#Wordle "S" を軸にした解き方

2022年5月15日 21:27

　当記事は、ゲーム『Wordle』に関する記事です。
　『Wordle』は下記リンク先から遊ぶことができるブラウザゲームです。

　当記事で扱うデータはすべて「2022/01/07 #202 から 2022/05/15 #330 までに出題されたお題」を対象に集計したものです。

1. "S" の重要さ

　『Wordle』で最も重要な文字は何だと思いますか。
　私はそれを "S" だと考えていて、その理由は以下の 2つです。

　直近129回の『Wordle』において、 "S" は 1文字目で 25回、 4文字目で 11回登場しています。
　それ以外の位置では 3文字目で 2回、 2・5文字目で 1回ずつしか登場していません。
　つまり、 "S" の位置は 1文字目か 4文字目である確率が 9割です。

　"S" よりも位置を特定しやすい文字は "F" "X" "Q" "Z" しかありません。
　しかし、これらの中で一番登場回数の多い "F" でも 11回しか登場しておらず、これはワースト7位です。
　対して、 "S" は登場回数 7位の頻出文字です。

　以上より、 "S" は「頻出文字の中で最も位置が特定しやすい文字」だと言えます。

　直近129回の『Wordle』で最も観測した子音連結は "SH" で、二番目は "ST" です。

　その次に多い "CH" "LL" "TH" が 6回しか出ていないため、 "SH" "ST" は飛び抜けて多く出ていると捉えられます。
　そして、いずれの子音連結にも "S" が含まれているため、 "S" は子音連結を形成しやすい文字だと分かります。

　以上より、 "S" の位置が分かれば、次の文字が "H" や "T" である可能性がそこそこ高く、 "S" には「位置特定後に次の子音を当てやすい」という特徴があると考えられます。

　初手で 1文字目 "S" を入力しておけば、 19.4% の確率で 🟩 が出て 1文字目と分かります。

　9.1% の確率で 🟨 が出て、 "S" が 2～5文字目だと分かります。
　そして、 "S" が出た時に 1文字目か 4文字目である確率が 9割なので、「🟨 ならほぼ4文字目」だと捉えてもいいと思います。

　同様に、初手で 4文字目に "S" を入力した場合も「🟨 ならほぼ1文字目」と捉えることができます。

　直近129回で "S" は 40回登場していますが、 "S" の次の文字が "H" であった回数は 10回、 "T" であったのは 9回です。
　つまり、 "S" の次の文字は約5割の確率で "H" か "T" のいずれかです。

　そのため、初手で "S" だけではなく "H" か "T" も合わせて確認しておけば、 "S" の次の文字もある程度絞ることができます。

　初手で "S" "H" を確認してどちらも 🟩 か 🟨 になれば、 "SH" の連結がある確率が高いです。
　"S" だけが 🟩 や 🟨 になれば "ST" の連結がある確率がそこそこ高いです。

　"SH" の子音連結は 1～2文字目で 8回、 4～5文字目で 2回出ています。
　"ST" の子音連結は 4～5文字目で 4回、 1～2文字目で 3回、 3～4文字目で 2回出ています。

　"H" は 2文字目で出ることが多く、 "T" は 5文字目か 1文字目で出ることが多いです。
　つまり、 "H" を確認するのは 2文字目一択で、 "T" を確認するのは 5文字目が理想ですが、こちらは 1・2文字目で試す択もなくはないです。

　以上より、 "S" を軸に『Wordle』を解く場合、初手は "SHxxx" "SxxxT" が理想で、 "xHxSx" "xxxST" も考えられます。
　また、 "STxxx" "xTxSx" "TxxSx" も他の作戦との併用の仕方次第では採用できるでしょう。

2022/05/15

2022/05/17

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