「あなたは間違っている」と伝えること。

人を殴ると自分の手も痛いって言うよね。そんな話。

この前の続編で今回は主に私の感情面にフォーカスして書き散らしていく。もとい、公開エモーショナルオナニーをさせていただく。

この鬼クソ忙しい12月でも暇で仕方ない!!!夜眠れない!!!!そんな方はこの先へどうぞ(ฅ'ω'ฅ)




私は基本的に、プライベートにおいて他人の行動にNOと言わない。仕事ではアホほど言っているけれど、プライベートではほとんど言わない。

基本的には「やってみたらいいんじゃない?」というスタンスだ。

これ買おうか迷ってる!って言われたら「買える範囲の価格なら買ったらいいんじゃない?」って言うし、こんなことやろうか迷ってる!って言われたら「やってみたらいいんじゃない?」って言う。基本的に肯定する。

たぶん、私に「それはやめときなよ」って言われた人そんなにいないんじゃないかと思う。

個人的な経験や判断で、それはやめといたほうが…と思うことも勿論あるけれど、成功するにしろ失敗するにしろやはり本人が実際にやって納得しないと、やめといたほうがいいと言ったところで無駄だと思っているから。

それは失敗するとわかっていて、でもとやかく言うのが面倒だから放っておいているわけではなく、失敗したってそばにいるよ、トゲピはずっと味方だよ、という暗黙の意思表示だったりする。

しかし肯定のスタンスをとるには

「それをやって失敗したとしても、即人生ゲームオーバーにならない」

という最低限かつ絶対条件がある。失敗したとしても、コンティニュー可能であるという条件がある。つまり、法を犯していないという条件だ。

この条件が満たされないのなら話はだいぶ変わってくる。私は全力でNOを伝えないといけない。

「わたし、いま不倫してるんだよね」「疲れちゃってさ、覚醒剤キメようとおもってるんだよね」

NOである。どう考えても圧倒的に人生即ゲームオーバーだ。厳密に言えば、コンティニューの余地は多少はあるのかもしれないがその後の人生はより苦しくハードなものになる。難易度:鬼!!

しかし幸か不幸か友だちが少なく、かつその質にハイパーウルトラエクストラ恵まれた私は、この歳になるまでプライベートにおいて他人の行動や選択にNOと言わずに生きてこれた。

不倫をする!と言う子も、違法薬物キメるわ!と言う子もいなかった。

デート商法まがいのことに手を出す子だって、勿論いなかったわけだ。ついこのあいだまでは。

今回それに直面した私がとれた行動は3つあった。1つは見て見ぬ振りをする。「えーウケるねー」くらいにリアクションをしておいて流す。そして何も知らなかった時のように、でも少し距離を置いて付き合っていく。(実は最初はこれを選ぼうと思ってた)

2つめは、縁を切る。何も言わずに縁を切る。関係をフェードアウトする。面倒ごとを避けるのであれば、これがベストだ。仕事でもないんだから、あえて面倒を解決する必要もない。彼女の人生は私の人生じゃないし。

そして、一番しんどい3つめ。

それが、「辞めるよう説得する」である。「あなたは間違っている」と伝えることである。「あなたは間違っている」と言うのではなく、伝えることである。「言う」のと「伝える」のは行動の質が全然違う。

「言う」のは簡単。言葉を放てばいい。自分が思ったことを思ったままに言えばそれで完結する。でも「伝える」は違う。放った言葉が相手にきちんと届かないといけない。そして育った環境も、してきた経験も、なにもかも違う相手に「伝える」のは難易度が高い。増して「あなたは間違ってる」と伝えるなんてことは。

「私はあなたを否定する」ということを、相手にわかってもらわないといけないわけだからそりゃ難易度はめちゃくちゃ高い。相手だって、自分が良いと思ってやっていること・正義だと信じてやっていることを否定されたら怒るだろう。

27年生きてきて、基本的に他人に対して全肯定の姿勢をとってきた根が鬼クソめんどくさがりやな人間がそれをやることの精神的疲労は想像以上だった。

他人を否定するのは、しかもなぜ否定するに至っているのかを懇切丁寧に伝えるのは骨が折れる。

あぁ、他人を殴るのってこんなに自分もしんどいんだ。って思った。感傷に浸ってるとか自分に酔ってるとかじゃなく、マジでそう思った。色んなことを考えすぎてここ数日で1キロ減ったくらいにはお気持ちが辛かった。胃にストレスがたまって、ご飯が食べられなかった。

現実でもTwitterでも、たまにやたらめったら自分の正義をかざして他人を殴る人を見かけるけど、それって全然その相手のことを思ってないんだろうな。

相手を否定して、あなたは間違ってると言って、「自分は正しいことをしている!」と1ミリでも気持ちよくなってる自分がいたとしたらたぶんそれは相手のことをそれこそエモーショナルオナニーのティッシュにしてんだよな。(しーちゃん、この表現借りました!)

私は、めちゃくちゃしんどかった。

できればもう二度とやりたくない。絶対にむりだ。こんなに精神エネルギーと仕事でつかう部分の脳みそや知識をプライベートで使うなんて、マジで無理だ。仕事で他者を説得したり交渉したりするのとは、使う心の筋肉みたいなものが全然違う。

私は、ゲームや漫画やアニメの話をしたい。季節限定のマックの話をしたい。この企業とポケモンコラボするじゃん!みたいな話がしたい。できるだけ中身のない話がしたい。なぜなら脳みそがアメーバの赤ちゃんだから。知能指数が2だから。

だから、これから先も肯定を続けていきたい。プライベートで関わるみんなに対して。どうでも良い話をして、へらへら笑って生きていきたい。

でも、これからも同じようなことがあれば多分トゲピは同じことをする。どうでも良い相手なら適当に流して終わるけど、そうじゃないなら全力でNOを伝える。めちゃくちゃしんどくて、めちゃくちゃ手が痛かったとしても。

以上、人生で初めて大切な友人を殴ったらめちゃくちゃ手が痛かったよという話でした。

それでは。・*・:≡( 「ε:)ノ





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