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【仕事×ラクロス】OGインタビュー③多田玉青さん

新入生のみなさん、こんにちは。2018年度卒業生のあやねです。

今回は、【仕事×ラクロス】第3弾!

現役時代は主将としてチームに貢献し、現在は日本という枠を超え、世界でご活躍されている卒業生の方にお話を伺ってきました。

卒業生プロフィール

多田 玉青 (ただ たまお)さん

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出典:『2015ミス・ユニバース・ジャパン 大会事務局』

2009年~2012年11月の間、東北大学女子ラクロス部に在籍。2012年度には主将として、チームを先導した。2012年11月、東北地区で初の「ラクロス女子日本代表 候補選手」に抜擢。

2012年3月東北大学理学部卒業。同年4月、東京大学大学院に入学。

2015年「ミスユニバース・ジャパン」東京代表として、日本大会TOP 5に。現在は、開発コンサルタントとして世界を舞台に活躍している。


―――女子ラクロス部に入部した理由は何ですか?

所属する理学部に女子が少なかったので、女子が多い部活に入りたいなと思っていました。

当時、全身を使うスポーツがしたくて、ラクロスとアイスホッケーで迷っていたんですけど、アイスホッケーには女子部がなくて(笑)

マネージャーも勧められましたが、「自分がプレーをしたい」、「女の子の友達をたくさん作りたい」という気持ちからラクロス部を選びました。

あとは、ラクロス部の可愛いユニフォームにも惹かれましたね。

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(当時のHUMBLERS、最前列背番号1番。)

編集者コメント (以下略):やはり理系女子は女子部に魅力を感じるみたいですね。ラクロス部の新調されたユニフォームも可愛さ格別!必見です。


―――ラクロス部での経験を通じて学んだことは何ですか?

たくさんありすぎて、難しいですね(笑)

まずは、考え方、心のコントロールの仕方、そしてカラダの作り方など、生きていく上で基本になることをラクロスから学ぶことができました。

主将を務めた経験から、自分の中でのリーダーシップが確立されました。60人規模の組織を運営する術を身に付けることができ、とてもありがたい経験だったなと感じています。

私がリーダーとしての立場を確立できたのは、同期のおかげです。同期のみんなが、私をリーダーとして認めてくれ、素晴らしいフォローをしてくれたことが、私やチームに大きな影響を与えたと思っています。

また、主将として、部員ひとりひとりとの対話をとても大事にしていました。対話を通じて、個人が自分の存在意義ややるべきことを自覚することで、チームとして大きな力を発揮できるということを学ぶことができました。

そして、ラクロスというスポーツを通じて、人が変わる瞬間に立ち会えたことも良い経験でしたね。「何かのきっかけで、人は変われる」ということを体感できました。

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(2012年卒業生のみなさん。写真右から4番目。)

自己と他者、ともに成長し合えるのも、チームスポーツの醍醐味ですね。そんなたまおさんは、今どうしているのでしょうか?


―――現在のお仕事について教えてください。

開発コンサルティングの会社で働いています。開発コンサルタントとは、簡単にいうと国際協力のお仕事をするプロフェッショナル。途上国の開発支援・技術支援のプロジェクトなどを実施します。

国際協力といっても、都市開発やインフラ整備、教育、保健などいろいろな分野がありますが、私は環境分野を専門にしています。具体的には、地球温暖化や気候変動対策に関するプロジェクトに従事しています。

学生の頃、途上国の気候変動対策について勉強していたため、学生時代に学んだことと直結した仕事をできているなと感じます。

途上国の政府や自治体関係者、現地の民間企業の方と協議して、彼らが抱える環境問題について調査を行い、その問題を解決できる技術やサービスを持った日本企業に繋げるといった支援もしています。途上国の開発と日本企業の海外進出の架け橋になれるのが私たち開発コンサルタントです。

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(2016年 エルサルバドルの湿地管理プロジェクト、湿地の様子)

たまおさんは、月に2週間、多いときは1ヶ月間、海外に出張されているそうです。世界で活躍されている姿の裏にはラクロスの存在があるそう・・・?


―――ラクロス部での経験は現在どのように活かされていますか?

大きく分けて、3点あります。

1つ目は、「個性を見る」ということです。日本人はもちろん、海外の方とも一緒にプロジェクトを進めることが多いのですが、海外では文化も国民性も違います。

そのような時、私は個性豊かな部員が集まるラクロス部での組織づくりの経験から、文化や国民性という固定観念に囚われるのではなく、「ひとりひとりの個性をしっかりと見ることが大事だ」と考えるようにしています。それは、今の仕事で非常に役立ったなと思います。

2つ目としては、「どうしたらひとりひとりの個性が活かせるか」という事を考えながらプロジェクトに従事していることです。ラクロス部での主将としての経験が、少なからず活きていると思います。

仕事を始めてばかりの頃は、「私のリーダーシップは社会でも通用するのか」と自信がなかったのですが、最近はラクロス部で学んだことの根幹は間違っていないんだなと強く感じます。

3つ目は、組織づくり以外の経験からも、学びが活かされていますね。フィールド上でラクロスをプレーをしている最中、コーチから言われた

「立ち止まりながらじゃなくて動きながら次のプレーを考えろ」

という言葉をよく思い出します。

社会人1~2年目のときに、目の前の仕事や今後のキャリアについて「どうしよう」という不安な気持ちになったとき、目の前の仕事に誠意を持って取り組みながら、次に自分はどういう動きをするのかということを考えることができました。

ラクロス部は引退したけど、私はずっとラクロスをやっているんだな、と感じます。

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(写真左。ドロー(※)ポジションを務めていた。)

(※)ドロー・・・試合が開始される瞬間、互いにボールを上にあげ、ボールを取り合うこと。背の高い人やホイッスルの音への反応が早い人が任されることが多い。


まだ、夢の途中。

―――今のお仕事に就いたきっかけと、次なる目標を教えてください。

中学生の時に「途上国の環境問題や貧困問題を解決する仕事って何だろう?」と思い、国際公務員への道を考え始めました。そのために、専門分野での職務体験をつける必要があり、国際協力のプロである開発コンサルタントというお仕事を選択しました。今は実際にお仕事をして、国際公務員や開発コンサルタントに限らず、途上国の課題解決に携わる方法は沢山あると考えています。

私の目標は、私が生きている間に今のレベルの貧困を世界からなくすことです。

貧困問題は環境問題が大きく関係していると言われています。

特にここから10年の間は、環境問題の解決に向けて非常に大事な10年になると考えているので、微力ながらも環境対策に携わっていきたいと思っています。

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(2016年 インドの森林管理プロジェクト、住民への説明の様子)

―――新入生に向けて、一言お願いします。

「大学4年間で、1つでいいから自分が熱中できるものを見つけてみてください。」

それがラクロスだったらとても嬉しいです。

とことん最後までやってやる、ということを見つけて、チャレンジして欲しい。

そしてラクロスは、大学4年間、熱中できる場所です。

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出典:『2015ミス・ユニバース・ジャパン 大会事務局』

たまおさん、貴重なお話をありがとうございました!

今回、「仕事×ラクロス」をテーマに、3名の卒業生にお話を伺いましたが、社会で活躍される女性の姿は、非常に輝いて見えますね。

新入生のみなさん、ラクロス部に興味を持っていただけたでしょうか?

少しでも私たちに興味を持ってくれたら、ぜひ、ラクロス部の部員に声をかけてみてくださいね。

あなたの挑戦を待っています。


インタビュアー:2015年度卒業生 すやちさん、ちたまさん
編集者:2018年度卒業生 あやね


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