オーマイグラスさんに黒野玄武コラボメガネを試着しに行き、そのままコラボじゃないメガネを作ってきた

■宣伝は基本
アイドルマスターSideM × Oh my glasses コラボ
黒野玄武が番長さんのために選んだメガネセット好評発売中!!
https://www.ohmyglasses.jp/lp/sidem/

■実際に買った店舗
メガネのオーマイグラス東京 二子玉川店 さま
https://www.ohmyglasses.jp/about/ask-us/stores/futakotamagawa/

「SNSなどに流して、万が一オタクが大挙して押し寄せてきても大丈夫ですか」と聞いたら「全然大丈夫っす」と言っていたので、オタクは大挙して押し寄せてください。
メガネを色々試すだけでも楽しかった。

Kさん、ありがとうございました!

■実際使ったおかね
フレーム22000 レンズ25000
もともと対PC用加工はしようと決めていたが、想定より更に上のいいやつがあった結果として高くなった。
オタクだからブルーライト全吸収みたいなのに弱い。
そして、リモートワークマンなのでWeb会議で反射しないって言われると興奮するのだ。
https://www.ohmyglasses.jp/lp/eyecarelens
※レンズの最低価格は5000円から

■長い日記

アイドルマスターSideMがもしかしたらアプリよりライブよりこれで有名になりかねないくらいに範囲が拡大している、お仕事コラボキャンペーン。
https://sidem-gs.idolmaster-official.jp/collabo/
その一つとして、黒野玄武コラボモデルのメガネが発表された。
これは、番長と呼ばれ自称する黒野玄武Pが待ちに待ち、待ちすぎて首が伸び切っていた商品であった。
『黒野玄武のメガネを求めること自体が禁忌なのかもしれない』と思うほどには、待っていた。

今まで、アイドルマスターSideMのグッズとしてメガネにまつわるアイテムはいくつか発売されてきた。
しかし、他のアイドルが単体で名前を連ねているところ、そのどこにも黒野玄武は採用されなかった。
趣味に「メガネ集め」と書いてあるにも関わらず、だ。
イベントの休憩時間に突然メガネのフレームタイプを聞いてきて回答によってテンションが変わる男なのに、だ。

なので、黒野玄武がめっちゃちゃんとしたメガネ屋さん(これは語彙力の少ない人による褒め言葉です)とコラボしたことに番長一同は沸きに沸いた。
「彼が使っているメガネを再現」ではなく、「彼が番長がかけるのを前提に選んだメガネ」なのも、彼らしくて沸きに沸いた。
沸きすぎて、一番彼のメガネに近しい(と、みんな思ったらしい)モデルは速攻で完売した。

ところで、私は年季が入った黒野玄武Pである。
さらに、このところいきなり視力が落ちてきてメガネ導入を検討している矢先であった。
そんな私は、このコラボ商品に飛びつくことができず、とても悩んでいた。

真っ黒フレームが、青系フレームが、てんで似合わないのである。

私と会ったことがある人であれば、「あっ……(察し)」となるほどに、私は黒縁メガネが似合わない顔をしている。
顔のパーツがだいたいぜんぶバキバキしているので、これ以上バキバキに強いパーツを顔に載っけるわけにはいかないのだ。
それと、顔色の問題で、青い色を顔に纏う場合はめちゃくちゃ色味を選ぶ必要がある。
なんか色味が違うんだよなとなると、顔色がドス黒くなるのだ。
さて、こういった場合、考え方として2つの方向が考えられる。

・うるせえ! 玄武が似合うと言ったら似合うんだよ! として、コラボ商品を買う。
・コラボしてくれてありがとう!!! として、別の商品を買う。

私はどちらも選べなかった。
コラボ商品のうち一番欲しかったのは、315プロダクションのロゴを印刷したメガネケースだ。
そして、「せっかく玄武が選んでくれたフレームだしなあ……」というオタク心が強かった。
その一方で、どのフレームを見ても自分の顔から浮くことしか想像できなくて、
せっかくめっちゃちゃんとしたメガネ屋さんに作ってもらうのに自分の気持ちが乗ってこないものでいいんか、という気持ちも強かった。

そんな中、「玄武コラボモデルのフレームは既存モデルと同じである」という話を見かけた。
見ると、確かにその画像は完全に一致していた。
そして、色は違うけれど、同型のメガネは割と各店舗の在庫に存在しているらしい。
私は決めた。それらを試着してから考えようと。

訪れた店舗はテナントの一角で、例えばドアを開けて入る必要などはなく、立ち寄りやすい雰囲気だった。
玄武モデルに一番近しいのは、この店の中では一番お安いラインのように思えた。
オタクはスマホを取り出し、にらめっこを始めた。
ああこれだ、と思ったものを次から次にかけていく。
ボストン。ラウンド。サーモント。
似合わない。びっくりするほど似合わない。575がととのってしまった。
一番まともに見えたラウンドも、別の形状の青メタルの試着で望みが絶たれてしまった。

そしてそんな前のめりな客には店員さんも対応してくれる。
なにせ、オタクが手に握りしめてにらめっこしているのは、自社の通販サイトなのだ。
正確には覚えていないのだけど、コラボのメガネと同じ形を探している話をしたと思う。
そしたら店員さんは離れていってしまった。
それはそうだ、この店舗で買う気がないのを明言したようなものだもの。
遠くで「コラボが~」とか、聞こえてきた気がする。
さらし者になる前に帰らなくてはならないけれど、メガネって似合うもんを自分で決めるのは難しい。

