【ネタバレ注意】舞台 刀剣乱舞 天伝 无伝の記憶
自分のステアラ現場が終わりました。
まだ千穐楽まで日がありますが、早くもロスです。
前回はおすすめ記事として書いたので、今回は思い出を書き連ねて行こうと思います。
ネタバレ配慮はしないので、「ネタバレ許すまじ!」の方はここでお引き返しをお願いします。
さて、ステージアラウンド東京。
特殊な劇場です。
その特殊さ故に観劇前にリサーチしまして、有名な?修羅の国の地図に辿りつき、戦々恐々としました。
演目毎に多少の差はありそうですが、4回入った席ごとの感想をしたためます。
① 天伝 蒼空の兵(あおぞらのつわもの)大阪冬の陣
後方センター 3月 公演最終週 平日ソワレ
〈音響、スクリーン演出観易く、全体感がよくわかる〉
ステアラの2020年春の演目「WEST SIDE STORY seasons3」の前方席が公演中止で夢と消え、その他の所持チケットも塵芥になってしまい、失意の中 舞台刀剣乱舞DMM一挙配信を観て「刀ステ、やっべぇぞ…」となり、大演練(刀剣乱舞のストレートプレイとミュージカルのキャストを集めた祭り)を視聴し、本家ゲームの5周年62振り審神者となり、ゲーム画面に飛び込んで来た新作舞台のお知らせ。
それが天伝でした。
チケットの値段に慄いたものの、WSS3で潰えたステアラ初体験の夢を追い、ゲーム先行チケットを申し込んだのでした。
前置きが長くなりましたが、取れたのは後方通路前のまあまあセンター席。
ステアラは期間限定劇場故か、必要最小限の設備でした。
エントランス、物販スペース、トイレ、以上。
コロナ前なら多少の飲食販売があった様ですが、今は自販機1つ無く、建屋内食事会話NG。客席外の水分補給は許容、という感じでした。
消毒や検温、トイレの誘導など、係員様方の対応は完璧。
いつもありがとうございます。
防火扉の様な無骨な扉を抜け、客席を囲む通路。
何気なく通過するここは、舞台上。
円環舞台が客席のアクセス路でもあります。
振り返って見上げると、薄暗い中にセットが見えます。
座席に着くと円弧を描く巨大スクリーン。
巾はもちろん、高さもある。(8メートル?)
ワンフロアのみで1000オーバーのキャパの客席空間は、回転する機構なのに広いなーと感じました。
(客席配置がやっぱり窮屈なのは後々嫌でも実感します)
天伝公演の最後の週。
平日ソワレでも、ほぼ満席でした。
席に着くと、スクリーンが端から端まで見渡せ、音響バランスも良さそう。
前席が近く、前席の客の頭が視界に被る。
そこは通路の前なので、後席への遠慮が少なく体勢で多少はカバー出来ました。
人物は身体の動きはよく見え、表情までは判らない距離でした。
天伝で好きな演出が太閤くん劇場。
めちゃめちゃ広い円形スクリーンに、敢えて四角く狭い寄席を投影してギャグパートに。
まんばちゃんとずおくんのアドリブもかわいかった!
後方席で舞台に対して高さがあるので、櫓や天守閣のシーンは見易く、近く感じました。
岩場の上と下でのお芝居や、スクリーンの景色など上下左右の展望など全体が良く見え、殺陣のリレーが途切れることなく一周する「大回転」も視界がこれでもか!と開けて感動がすごかった。
客席の回転酔いを心配していましたが、思い返せばここが1番揺れなかったかもしれない。
② 无伝 夕紅の士(むでんゆうくれのさむらい)大阪夏の陣
前方下手端 4月 公演2週目 平日ソワレ
〈槍が届きそう、汗まで見える、対岸端は見えない〉
推し俳優さんの出演が決まり、迷わず刀ステファンクラブ入りし、ファンクラブ先行で手に入れた神席でした。
修羅の国マップの先入観から、端っこ過ぎてあまり期待しないで入った劇場。座席表1列目はステージ距離確保の為か無効席で、2列目が実質の最前。
4列目の席に座ると、前と左が無効席?
前に頭が無いだけで神の施しであるのを前回学んだので、それだけで嬉しいのに…
え?近くない??
