おまえはグラディエーターを観て今すぐインターネットコロシアムから逃げろ
グラディエーターとは今から24年前、おまえがうまれるまえにうまれた傑作映画だ。
男が囚われ、剣闘奴隷にされ、見世物の殺し合いの中でも牙を失わず、剣闘奴隷のまま英雄となり、最後には妻子のかたきである皇帝と刺し違える。男の中の男をかいた傑作映画だ。
あらゆる傑作映画がそうであるように、この映画もまた予言だった。おまえのかつての楽園ツイッターは金持ち皇帝の手で殺され、あとがまにXという闘技場がふんぞりかえっている。おまえは皇帝の剣闘奴隷にされてしまった。皇帝はおまえに小銭を与え、敵を与え、人生を搾取し、おまえが争うさまをスマホ動画に撮って暇をつぶしている。
いつかラッセル・クロウ(男の中の男)があらわれ、皇帝に致命傷を負わされながらも素手でくびり殺すかもしれない。それがおまえでないとは言わない。しかし、大半の剣闘奴隷はその過程で倒れた。ラッセル・クロウも無事ではいられなかった。人生をかけた戦いだった。それがあの映画でかかれたことだ。
だから、おまえは今すぐXではなく、ブログや紙に気持ちを書いたりするべきだ。アカウントはそのままでもいい。おまえの楽園だったころの記録は取っておいていい。書くのをやめればコロシアムも皇帝もおまえの中から消え、よそで勝手に金儲けとか嫌がらせとかを続けるだろう。また関わってくるようならもっと逃げろ。殺されたツイッターの復讐は人生をかけて戦うような戦いではない。おまえは逃げて、逃げた先でもっと自由な自分の人生をやるべきなのだ。