学校を辞める決断をした

 こんにちは。戸ヶ里 健晟 (Twitter : @KenseiTogari)です。タイトル通り学校を辞めました(厳密には3月まで学生)。12月下旬に辞める決断をして少し時間が経ち、気持ち的にも落ち着いたので考えと決意を言語化しました。

自己紹介

学年:大学院博士課程前期(修士)2年
専攻:物質プロセス工学
年齢:25歳

デメリット

 決断をするにあたって大切なことはまず、正確なリスク評価です。大学院を辞めることでどんなリスクがあるのかを考えました。

1. 経歴に傷がつく
 今までの大変美しい経歴に傷がつきます。県内トップ層の高校→旧帝大→大学院という我ながらそれなりに美しい経歴を歩んできたと思っております。
 しかし、それは自分の幸せの必要条件ではありませんでした。なのでこれは大きなリスクではないです。今となっては平気ですが、それまで人からどう見られるかを判断基準にしてきた私にとってこの決断は大変勇気が必要でした。

2. 要件を満たさない可能性がある
 修士号を持ってないということで、転職する時のエントリー要件や外国で働く際のビザ発行要件を満たさない可能性があります。経歴に傷よりも私にとって大事な問題です。これは真剣に考えましょう。
 まず今の会社が上手くいった場合、ボーナスが付与されます。なので、そのお金で学び直します。こちらは問題ないです。上手くいかなかった場合、もちろんボーナスはありません。困りますね。しかし最近はリカレント教育を社会・政府として推進している。10年後には、金銭的な補助も含めて制度がより発展しているでしょう(希望的観測)。なので強い意志さえあればなんとかなるでしょう。。

デメリットは以上の二つです

なぜ辞めたのか

 リスクに関しては大丈夫でした。でも、なぜ辞める必要があったのか。別に辞めなくてもいいわけです。
 結論から言うと自分のエゴです。私は今までしっかし整備されたマラソンコースを走ってきました。勉強をしていい高校や大学に入り有名企業に入り出世をしていい給与をもらう。素晴らしいモデルのような人生です。でも、ふと思いました。後ろを振り返ると誰かが整備した道しかない、先にも誰かが整備した道しかない。そんな自分が嫌になりました。何のために私は生きているのだろうか。何が自分にとって幸せなんだろうか。ある調査では日本には仕事に熱意溢れる社員は6%しかいないそうです。つまり94%は仕事に熱意がないということです。仕事に熱意がないことが"普通"ということ。でも、私はそれが嫌だった。悩んでいた時、周りを見ると、夢や目標を持って未開の道を自分で、仲間たちと切り開いている人がいました。その人たちは大変そうだけどすごく楽しそうでした。そういう人を見て思いました。すごく悔しい。自分には何もないと。すごく羨ましい。何であんなにも楽しそうなんだと。
もう少し続けるという選択をすれば修士号が取れたでしょう。でもその選択では今までと何も変わらないと思いました。常に人からよく見られる美しい経歴を選んでいく。そうやって今後も人生をこなしていくんだろう。なので、自分が後悔しないと思う決断をしました。これは100%自分のエゴです。あと少しこなしてから頑張ればいいじゃんという意見その通りです。でも私は自分が一番頑張れる決断をしました。

自由と責任

 後一ヶ月半で修士号が取れるのにもったいないと辞めることに関して、たくさんアドバイスをもらいました。賛否両論(ほぼ否)あり考え抜いた結果、自分が辞めたかったので辞めました。自由に決断をしました。ただし私には自由に決断できる代わりに責任があると思っています。学費を出してくれていた親、指導してくださった先生には自分のエゴによって多大な迷惑をかけました。それに対する責任があります。その責任は私が成長した姿を見せることで果たせると思っています。

Stay Hungry, Stay Foolish

 スティーブジョブスの有名な言葉です。よくよく考えると、"Stay Hungry"って何でしょうか。お腹をすかせろでしょうか。それとも貪欲であれでしょうか。難しいですね。日本という国は恵まれています、私は生まれてから飢餓にあえいだこともありません。美しい経歴を歩んできました。その中で"Stay Hungry"を理解することは難しかったです。でも今になって少し意味がわかった気がします。それは退路を断ったからこれからは経歴に頼らず生きていかなければなりません。頑張るしかないです。正直、すごく怖いです。修了して、有名企業にいった方が経歴も美しいし良かったのかもしれません。でも、一度きりの人生です。私の人生において今が一番若いです。なので、常にたくさん挑戦をして、たくさん失敗したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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