評

選者:水源 純(@ju_min) 以下、敬称略

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グランプリ受賞者

・夏川ゆう(@natunosora777) 

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選者の評

紫陽花という花の持つ空気感を見事に表現された後二行は圧巻。種類も色もさまざまあるが、何色でも読み手の心に浮かんだ色でいい。この委ね具合も絶妙である。そしてこの空気感を感受するには、「独り」でなければならない。寂しさも楽しさも享受した、独りでなければならない。全行のすべての言葉がこれでなくてはならない場所にいる。それでいて読み手の入るゆとりもある。

佳作 受賞者

・泊木空(@tomarigi_sora

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選者の評

つき合いたての、ぎこちなささえ嬉しくなってしまう初々しい二人。言葉がその愛を包んでいるという。丁寧語(言葉)も距離も目には見えないが、作者には見えている。それらは、たとえばやわらかなベール、またはシャボン玉や風船のようなものかもしれない。距離という直線的なイメージのものを、球体として見せる。この映像化は鮮やかだった。

・梶浦ラッと@小説・歌詞書き(@Latto_writer

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選者の評

ギリギリまで言葉が削がれたような一首。猛暑、無窮という漢語二つの引き締めが効いて、却ってここから膨らむものがある。さらには「一生を延長」である。安易に和語にしたら陳腐になってしまうかもしれない。今夏が猛暑なら、きっとこの歌を思い出そう。曲がった時間のなかで、さて私は何を思おうか。

・緋夢灯一himuto一(@r_d_tomosu

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選者の評

「象る」「潜る」など動詞の言葉選びが、非常に緻密である。独特の美意識を感ずる。言葉へのこだわりを見せながらも、歌の核になる思いの部分を決して蔑ろにしていない。ゆえに歌に力がある。「美しき獣」が美しい所以に思いを馳せた。

いいね賞 受賞者

・もちゅ୨୧⑅*.(@IUwa51

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今月の選者の総評

今月の募集イメージ(写真)を決めた時点で、紫陽花の歌は選ばないだろうという意識がなんとなく頭の片隅にあった気がします。ところが、投稿作品を見てそんな天邪鬼は吹き飛びました。
歌にほしいものは、そういうもの。
それまでの思い込み、価値観をいっぺんに吹き飛ばす鮮やかさ、もしくはしなやかさ、とも。

もちろん、歌の魅力はそれだけではありません。
言い尽くせないからこそ、その大きさ、広やかさに魅了され続けるのでしょう。

たとえば、今回の選から漏れてしまいましたが、ストレートですなおな思いをそのまま綴った歌々からは、最後まで目が離れませんでした。まっすぐさも一つの大きな魅力です。

今回受賞された方のお歌は、月刊『五行歌』8月号でも受賞発表されます。
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次回・7月募集について

次回、7月の募集は7月1日の0:00にツイートされます。
募集要項は以下です。


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