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【教えて!正頭先生】#3 「悪い発音は、量をこなせばいつでもリカバーできる」

トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今もたくさんのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストの知見から、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えていただけることになりました〜😆✨今回は第3弾です!

Q:カタカナ発音は修正した方がいいですか?

ゴールをどこに設定するかによると思うんですよね。インド人の人が話す訛りをインド英語、日本人が話す訛りを日本語英語と言ったりするんですが、その日本語英語でも全然いいという前提ではあるものの、RiceとLiceの意味が違うように、LとRの発音が違うだけで意味が違ってくるものが存在するので、子音の5大子音R/L/F/V/THはきちんとマスターしないといけないと思います。僕の英語でもネイティブの人が聞いたら日本語英語だと言うんですけど、日本人からしたら僕はネイティブのように喋るって言われるんですよね。日本語が上手な外国人タレントさんの話を聞いても、その人が日本人ではないことがわかるのと同じです。だから、どこを目指すかによるんです。

R/L/F/V/THは日本人英語だからって曖昧で許される音ではないと思います。thinkとsinkが代表例ですが、sheとseeもそうですね、発音が変わると意味が変わるものがあるので、それはきちんと発音するよう心がけないといけないですね。そのためにはカタカナ発音は修正すべきですが、全部修正するのではなく、まずその5つの音から始めるといいと思います。

Q:カタカナ発音はどう修正したらいいですか?

年齢にもよると思うんですが、未就学児の場合は何回も音を真似するのがいいと思います。R/L/F/V/THの音は日本語にはない音ですよね。Rは舌を丸めればいいと言うのがわかるんですが、L/F/V/THの音は発音の仕方を教えてあげないとなかなかできなかったりするので「歯と歯で挟むんだよ」とか「下唇を軽く噛む」とか言ってあげたらいいと思います。

下唇を軽く噛むは少しわかりにくいので、僕が生徒に教える時は「自分の下唇を触ってごらん。外側の乾燥してるところと内側の湿っているところの境界を舌で噛むんだよ」って言って、そのままファ・フィ・フ・フェ・フォとか言わせると、自然と言えるんですよね。Rも同じです。舌を丸めたままラ・リ・ル・レ・ロを言う練習をする。THの音は噛むし、Fの音は軽く噛む、みたいに見えるので、見た目からも音を真似させるといいです。
高学年になって指導がわかるようになると、きちんと教えてあげたらいいと思います。

Q:カタカナと英語が混じってるんですが、このままでいいですか?

低年齢の場合はそのままでいいと思います。今整理したところで、また違うところでごちゃ混ぜになってしまうと思いますね。インターナショナルスクールに行ってる子は英語と日本語がごちゃ混ぜになってるという話をよく聞きます。もうちょっと大きくなったらごちゃ混ぜにならず、英語は英語、日本語は日本語と分けて喋れるようになりますし、その頃にきちんと教えてあげたらいいと思います。

Q:英語絵本の読み聞かせで親の悪い発音がうつってしまったんですが、どうすればいいでしょうか?

英語絵本の読み聞かせをしてあげているということは低学年か未就学児の子だと思うので、いくらでも上書きできると思います。例えばこれまでに100冊の絵本を読んでその発音が固定してしまったのであれば、200冊の本を読んでインプットすれば上書きできます。数をこなして前の発音を帳消しにしてあげればいいですね。英語は長期戦なので、絶対やっちゃいけないことは多少ありますが、基本的には英語が嫌いではなければいくらでもリカバーできるので、親の発音がイマイチでもお子さんが英語が好きだったら発音の悪さは些細なことなので全く気にすることはないかなと思います。

親の発音が悪いせいで英語が嫌いになってしまったんだったら、リカバーがんばりましょうって感じですが、指導のミスとかは英語嫌いでない限りは気にする必要はないです。もし神経質になってしまっているとしたら、「英語」と「神経質」は相性が悪いので、なるべく気にしない方がいいと思います。



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