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【教えて!正頭先生】#12「日本語英語は日本語でも英語でもない」

トド英語公式アンバサダーに就任された正頭英和さん。「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に選ばれ、今も多くのエデュテイメントに関わる教育のスペシャリストです。そんな正頭さんが、おうち英語で悩むママさんたちの質問に毎週答えてくださることになりました〜😆✨今回は第12弾です!


Q:正しい発音で英語を話すことを恥ずかしがり、わざと日本語風の英語を話している時があります。恥ずかしいと思う気持ちも理解できるため、どの程度矯正すべきか悩んでいます。

日本語発音で話していても良いことは1ミリもないので、全部矯正したほうがいいと思います。できないんだったら話は別ですけど、できるのに恥ずかしがってやっているのならダメですね。ネイティブ発音に寄せるべきで、そこは妥協しちゃダメなポイントだと思います。日本語英語なんて、よく言えば通じるレベルの英語といえますが、悪くいえば日本語でも英語でもないんですよね。そんなことを何回も練習しても、誰も知らない言語になってしまってコミュニケーションが成立しないので、練習の意味がないと言えます。
日本語で言えば”学校”を”ギャッキョウ”と言っているようなもので、小さい子の発音の練習中であればいいのですが、理解している段階なら矯正してあげないと本人のためにならないですよね。
優しくアプローチするか厳しくアプローチするかは、親子の関係性に合わせて適宜だと思いますが、「まぁいいか」とほったらかしにしておくのは不正解だと思います。

そもそもなぜ恥ずかしいのかと考えると、周りと違うことをしているからなんですよね。周りがネイティブ発音だったら、たぶん恥ずかしいと思わないんです。だけどみんなが日本語発音にしているとか、ネイティブ発音を冷やかされたとか、何かしら理由があるんだと思います。「あいつの発音かっこいい〜!ヒュー!」とか言われて恥ずかしくなって心が折れちゃったのかなと思いますね。なので、ネイティブ発音が当たり前の環境に入れてあげるというのも1つの手だと思います。

Q.スピーキングをライティング(英作文)に置き換えることはできますか?

置き換えはできないので、スピーキング練習をゲーム的にやったらいいんじゃないのかな?と思います。スピーキングをライティングに置き換えることはできないんですが、スピーキングはスピーキングでも、例えばたくさんは話せないんだったら「3つの単語しか使わずに英作文する」とかですね。「りんごを3単語だけで表現しましょう」というお題で、「fruit・red・circle」を引き出してみるとか。要は、「自由に話していいよ」と言われると何を話せばいいかわからなくなりますが、3つしか単語使っちゃダメとか限定すると「何を使おうかな?」と考え始めることができるので。

Q.シャドーイングと音読の効果の違いはなんですか?

シャドーイングは聞いたものをそのまま繰り返す、音読は自分で英文を読むというのが基本です。シャドーイングは発音を流暢にしていくのが目的なので、諸説あるのですが、英語上級者向けのトレーニング方法だと思います。
シャドーイングの目標は滑らかに読むことなので、言ってる内容は全部理解していないといけないですし、発音を聞き分ける耳も持っていないといけないし、ゆっくりだったら話せるというレベルのスピーキング力もないといけません。そうなるとかなりの上級者だなと思います。

それと、シャドーイングをうまくできているかどうかの判断は難しいです。シャドーイングって誤魔化そうと思えばいくらでも誤魔化せるんですよね。「上手になりたい!」という意欲がある人なら一人でも上達するとは思います。トド英語のBook読みで、もしあやふやなままシャドーイングしている子がいたとしたら、区切ってきちんと読ませてあげるほうがいいと思います。


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