雑談: 「プロデューサー」以外のロールでSideMを眺める

2023年、私は早期退職募集に応募して315プロダクションプロデューサーを退職しました。今更報告ではありますが、一応気にして「担当」という言葉を使わないようにしています。ただ、なにせ8年くらいやってきたムーブなんで、つい口走っていたらすみません。
でもお前現場にはいるやん!!という気持ち。分かります。仕方ないじゃんSideMは好きなんだから!!!!!私が辞めたのは「プロデューサー」だけなんだよお!!!!!!という話をします。

プロデューサー、って、私の中ではそれ相応に重たい言葉でした。そう、その当時胸にいだいていたのは、ウィキペディアが述べている日本で言うプロデュース、って意味が近い。

  • 作品に関してのみの責任が求められる職務や役職。音楽ならサウンドのみの権限と責任を持つ者。

ただ与えられたものをなんでもキャッキャと受け入れて喜んでるだけではプロデューサーではない、彼らを最高にしてこそだ、と考えていたのです。今振り返ってみると当時は狂ってたな…と思うのですが、バンナムへの批判ツイートもプロデューサーとしての仕事のうちだと思っていました。だって俺ら、アイドルたちのプロデューサーだから。ぱっと見た時5割以上の人が喜ばしくないと感じるようなプロモーションや運営発表をされちゃ困るんですよ、うちの最高のアイドルたちに失礼、というメンタルでやっていました。

で、これが2023年、完全に粉々になりました。当初は呪詛を延々と吐いていたトウジPはそのうち星屑になりました。

これは触れたその時からだけれど、アイドルマスターって私の場合はロールプレイングゲームで。プロデューサーというロールを与えられた人間が、プロデューサーなるものを自分なりに考えながら、運営からもらった手札であれこれとプロデュースを楽しむもの。
今回のあれこれはそのロールプレイ中に現実の私がいきなりドア開けて出てきて「いやさすがにありえんやろ」と冷や水ぶっかけてしまった。そんな感じです。
私の使っている手札の過半数がゲームである部分、例えばデッキ構築、に寄っていたのも、その要因の一つだったのかもしれません。

でもさあ、SideM自体は嫌いにはなれねえんだよな…!!!!!!シナリオ読みにだけサイトにログインするというムーブを取るのが極端に難しい女なのでシナリオあんま読んでないけど!!今のバンナムに恒常的な課金したくないから各有料会員も切ったけど!!でもよお…ライブとかコラボとか、最高なとこが最高なのは『事実』なんだよなあ…!!!!!!いいとこだけ愛していたい、それはやまやまだけれども、それでも何もなかったように、今までのようには愛せない…!!

……

思い起こせば、私にとってのアイドルマスターはロールプレイングゲームでした。ならば、自分の好きなロールを作って自分を正当化してしまえば、少なくとも自分ひとりの中だけでも「わたしがアイドルマスターの世界を眺める」ことを許せるのでは?と思ったのです。

そんなわけで、今のわたしは「たまこやの店員」です。よろしくお願いいたします。
ファンよりは近く、プロデューサーよりは遠く、よくやってくる玄武には時折から揚げを一個おまけし、海苔弁を買う次郎ちゃんには「あんたまた競馬で負けたのかい」と煽りをキメて、翔真とは揚げたてご用意中にだらだらと近況を話し、もふもふえんには買い食い用コロッケを半分に切って2個分で4人(プロデューサー含む)あったかサクサクになれるようにする。店番が終わったら近所の定食屋で昼飲みをして、ミ○ネ屋を見て315プロダクションの悪口が流れたら「キーッあの子達のこと何一つ分かってないね!ちょいと、ホッピーの中ちょうだい!」と言いながらハムカツを食べる。ハムカツうめえ。
そんな人です。たぶんアラ還くらい。子供はいるけど、もう大きいから実家を出ていってるよ。だから昼から飲んでるよ。アラ還ってハムカツ食いながらホッピーいけるかな。
…そこはどうでもいいですが、プロデュースとは離れたところで嫌だったことは嫌と言うし、好きなことは好きというし、だからといって彼らを直接どうこうすることはなく、ただただ彼らの行く末を見守る。気に入ったら金払うし、気に入らないものは義務的に買うこともない。
そうあることにしました。

不思議なもので、そんな適当なロールを決めたうえでSideMが運営されていくさまを眺めると、苛立ちや苦しみが驚くほどに減りました。運営アホだな…と思いはすれど、それは置いといて(置いておけて!)彼らはかっこええし、かわええのです。今までよりべったりすることもなくなってしまったから、見たり見なかったりだけれど。

あの時、運営自体にはついていけなくなってしまって、でもそれでもアイドルマスターSideMは好き、という、なんというのか、板挟みじゃないけれど、心が引き裂かれそうになってしまった人はたぶん私以外にもいるんじゃないかと感じていて。そういう人が少しでも穏やかに彼らを見守る方法の気付きになれば、ということで、私の場合の話をしてみました。これは「どこが一番つらいのか考えた結果、あの時あの判断を下された時点で自分にプロデューサーという名前をつけられていること自体がつらかった」という、特殊例だと思いますが…。

FAQ
Q: その割にアイコン玄武のままじゃないですか?
A: なにせ10年の歴史じゃないですか…ここ数年書いてなかったんです…『絵』なるもの自体を…このアイコンがさ、いきなり花の写真とかになってもあれじゃん…

そのうちたまこやなのか、別の何かしらにしたいとは思っています

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