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RTAinJapanWinter2022に零~刺青ノ聲~で出場しました

自己紹介


 初めまして、糖分と申します。零シリーズが大好きで、特にシリーズ3作目の「刺青ノ聲」は発売当初からやりこんでおり授業中にマップを手書きしていました。RTA歴は2021年8月からです。今後は初代とか紅い蝶とかもやっていこうかと思っています。

RTAを始めたきっかけ

 きっかけはRTAinJapanSummer2021の勇者さんによる初代零RTAです。

 どういう経緯かは忘れましたが「RTAinJapanというイベントで零をするらしい」という情報を入手しました。それまでは当イベントのこともほとんど知らず、RTA自体も「バグを使ってすげぇ速さでゲームをクリアする」くらいの認識しかありませんでした。
 いざ見てみると、テクニックで素早く戦闘をこなし、移動は最短ルートをひたすら走るというバグを使わないものだったので、僕のなかでRTAに対する認識が「好きなゲームを極めた先にある世界」に変わりました。
 じゃあ僕も一番好きな刺青ノ聲でRTAをやろうじゃないかと、埃かぶった薄型PS2を引っ張りだし、10年ぶりにニコ生で配信をしました。

RTAinJapanに応募するまで

 世界一位になった時はまだRTAinJapanへの応募はそこまで考えていませんでした。あまり人前で話すのは得意ではないし、そもそも自前のPCのスペックが貧弱なので本番で不具合が発生する可能性もあったからです。
 しかし、2021年11月29日に事態は大きく変わりました。「強化撮影」の発見です。

 その後「刺青木バグ」も発見され強制戦闘を1つカットできるようになりRTAで2h30m切りが見えてきました。ここまでくると零学会として研究成果を世に出さなければならないだろうという機運も高まり、またこのタイミングで友人がRTAinJapanに出場するなら機材を貸してくれるということで応募するに至りました。
※ちなみに現時点では刺青ノ聲RTAにおいてバグの使用に関するカテゴリ分けはされていません。

採用から本番直前まで

 11月6日に公式から採用ゲーム発表のツイートがされるとすぐに確認しにいきました。

ゲームタイトルは上から
1.アルファベット順
2.平仮名片仮名の50音順
3.漢字の50音順
漢字の「ぜ」の所に零の文字は、ない…
さすがに一発採用はないかぁ…

採用の一番下にありました。
なるほど、「ぜろ」ではなく「れい」で識別されていたようです。

 かくしてRTAinJapanという大舞台で零~刺青ノ聲~を披露することとなりました。まさか採用されるとは思っておらずスプラトゥーン3を嗜んでいたため特に用意をしていませんでした。
 まずは前述の友人にマジで機材を借りられるか確認しました。年末という忙しい時期にも関わらず快く受け入れてくれました。もう足を向けて眠れません。
 機材の問題の次は台本です。最初からプレイと解説どちらも自分でやろうと決めていました。しかしイベント参加自体が初めてでありどこから着手したものかと悩みに悩んだ結果、いくつかのネタと国境なき医師団の宣伝を入れる場所くらいしか決まらずに時は流れ、気付けばもう12月でした。12月頭に東京に行ったので記念にnote placeさんの前まで行きました。

現地パワーで気も高まりました。もう悩んでもキリがないので最初から書き出していくことにしました。
 
・どこに移動しているか
・敵の情報と攻略法
・取得した能力の説明
・バグ技の説明

 まずはこの4点を埋めていきました。戦闘に関しては基本的にすぐに終了してしまうので、道中で事前に説明し戦闘中は実況スタイルでアドリブでやるようにしました。これらの説明だけでは当然スッカスカで無言になってしまう所が多すぎるので移動箇所に小ネタやら大ネタやらを散りばめて12月12日にやっと一通り完成しました。
 しかし実際に読みながらやってみると、文章として形成された台本なのでめちゃくちゃ読みづらいという問題が発生しました。あらかじめリカバリー用に38個セーブデータを分割して作っていたので、細かすぎる説明を簡略化し、発音しづらい言葉を置き換え、まとまり毎に色分けをする作業を結構ギリギリまでしていました。

