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撮影弓を造った由


さようなら2023年、こんにちは2024年

去り行く年の話ですが、お付き合いください。
兼ねてより、武士や下人の格好をして弓を引いて撮影をしたいと考えていました。
ただ、弓というのは元来殺傷兵器です。クロスボウが近年ギリギリ無許可所持アウトになったことを鑑みると( https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/03_shiryou01.pdf  の7頁を参照の事)、秒速98mの初速を超えるエアガンがダメなサバゲ場にはまず持ち込みできないでしょう。私の並寸14kgのグラス弓でも28m先のベニヤ板(5mm厚)をぶち抜くので、まずこいつをフルで引いて写真撮影をするのは厳しいわけです。

しかし撮影はしてえ。なんたって和弓は武家の本流であります。弓が不在の武家というのは、皮の無い饅頭のようなもんで(言い過ぎか?)、それはもう餡子なんですよ。

というわけで。カチカチ調べ物をしてたらこんなサイトを見つけました。要するに、撮影用に無害な弓を造っちゃえという事ですねえ。

というわけで、買ってきました、100均のフラフープ。

ダイソーのフラフープです。

これを

安いヒートガン。これでも足りる。

こうして

ヒートガン加工は意外にいける。細かい調整も可能。

こうじゃ

色塗ったらシルエットは完璧やね

隣に普段使ってる弓を並べ、握り革の位置や湾曲を合わせた代物なので、遠距離からだとあんまり見分けは付かないかもしれません。あと、100均フラフープはプラ素材なので、アマゾンで売ってる安いヒートガンでも曲げの応用が利きます。隣に弓を置いて似せて造れば撮影用のクローン弓と、本物の弓を撮影で使い分けられるでしょう。

上が本物、下が撮影弓。いい感じやね


しなりはいいのだけど、よく見ると弦が絡まってます。本来の和弓だとこんな事態はありえないです(普通なら弓力で事故ってる)。でもこれは弓力0の偽弓ですからね

弦は本物を使いました。引いた抵抗感はないですが、フラフープ側がくにゃっと行くので、遠景だといいしなりを見せます。

欠点としては抵抗感が無いので撮影中にポロっといく事です。まあ修正次第でしょうねえ。

これも弦がへなってます。まあもっと面白いところがいっぱいあるのでいいか!

多分応用すれば他の弓でもいけるんじゃねえですかね。そのうちロングボウ兵とかやりたいですねえ。

フロントからも撮れちゃうのがいいところだ。

2024年もよろしくお願いいたします。
皆さまよいお年を、そして良い新年を。

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