【名馬PU】フローラステークス編

はじめまして!今年からDreamsのメンバーとなりました、デンエンと申します!

今週から府中での競馬が開催されますね!一週目の重賞がオークストライアルのフローラステークスということで、今回は過去にどんな馬がこのレースに勝っているのかを見てみよう!という記事です。
紹介する馬は個人の好みでピックアップしているのであしからず。。。

フローラステークスについて

本題の前にフローラステークスについての簡単な説明です。フローラステークスはオークスのトライアル競争で2着までにオークスの優先出走権が与えられます。桜花賞からは中一周ですので、桜花賞に間に合わなかったけれどオークスを狙いたい!という馬や適性の関係で桜花賞をパスした馬が使っているというイメージがありますね。

距離は本番よりも2f短い2000mで行われます。翌週のダービートライアルの青葉賞は本番と同じ2400mで行われるのでその辺に牡馬と牝馬の違いが出ているのかもしれないですね。

ディアデラノビア(2005年優勝)

というわけで本題です。一頭目に紹介するのは2005年の優勝馬、ディアデラノビアです!

父サンデーサイレンス、母ポトリザリス、母の父Potrillazoという血統の牝馬です。母父のPotrillazoがあまり聞いたことのない馬なので調べてみました。

アルゼンチン産馬でナショナル大賞(亜G1)、アルゼンチン金杯(亜G1)を勝利している。
代表産駒はナショナル大賞(亜G1)を勝利したポトリザリス(ディアデラノビアの母)、
カルロスペリグリーニ大賞(亜G1)の勝ち馬Potri Pe、エストレージャスクラシック大賞(亜G1)を制しドバイWCで2着になったSei Miなど。(netkeibaの掲示板情報)

と、いうことらしいです(アルゼンチンの競馬ぜんぜんわからない…)。母もGI馬らしいです。

レースでは、道中最後方を追走し直線一気の末脚を使い人気を分け合ったキングカメハメハの妹、レースパイロットを差し切り勝利しました。

同期の牝馬には、桜花賞・NHKマイルカップの変則二冠を達成したラインクラフト、日本とアメリカのオークスを制し母としても三頭のGI優勝馬を送り出しているシーザリオなど、名だたる名馬たちが居ますがこの子もまた、フローラSを含めた重賞三勝の名牝なのです。

そんなディアデラノビアですが、この子一部では女版ナイスネイチャと呼ばれるほどの三着力の持ち主なのです!

(ナイスネイチャは三着が多い「ブロンズコレクター」として人気を博した名馬)

ディアデラノビアの生涯成績は25戦5勝 [5-1-7-12]、確かに三着が多い。三着の中身を見てみるとGI初挑戦のオークスで三着を取り、翌年はマイラーズカップからエリザベス女王杯まで重賞で五回連続三着となかなかに中身の濃い三着を取っていることが分かります(中身の濃い三着とは)

さすがにナイスネイチャと同じ同一GⅠ三年連続三着記録とかはないですが、それに負けず劣らずの珍記録もこの子は所持しています。それは、母子三代エリザベス女王杯三着という記録です!

2006年エリザベス女王杯                     一着フサイチパンドラ 二着スイープトウショウ 三着ディアデラノビア 2014年エリザベス女王杯                     一着ラキシス 二着ヌーヴォレコルト 三着ディアデラマドレ(母ディアデラノビア)                             2021年エリザベス女王杯                     一着アカイイト 二着ステラリア 三着クラヴェル(母ディアデラマドレ)

といった感じです。遺伝する三着力、恐るべし!