本番で使った台本の一部


 台本制作中はまったく配信はしていませんでした。僕は完璧主義者の小心者なのでダメ出しされるとすぐ心が折れてしまうからです。裏で作業の合間に不安な戦闘の練習と読みながらプレイする練習はしていました。なので学会の方もサイトの宣伝と一枚だけDiscordに上げた台本のスクショしか知り得ない状態でした。もう少し人に頼る術を身に付けるべきでしょう。
 開催2日前くらいは緊張で寝付きが悪くなって吐きそうでした。自分がどれだけやれるか正直不安だったので自ら宣伝はしませんでした。宣伝してくれた周りの方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 RTAinJapanWinter2022がいよいよ開催されると、僕が普段エゴサで使っている「刺青 聲」「零 RTA」「聲 RTA」の検索のヒット数が結構増えて驚きました。楽しみにしている方がいるという事がとても嬉しく不安から徐々に解放されていきました。
 年末は30日の午前中まで仕事だったのでほとんど配信を見ることはできませんでした。仕事を納めて帰宅してから必要な機材を鞄にまとめて入念に忘れ物がないかチェックしました。既に配信テストの時にスマホを忘れて取りに戻った前科があるので、それはもう入念にチェックしました。
 友人宅には19時前くらいに到着し、あらかたのセッティングをしてから皆で丸亀製麺に行きました。その頃には割りと吹っ切れていて普通に食欲もあったので俺たちの豚汁うどんと明太子おにぎりを食べました。「本番前はあっさりしたものがいい」と言っておきながらがっつりいってしまいましたね。友人宅に戻ってからは台本のチェックと喋りながらの練習をある程度して、あとはギリギリまで最初の強化撮影を使う戦闘の練習をして本番を待ちました。僕の後がFFXの10時間RTAだったので同接は減るかと思っていましたが確か6万前後くらいで安定していました。僕の普段の配信の12,000倍くらい人が見ているのだと思うとなんだか不思議な気持ちになりました。

いざ本番

 出だしはかなり緊張していました。そして「カウントダウンは勝手にやっていいのか?」という葛藤を経て、スタートと共にタイマーが動き出したことに安堵しました。
 操作を開始して台本を読みながら扉のロード時間などでスマホのスクロールや水分補給をしていると、それだけでめちゃくちゃ忙しくて緊張する暇がなくなったのが逆によかったです。一番最初の戦闘はあまりよくないパターンを引きましたがうまくこなせた上に、その後のポイント調整も完璧にリカバリーできたので、この時点でプレイングに関する不安は一切なくなりました。
 前述の通り、戦闘中はアドリブでやったので「次の方どうぞ」は自然と出てきたやつです。これが意外と人気があったようですね。
 「感度」は零シリーズプレイヤーにとってはごく普通のワードですが、BANの対象になっていたようでコメント除霊祭が数回起こってしまったことは申し訳ないかぎりです。
 
一番焦ったのは11の刻の深紅での久世家当主戦です。このミスで直後の奈落の底トリプルキルができなくなる可能性がありました。しかし深紅に零式フィルムを持たせていたおかげでなんとかリカバリーできました。深紅零式チャートじゃなかったらESTギリギリになっていたかもしれません。
 12の刻の「刺青木バグ」からの「水面カット」も奇跡的に決まって、強化撮影、ダブルキル、トリプルキルと合わせて全ての見せ場がうまくいったことはほんとによかったです。全体を通して緊張したのは最初だけで残りは楽しみながらプレイできました。楽しかったです。

本番終了後

 予定より早く終わったとはいえ時間も時間なので急いで帰路に着きました。僕が運転している横で嫁が感想ツイートを検索して朗読してくれました。自分としてもよくできたと思えたし、多くの人が楽しかったと言ってくれて、人生で一番の年末になりました。

終わりに

 零~刺青ノ聲~をこのような大舞台でさせてくださったRTAinJapanの運営のみなさん、そしてボランティアのみなさん、リアルタイムやアーカイブで御視聴くださったみなさん、本当にありがとうございました。また零シリーズで新たな発見がされた時は学会から刺客を送りますのでよろしくお願いします。

世界は零の新作を欲している。

宣伝

 普段はTwitchかニコ生で不定期に配信をしています。口数は少ないので、プレイに集中したい人や作業用BGMにしたい人にたいへんオススメです。

Twitch
https://www.twitch.tv/to_bun

ニコ生https://com.nicovideo.jp/community/co570715


そして本番でも紹介しました零学会はこちら

零シリーズRTA研究所
https://sites.google.com/view/fatalframertalabo/home

零シリーズRTA研究所Discord
https://discord.gg/f9MTjK4htv



#RTAinJapan


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