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私の中のあなた ーMy sister's keeperー

考えさせられる映画でした。

今や遺伝子レベルの技術は凄まじいもので
やろうと思えばなんでもできる時代。
そんな時代になったから、悩みも多くなってきたなぁと思う昨今です。

姉、ケイトの病気を治すために生まれてきた、
言いようによっては両親によって産み落とされた妹、アナ
幼い頃からケイトのために自分の体の一部をケイトに捧げてきた。
しかし、ケイトの体調は悪化の一途。
とうとう・・・という時期にさしかかり、
それでもケイトを救いたい両親と
自分の体を刻まれるのは嫌だというアナ
そんな設定からこの映画は始まる。

ケイトは幼い頃から病気と隣り合わせの人生。
時に絶望、希望の中、人生を楽しんできた。
劇中、自分の病状がかなり悪いこともわかっていたし、
妹アナの行動と、家族それぞれの想いの違いで
バラバラになりそうなのも勘づいていてた。
でも、末期状態の彼女からは何一つ、怒りや愚痴はなかった。
それよりも家族の幸せ、特に妹の幸せを願っていた。

人は辛くなりすぎると
怒りも、愚痴もなくなるんだろうか?
他の人の幸せを願うことが多くなるんだろうか?
それとも偽善なのか?
事件、事故の被害者家族や、重い病気の人は皆そう。
これってどういう現象なのだろうか。

前から思ってた疑問だけど、なぜなんだろう。

一つ疑問を思い出させてくれた作品でした。


2009年 Cameron Diaz

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