円環の縁がすぐそこで、…え?近いよね??
最前2列はフェイスガード席ですが、ひょっとしてフェイスガード無しな上、実質最前では?!?!?!
動揺したまま始まり、動揺したまま終わりました。
舞台は前方に越したことは無いけど見上げるのが苦手で、少し離れても演者さんと視線が同じ位の高さの席が大好きです。その点も完璧だった…。
私は真田丸に居た…。
下手から登場して上手に捌けることが多く、次から次へとすぐそこから刀剣男士が湧いてきて。
例えるなら回転寿司のレーンの最上流を確保したような。
最前中央は足場がある分、そこより近かったんじゃないかな…。
目前でワチャワチャも見られたし、殺陣の息遣いが聞こえるし、真田丸の鶴丸さんを観察出来た。
人をこんなに凝視していいのだろうか。と思いながら凝視した。
殺陣もお芝居も人生で1番近くで観たと思うし、もう更新されないと思う。
視界の情報量が凄過ぎた。
③无伝 夕紅の士 大阪夏の陣 2回目
後方上手 5月 中旬 平日ソワレ
〈前席ガチャ影響大、スピーカー近い?、ゴトゴト揺れる〉
プレイガイド一般で追いチケットしました。
前回の観劇でスクリーンや回転など、天伝に増してステアラを使い尽くした演出だったので、後方からも観たくて公演日1週間前に購入。
前回が下手端だったので、上手端の三日月が観れたのは良かったです。
…前席の方が大変姿勢のいい、長身のお嬢さんで…。
終始左側の視界が壊滅でした。
音響はスピーカーが近いのか、重低音がお腹に響く感じ。
客席の揺れはこれまでで1番感じました。
寧ろ、回転機構のローラー?タイヤ?が転がる振動もゴトゴト伝わる。
視界が悪いせいか集中出来なくて、そんな感想ばかりでした。
緊急事態宣言下の平日ソワレでこの回の客入りの最後席でしたが、同じくセンターの客入り最後席にオーラのある若い男性が。
多分役者さんだな。
ジャニーズの舞台も度々客席でタレントを見てるので、おばさん判っちゃうよ。ふふふ。
④无伝 夕紅の士 大阪夏の陣 3回目
前方下手 6月 1週目 平日ソワレ
〈回転で風が吹く、足元が見える、対岸端も少し見える〉
刀ステファンクラブ先行でご用意された、2回目の観劇と近い席。毎度ながら平日ソワレです。
舞台との距離は肉眼で充分表情が分かる。
通路を挟んだ分前席より高さがあり視界良好。
回転はビュンビュン回りました。
動きは滑らかですが、速さと風を感じました。
左右に回る度に様々なコロンのいい匂いが。
季節はすっかり夏になり、汗対策は皆さん万全ですね。
この席で気付いたのが、円環舞台と客席前方通路の開口部が演技範囲の端だということ。
開演直前にはベルトパーテーションで閉じられますが、開演の暗転の内に外され、視界の邪魔をしない配慮をされています。
円環舞台は客席通路でもある為、客席の床とフラットで前方席だと舞台との仕切で演者さんの足元が見えないのですが、客席前方通路前に立たれると足元までバッチリ見える。
対岸の上手端も上半身は見え、落ち着いて観劇に集中出来ました。なんだかんだ、やはり前方の席は良い…。
无伝について下手は刀剣男士部隊の入りが多いので、ワチャワチャが見たい方は大勝利だと思います。
上手は意味深な動きをするお芝居が多かった印象。考察好きにおすすめです。
同じ演目を月1回で3回観ましたが、回毎に練度が上がっていて凄い。確実にレベルアップしてます。
殺陣やアクロバットも、日々息が合い、出来る事が増えて刷新されているのでは。
刀剣男士も時間遡行軍も、え、そんな派手な/複雑な 動きしてたっけ?!と驚きました。
特に初参加で槍の大千鳥くんで説明すると、4月は慎重に丁寧に殺陣をしている印象でしたが、5月には穂先の回転速度や蹴りなどの体術も洗練され、6月には殺陣の中にも仕草を入れてくる余裕が!
長谷部がよくやる、指をパラパラっとして柄を握り直すやつ。煽りなのか、ルーティンなのか。好き…!!!