というわけで一頭目は栗毛がきれいなブロンズコレクターのディアデラノビア号の紹介でしたー。

ベッラレイア(2007年優勝)

というわけで二頭目に紹介するのは、2007年の優勝馬ベッラレイアです。

父ナリタトップロード、母マリスターII、母の父Baldskiという血統です。特徴的なのは父のナリタトップロードでしょうか。テイエムオペラオーアドマイヤベガと共にクラシック戦線を沸かせ、その後も6歳まで現役で息の長い活躍をしたナリタトップロードですが、早逝したため種牡馬としては三世代しか産駒を残すことが出来ませんでした。

このベッラレイアはそんなナリタトップロードの代表産駒で、唯一の中央グレード競争勝利馬です。

レースでは後方を追走し、直線を向くと一旦前が詰まる場面がありましたが外に出すと凄まじい末脚を繰り出し差し切り勝ちを収めました。

同世代の牝馬には、牝馬として64年ぶりのダービー制覇を果たしたウオッカ、GI4勝で生涯完全連対記録を持つダイワスカーレット、三歳でスプリンターズステークスを制したアストンマーチャンなどが居ます。

そんなベッラレイアですが、オークスではウオッカ(ダービー出走のため)とダイワスカーレット(熱発で回避)が回避したことやフローラステークスの勝ち方が評価されたことが重なり断然の一番人気に推されます。騎乗した秋山真一郎騎手と共にGI初戴冠のチャンスでした。

しかし、レースでは好位抜け出しを図り直線ではいったん抜け出すもののゴール前で福永祐一騎手騎乗のローブデコルテに差し切られハナ差で敗れました。父のナリタトップロードの日本ダービーと同じようにゴール前でわずかに差し切られて栄冠を逃してしまったというわけです。

そんな人馬共にわずかなところで栄冠を逃したベッラレイアと秋山真一郎騎手でしたが、ベッラレイアは初仔であるベッラレジーナが一勝馬ながらスイートピーステークス(フローラSとは別のオークストライアル、当時は2着にまでオークスの優先出走権が与えられていた)でオークスへの権利を掴み取り、秋山真一郎騎手はベッラレイアを管理していた平田修調教師の管理馬、カレンブラックヒルでGI初勝利を成し遂げました。馬が引退してもその子供たちや関係者がドラマの続きを作っていく…これも競馬の醍醐味であると思います。

ディアジーナ(2009年優勝)

今回最後に紹介するのは、2009年優勝のディアジーナです。

父メジロマックイーン、母アイネスターキン、母父ビショップボブという血統です。この馬は数少ないメジロマックイーンの産駒の重賞勝利馬で、現状ではJRAの重賞を勝利した最後のバイアリーターク(サラブレッドの三大始祖の一角、有名な所だとシンボリルドルフやトウカイテイオー、メジロマックイーンがその直系である)の直系となっています。

同期の牝馬には、GI6勝の二冠牝馬ブエナビスタや、そのブエナビスタとクラシックでは唯一渡り合えた存在であると言える秋華賞馬のレッドディザイアなどがいます。

レースでは、道中3.4番手を追走すると直線で抜け出しそのまま2着のワイドサファイアから2馬身差で勝利、父のメジロマックイーンを彷彿とさせる先行押し切り型の競馬で勝利を収めました。

本番のオークスでは3番人気に支持されたものの、直線で失速して勝利したブエナビスタから1秒差の5着に破れてしまいました。
(余談ですがフローラSで2着だったワイドサファイアが放馬してから馬のまま楽しそうに走っているので気になった方は調べてみてください)

ちなみにこの馬、2月に開催されるクイーンCを勝利していますが、血統からマイルは向かないと判断されたらしく桜花賞をパスしてフラワーC、フローラSを使ってオークスに向かうというなかなか独特なローテを選択しています。

ローテといえばこの馬はなぜか夏場にダート重賞のレパードSを使っています、これも血統的な思惑があったのでしょうか…ちなみにこれで調子を崩したのか体調が上向かずに引退となっています、チグハグなローテに振り回されたという印象を受けますね…

何はともあれ、メジロマックイーン産駒のディアジーナのお話でした。

あとがき(?)

というわけで個人的に好きなフローラS勝利馬3頭を紹介してみました。あまりこういうのを書いた経験がないので不慣れな部分があったかもしれませんが、楽しんでいただけていれば幸いです。
来週は青葉賞について書きたいです。それでは!

おまけ 2022フローラS ◎ルージュスティリア
前走は負けて強しの競馬だったと思います。新馬で桜花賞馬を破っているのでここを勝ってオークスに駒を進めて欲しいですね!

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