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あれから三週間が過ぎた。

辰野に冬が来た。

僕はみかん農家には行かず美術館のサテライト展示の駐在人をやることになった自宅で座り、タイプを打っている。

10年後の商店街を一日だけ再現するトビチまであと1ヶ月を切った。
主催のKさんが髪を切ってもらう姿を見ながら事務作業をする。
色々な話。

どんだけ遅く寝ても朝9:30に起きるリズム。

店は1周年を静かに迎えた。

一屋

おじいさんの名前、そして僕にも付いている。

1番で思い浮かぶのはチェフだ。
長らくチェコ代表とチェルシーで守護神を務めた彼は、現役最盛期とも言える時期にゴールポストに頭をぶつけて頭がい骨骨折という重傷を負う。
リハビリを経て復帰した際にヘッドギアをつけて出場し、以来これが彼のトレードマークになる。
左利き、恐ろしいほど冷静な男。

他にもブッフォン、カシージャス、現代ではデヘア、ノイアー・・。

クラシカルな選手ではカーン。
圧倒的なキャプテンシーと声。
ガッツが画面越しに伝わってくる。

そういえば晩年ぼくはGKをやるって12才の時に書いたっけ。
今はDFくらい。