煽りで云えば、殺陣前に刀剣男士、真田十勇士、遡行軍とアドリブで組み手への格闘ゲームのコマンドで出せる様な煽りが増えて、そこも无伝がどこか感じる少年漫画的な明るさの要因かなと。
指先チョイチョイとか、顎クイとか。堪らん!
何が言いたいかというと、このカンパニー、『今が最高』を更新し続けているので、行ける環境の方は劇場で観て欲しい!
何回も刀ステを観るのは、日替りアドリブや苦境の中の応援、「推しは推せる時に推す」を痛感しているなど色々ありますが、刀ステの性質上、ストーリーの大筋が公演中に「徐々に」変わっていく可能性があるので…。
↓
ここからは刀ステ考察、というか疑問点をつらつらと。
重大なネタバレかも知れないので、ご自衛下さい。
*真田十勇士の顕現条件は何だったのか。
天伝で真田家臣の刀と贄で真田信繁が顕現を試みたものの失敗。その刀を阿行吽行が回収して、恐らく「あの方(如水)」が顕現成功?(または信繁の贄も必要だったか…)
真田家臣は後の世のフィクション「真田十勇士」を知らない。→顕現に足る逸話が不足
時間遡行により先の時代を知った如水は「真田十勇士」の逸話を元に顕現が出来た?
真田十勇士の逸話による荒唐無稽な武器が、最後は仕込み刀として元の姿に戻る。
審神者の存在について、歴史上の人物の中にも審神者の資質が有る物が居てもおかしくないんじゃないか。
如水はまず怪しいとして、足利義輝(鵺→時鳥)、伊達政宗(黒甲冑)も怪しい?
陽伝の鬼丸顕現(確定ではない)で新たな情報があるか?
*集合体としての刀剣男士
大千鳥十文字槍の存在を強化する為に、真田十勇士の逸話を喰う(真田十勇士を倒した、という逸話?)
刀ステでは既出の同田貫正国が同銘の集合体ではないかとのこと。大千鳥との違いは作者がハッキリしており、作風の個性が強く現存もする。
大千鳥は作者不明、刀身不確定(九度山に信繁縁の十文字槍かある)。信繁愛用との逸話に存在を依存している。そこが「真田十勇士によくにている」所以か。
逸話についても、事実か創作か、諸説かまたその真贋がややこしい…。
伝説(義経弁慶)に依ると云われる、今剣、岩融は刀ステでは未出(刀ミュではメイン題材公演あり)。
今後、三日月の刀としての過去が描かれるなら三条組含めて登場もあるか?
政府刀として帰った刀達が、いつか刀ステ本丸に恩返ししてくれる日を待ち望んでいます。(何卒再出演お願いします)
*異形化する者、しない者
これまで歴史の流れから外れてしまった者で、異形化(顕現技術を応用し逸話から発生した偽物、朧)したのは岡田以蔵他土佐勤皇党、坂本龍馬。
伊達政宗はグレー?
では如水は?无伝にて仮面の下は元の顔だったが、剣技は刀剣男士より上(人間ではない)
*時間遡行軍とは何なのか
刀剣男士と同じく刀を依代としていると思われる、任務達成の為の統率能力のある異形達。落ちた付喪神か、それとも悪霊が刀に取り憑いたものか。
義伝の黒甲冑は付喪神由来か、悪霊か、また別のモノか。黒甲冑は義伝時間軸に置いて「天下人に固執する、外からの異物」感があるが、三日月は「正宗の執念が産んだもの」と言及。
刀ミュで怨霊 平将門が登場しているので、刀ステにも歴史人物に怨霊が出てくるか?(如水お前まさか)
*三日月と如水が探し求めているもの
三日月「ものの心を空へ還す」
→円環の終わり、戦いの終わり、刀剣男士の顕現が解かれる日を望んでいる?
三日月が山姥切国広を育てているように、如水はへし切長谷部の成長を期待している。
綺伝改変で如水/シメオンが出た様に、今後も黒田官兵衛がキーの1つになるのか。長谷部はどう絡むか。
悲伝以降、手段を選ばず審神者は刀剣男士を強化(物語を喰わせる)。
三日月を円環から救い出す為か、他の理由があるのか??
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