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2.とある男の子

1回生の春。
浅黒い、眼鏡をかけた地味な男子が教室の前で発表をしていた。

どこで買ったんだろう?と思うような、
アメリカンなベストとGパンを履いて、何かを静かに話していた。

8号館での資格英語の授業だった。
他大学の授業風景を知らないが、外国語大学の授業は少人数で行われることが多い。

なぜだかわからないけれど、その風景をよく覚えている。

その彼は、その春以来しばらくの間授業には来なかった。




足つぼマニアの研究室の室長。 足指のトラブルに悩むお客様を7,000名以上見てくる中で、 心理的なものが足指にリンクするのではないか?と 新たな学びをはじめる。