「大学をいかに経営するか」を読んでみた件

 少子化問題、新型コロナの影響で、(特に)私立大学の経営状況が芳しくないのは、色々なニュースを観ていて、多くの人が感じているのではないだろうか。
 文頭に「少子化や新型コロナの影響で」と書いたけど、果たして本当にそうだろうか。影響がないわけではないだろうけど、私立大学の経営状況が芳しくない主因は、時代とのズレだと私は考えています。本書は、その点を的確に捉えて、必要な改革をアドバイスしてくれています。もちろん、それはちょっと...と思うところもあるけれど、瑣末なことはさておいて、一番大切なことは、大学教員が教育と研究に専念できる環境の整備、それをバックアップする事務職員の意識改革、教育に必要なコンテンツへの予算投入に尽きると思います。この体制をいち早く整えたところ(あるいは既に整っているところ)は生き残ることができるということ。
 簡単に読めて学びの多い、良書でした。(大学関係者には)オススメです。

https://www.amazon.co.jp/大学をいかに経営するか-ウニベルシタス研究所叢書-村上雅人/dp/491087903X

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