そしたら、もう一人店員さんがやってきた。
彼はコラボモデルの画面を開いたタブレットを担いできていた。
少しだけ、秋月涼のおかげでSideMをかじっていたことがあるという。
ただし黒野玄武は知らなかったということで、なんで彼が選ばれたんです? という話をしてきてくれた。
メガネ集めが趣味で毎日メガネを変えているようなやつなんですよ、と答える。
話を盛るのはよくない癖だと思う。
そんなことを言っている中、彼は画面の中のコラボフレームを凝視していた。
確かにうちで扱ってるやつですよ、たぶんこれとこれです、丁寧に出してきてくれる。
しかしそれは通った道だったので、素直に言った。
「それが、どうにも似合わなくて。他のも見ていたんですよ」
なるほどー、と、そこからは普通のお客さんとして接してくれて、
最後に、この辺が似合うと思います、とオススメのメガネを置いていってくれた。
確かにそれは、素晴らしく私に似合っていた。
いったんちょっと考えます、と店舗をあとにする。

食事を取りつつ、どうするか考える。
玄武モデルであることを優先する気は、なくなってきていた。
今後愛着を持って使えるのは店員さんが出してきてくれたメガネだ。
予算的に、九十九買い(両方買う)のは無理だった。
ならば、後者にしよう。
わが社の黒野玄武は、『良いメガネが買える店』を選んでくれたのだ。
プロデューサーとは、脳内設定が都合よく出来上がっている生き物なのである。

だいぶ時間が経ったあと、店員さんのところに戻り、メガネを作る旨伝えた。
視力検査も乱視込みでがっつりやってもらって、矯正内容をシートに記載する。
店員さんは言った。
「コラボってそんなに皆さん買いたくなっちゃったりするんですか?」
私は、この冒頭に記載した内容をとても薄めて言った。嘘かも、そのまま伝えたかもしれない。
「だから、速攻在庫が切れたりするくらいには買いたくなっちゃうんですよね」
なるほどー、と言ってくれた気がする。
ついでに、他にもやってほしいことを聞かれたので、私のような人間のためにもメガネケースを単品で売ってくれ、と、笑いながら答える。

黒野玄武コラボモデルを買うことはなくなってしまったけれども、結果として、私は長く付き合えるメガネを自分にぴったりの形で選ぶことができた。
メガネ集めを趣味とする男から色々つながって、めっちゃよい眼鏡を購入できた。
玄武には、よくやったぜ番長さん、目は大事だからな。と言われるはずだ。
バンナムには、……なんというか、すみません。

注文シートにコラボのこと、メガネケースのことが書かれていたのに気付いたのはその後少し経ってからだった。
「言っておきます!」
と言っていたが、あれは、一体、どこまで回るのだろう。
「めっちゃうちはエゴサしてるんで、思ったこと書いておいてください」
そして帰り際、店員さんはそう言っていた。

オタクコンテンツとのコラボの勝手も、私達の当然や希望も、慣れていないからめっちゃ頑張ってくれてるのだ。
バンナムだって、オタク向け企業じゃないところにそのノウハウを突っ込むにも限界があるのだ。
公式Twitter氏の反応はポイントをついてきてるなあ、と思う一方、
ファンアートなんてお前どうやって拾ってきとるんだ……
あと、そういうのは公式がやらんでもええんよ……と思ったりもした。
でも、接してみて思った。
私達のツボって、オタクじゃない人たちのツボとは明らかに違うから、そりゃ分からんよな!?
そんな中で一生懸命我々の祭具合を拾ってくれようとしている、その手段が注文シートへのメモだったり、エゴサだというのなら、それは、とてもありがたいことだなー、と思う。

お仕事コラボキャンペーンには、強い力がある。
オタク向け企業とのコラボでは感じたことがない熱なので、困惑もする。
これは、あまりにも日常との境界線がないからだと思っている。
今までもポスターが貼られたりしていたことはあったけれど、あれはあくまで非現実を前提として見ていた気がする。
でも、お仕事コラボではオタクのフィルタでコーティングされていない世界に突然アイドルたちがいる。
愚かなオタク脳は、それを「現実」だと毎回感じてしまう。
そしてコラボによる成功を感じてくれたのだなあ、と思うもの、例えばコラボ続編、めっちゃギリ黒字化(おめでとうございます)、学会発表、などなどに出会うたび、にこにこと満面の笑みでリツイートを繰り返すのだ。
これって、今だとアイドルマスターSideM以外ではなかなか味わえない感覚なのではないかと思う。
そんな機会を作ってくれたアイドルマスターSideM、ありがとうな。
9年目も頑張ろうな。

そんなアイドルマスターSideMはMobageにて好評配信中。
https://side-m.idolmaster.jp/

……ソーシャルゲームを今から勧めるのは鬼畜の所業と知っています。
楽曲やキャラクタにまず触れるのはGROWING STARSをどうぞ。
https://sidem-gs.idolmaster-official.jp/

この世界観好きだな、となったら、アニメもおすすめ。
https://imas-sidem.com/

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